2016年 03月 27日
「 松永圭太展 Mars Gravity 」 金沢から多治見へ
「 松永圭太展 ~Mars Gravity~ 」(~3/28迄)の9日目。会期はあと1日となりました。明日3/28(月)の最終日も松永さんが在廊しております。
写真は、昨年の春に訪ねた金沢卯辰山工芸工房です。松永さんはここに技術研修生として3年間在籍し今年3月に修了、4月より地元・岐阜県多治見市に活動拠点を移します。
松永さんの生まれた多治見市は、伝統の美濃焼や産業用陶器の町として知られる窯業地。ご両親共に陶芸家(松永泰樹さん、鴨頭みどりさん)で、町も家族も陶芸に囲まれた環境で育ちました。しかし二代目として伝統を継ぐ家系ではなく、陶芸に触れたのは、大学を卒業して入った多治見市陶磁器意匠研究所からでした。幼少の頃から当たり前のように身の周りにあった陶芸を当初は素直には受け入ることが出来ず、コンプレックスのような感情を持った時期もあったと聞きます。
大学は建築学科を専攻、卒業後に、一旦建築設計の職につくものの、やはり土に触れる仕事に興味が湧き、あらためて意匠研に入所、そこで初めて陶芸の基礎を学びました。実質的なスタートはそこから。つまりまだ陶芸の世界に触れて6年の月日しかありません。
自身で陶芸を学び始めて、ようやくご両親の仕事の意味が理解できるようになり、お父様の作る作品が、自分の生まれる前と生まれてからでは、微妙に変化していると気付いたそうです。その変化とは、独創を求める作風から、生活を意識した器への転換に見えたようです。もしかしたら子供との生活のためにと思うと、感謝の気持ちと共に、陶芸に対する思いが一層強くなったと聞きます。
まださほど長くない陶芸歴にも関わらず、造形的にも技術的にも天性のセンスを感じます。これも生まれ育った中で自然に養われた眼なのだろうと思います。金沢から多治見へ。独立した作家として新たなスタートです。これから、どう発展し深みを増していくのか、とても楽しみな作り手なのです。
写真は、昨年の春に訪ねた金沢卯辰山工芸工房です。松永さんはここに技術研修生として3年間在籍し今年3月に修了、4月より地元・岐阜県多治見市に活動拠点を移します。
松永さんの生まれた多治見市は、伝統の美濃焼や産業用陶器の町として知られる窯業地。ご両親共に陶芸家(松永泰樹さん、鴨頭みどりさん)で、町も家族も陶芸に囲まれた環境で育ちました。しかし二代目として伝統を継ぐ家系ではなく、陶芸に触れたのは、大学を卒業して入った多治見市陶磁器意匠研究所からでした。幼少の頃から当たり前のように身の周りにあった陶芸を当初は素直には受け入ることが出来ず、コンプレックスのような感情を持った時期もあったと聞きます。
大学は建築学科を専攻、卒業後に、一旦建築設計の職につくものの、やはり土に触れる仕事に興味が湧き、あらためて意匠研に入所、そこで初めて陶芸の基礎を学びました。実質的なスタートはそこから。つまりまだ陶芸の世界に触れて6年の月日しかありません。
自身で陶芸を学び始めて、ようやくご両親の仕事の意味が理解できるようになり、お父様の作る作品が、自分の生まれる前と生まれてからでは、微妙に変化していると気付いたそうです。その変化とは、独創を求める作風から、生活を意識した器への転換に見えたようです。もしかしたら子供との生活のためにと思うと、感謝の気持ちと共に、陶芸に対する思いが一層強くなったと聞きます。
まださほど長くない陶芸歴にも関わらず、造形的にも技術的にも天性のセンスを感じます。これも生まれ育った中で自然に養われた眼なのだろうと思います。金沢から多治見へ。独立した作家として新たなスタートです。これから、どう発展し深みを増していくのか、とても楽しみな作り手なのです。
松永圭太展 ~Mars Gravity~
2016年3月19日(土)~28日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
在廊日 3月19日(土)・20日(日)・27日(日)・28日(月)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
画像クリックで拡大
松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房修了
by sora_hikari | 2016-03-27 19:40 | 松永圭太