2016年 03月 23日
「 松永圭太展 Mars Gravity 」 建築と陶芸
「 松永圭太展 ~Mars Gravity~ 」(~3/28迄)の5日目。
写真は、「Void」と名付けられたカップと、「土の掌」という片口ボウル。
松永圭太さんは、大学で建築を学びました。その際の思考が作品づくりに影響しています。そもそも建築は、何の制約もなく建つことはなく、物件ごとの諸条件(目的、敷地、予算、時間等)があり、その範囲で設計は進められます。
松永さんにとって、陶芸も素材、焼成、用途などの条件に基づいて造形の在り方を詰めていくことが好きだそうです。ろくろや手びねりのような直感的な要素が多い仕事よりも、CADで製図した形を基に原形を作り、石膏型による仕事が多いことにも現れているかもしれません。
一方で、建築とは違う陶芸ならではの意味も同時に考えるそうです。精製しない原土の使用、必要以上に表面に手を加えない土としての客観性、焼成による形の動きなど、人智の及ばない自然性をどう盛り込むか。これはオブジェのみならず、器づくりにも共通するテーマなのです。
コントロール可能な形と、アンコントローラブルな素材性のバランスの妙。理性と原始性の同居の秘密は、ここにあるのです。
Void 筒カップ φ5cm h:9cm 4,000yen(+tax)
Void カップ φ8cm h:6cm 4,000yen(+tax)
Void カップ小 φ7cm h:4.5cm 3,000yen(+tax)
土の掌 tsutinote 小 w14cm d16.5cm h:7.5cm 6,000yen(+tax)
土の掌 tsutinote 大 w17.5cm d22.5cm h:9.5cm 8,000yen(+tax)
写真は、「Void」と名付けられたカップと、「土の掌」という片口ボウル。
松永圭太さんは、大学で建築を学びました。その際の思考が作品づくりに影響しています。そもそも建築は、何の制約もなく建つことはなく、物件ごとの諸条件(目的、敷地、予算、時間等)があり、その範囲で設計は進められます。
松永さんにとって、陶芸も素材、焼成、用途などの条件に基づいて造形の在り方を詰めていくことが好きだそうです。ろくろや手びねりのような直感的な要素が多い仕事よりも、CADで製図した形を基に原形を作り、石膏型による仕事が多いことにも現れているかもしれません。
一方で、建築とは違う陶芸ならではの意味も同時に考えるそうです。精製しない原土の使用、必要以上に表面に手を加えない土としての客観性、焼成による形の動きなど、人智の及ばない自然性をどう盛り込むか。これはオブジェのみならず、器づくりにも共通するテーマなのです。
コントロール可能な形と、アンコントローラブルな素材性のバランスの妙。理性と原始性の同居の秘密は、ここにあるのです。
松永圭太展 ~Mars Gravity~
2016年3月19日(土)~28日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
在廊日 3月19日(土)・20日(日)・27日(日)・28日(月)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房修了
by sora_hikari | 2016-03-23 19:22 | 松永圭太