「 西川弘修の眼 古物展 」 下手の白磁

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西川弘修の眼 古物展 」(~2/29迄)の5日目。

李朝の白磁壺。濁った白に雨漏り状の斑点。首は窯の中でへたって傾いています。胴継の上下も色合いが異なります。こういう不出来な白磁が、わざわざ日本まで運ばれ、今の時代まで残ってきた事を考えれば、これを美しいとする人々が繋いできた偏愛の歴史でもあります。不思議な価値観です。李朝の良さは、やはりこの侘びしさなんでしょう。茶の湯の世界や、民藝・柳の評価が無ければ、実際どうだったのだろうと思う事があります。でもいいと思う人がまた次に繋げる訳です。古物の商いというのは、そういう仕事なのでしょう。


西川弘修の眼 古物展
2016年2月20日(土)~29日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
在廊日 2月20日(土)・21日(日)・28日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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西川弘修プロフィール
1973年  大阪生まれ
1992年~96年  沖縄・北海道、アメリカを周りアイヌ民族やネイティブアメリカンと過ごす
1998年  三重県松阪市に而今禾の前身となるお店を開設
2000年  三重県亀山市関町の古い町家に「而今禾」オープン
2010年  東京都世田谷に「Jikonka Tokyo」オープン
2012年  台湾台北市に「Jikonka TAIPEI」オープン


by sora_hikari | 2016-02-24 19:01 | 西川弘修

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