「衝撃の美 Alternative Value」 開催のお知らせ

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1/30(土)~2/8(月)に開催する「 衝撃の美 ~オルタナティブ・バリュー~」 開催のお知らせです。

本年最初にお届けする企画展は「衝撃の美 オルタナティブ・バリュー」です。本展は、昨年6月に森岡書店で開催されたSezuan Antiques & Artを主宰する岩橋直哉さんの「BEYOND LIVE AND EVIL」展を見たことがきっかけになりました。そこでは民間信仰の数々の古物が並び、強く異様な波動を発していたのです。それらは人間の感知し得ない世界に対する怖れと憧れが形として現れたものでした。

岩橋さん曰く「美とは綺麗なものではなく、衝撃だと思っている」。この言葉と、最近自分の中で心惹かれている縄文なる美への意識が、妙に符合したのでした。どちらかと言えば、民族的アートや原始的アートなどの強い造形物は、近年ないがしろにされてきたように思います。今の時代、表現や装飾は抑制され「用途」や「機能」を軸とする認知可能な美しさが評価されているように思います。しかし太古の頃、人間の美の欲求は、もっと自分の存在を超えた強いものへの憧れや畏れが根底にあったように思うのです。美は調和から醸成されるだけではなく、もっと衝動的な感情から発せられる事も多いのではないでしょうか。

今、次の時代に向けた美の胎動を感じています。それらは、まだ誰も定義しておらず、不可解で捉えどころのない、しかし強く心を揺さぶる何かを発信しているのです。今回、その正体を少しでも確かめたく、古物商の岩橋直哉さん(Sezuan)をはじめ、奥村乃さん(hotoke)、牛抱 幾久真さん(titcoRet)、長谷川迅太さん(じんた)の4名に古物を集めて頂きました。いずれも価値が定まった骨董を系譜とせず、自らの眼のみを頼りに古物を選んでいる方々です。

時を経たものから美を見抜く人たちは、時として自らの手で創作する人達よりも、もっと感覚的に時代の揺らぎを捉えるアンテナを持っています。今の時代を相対化する企画展。調和よりも象徴性、弥生的合理性よりも縄文的精神性、理性より情動。本展が次世代の価値を問う内容になればと思っています。この「衝撃の美」を、ご自身の眼でどうぞお確かめください。店主

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衝撃の美 ~オルタナティブ・バリュー~
2016年1月30日(土)~2月8日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出品者在廊日 1月30日 (土)・31日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

出品者
Sezuan Antiques & Art   (岩橋直哉/京都府)
hotoke antiques  (奥村乃/千葉県)
titcoRet   (牛抱幾久真/東京都)
じんた  (長谷川迅太/東京都)

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by sora_hikari | 2016-01-21 17:31 | 衝撃の美

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