2015年 11月 15日
「太田修嗣 漆器展 根来塗り」 工房
「太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~」の9日目。会期は明日11/16(月)で終了いたします。
太田さんのお住まい兼、工房は、愛媛県の砥部町にあります。砥部焼で有名な地域ですが、太田さんが暮らすのは、旧・広田村という焼き物産地からは離れた森林に囲まれた静かな場所です。
1987年に東京・厚木市で独立後7年を経て、この地に移住したのが1994年。この周辺は林業は盛んなものの、特に漆器の産地ではありません。関東で経験した仕事をもとに、ひとりで今のスタイルを築いていきました。
引っ越した頃は、日本のバブル経済もはじけ、工芸も消費が一気に落ち込む時期だったそうです。そのような転換期に、拠り所のない土地で仕事をするには、それなりの信念がなければ続けられなかったのではないかと思います。
現在、66歳。まだまだやりたい事がたくさんあるとおっしゃいます。年齢の割にと言っては失礼ですが、お話をしてても、偉ぶることは一切なく、とても謙虚です。太田さんの漆器の抑制的な形や塗りの程良い加減と、奥底にある芯の強さは、歩んで来られた人生とお人柄そのままだと思うのです。
太田さんのお住まい兼、工房は、愛媛県の砥部町にあります。砥部焼で有名な地域ですが、太田さんが暮らすのは、旧・広田村という焼き物産地からは離れた森林に囲まれた静かな場所です。
1987年に東京・厚木市で独立後7年を経て、この地に移住したのが1994年。この周辺は林業は盛んなものの、特に漆器の産地ではありません。関東で経験した仕事をもとに、ひとりで今のスタイルを築いていきました。
引っ越した頃は、日本のバブル経済もはじけ、工芸も消費が一気に落ち込む時期だったそうです。そのような転換期に、拠り所のない土地で仕事をするには、それなりの信念がなければ続けられなかったのではないかと思います。
現在、66歳。まだまだやりたい事がたくさんあるとおっしゃいます。年齢の割にと言っては失礼ですが、お話をしてても、偉ぶることは一切なく、とても謙虚です。太田さんの漆器の抑制的な形や塗りの程良い加減と、奥底にある芯の強さは、歩んで来られた人生とお人柄そのままだと思うのです。
太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~
2015年11月7日(土)~11月16日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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太田修嗣プロフィール
1949年 愛媛県松山市生まれ
1981年 鎌倉・呂修庵にて塗師の仕事を始める
1983年 村井養作氏に師事 蒔絵および変り塗りを学ぶ
1987年 神奈川県厚木市にて独立
1987年 ろくろ・指物・刳物 一貫制作による木漆工房を開く
1994年 愛媛県広田村(現・砥部町)に移転
2015年 現在 同地にて制作
by sora_hikari | 2015-11-15 19:14 | 太田修嗣