2015年 11月 14日
「太田修嗣 漆器展 根来塗り」 木地もの
「太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~」(~11/16迄)の8日目。会期はあと2日となりました。
本日は、根来塗りから離れて、木地の見える塗りものをご紹介しています。
粗めの鑿(のみ)跡を残す盆や長皿。木地を見せる塗り方が、一層その陰影を強くします。この力強さは、木地から手掛ける太田さんならではの魅力でしょう。
太田さんは、縄文時代の造形にも関心があるそうです。祈りと一体化した器の存在感。古代では、食糧を確保すること自体がとても大変な事で、毎日空腹の状態だったと言います。肉食などは年に数回あるかないか。それゆえに、食べるための道具の意味は、現代人には想像も出来ないほど、敬虔な存在だったのだろうと思います。
生命の根源と繋がる食の器。太田さんの意識の奥にある縄文の心が、器にも表れているように思うのです。
はつり丸盆(栗) 径35 高さ2cm
筋目丸盆(栗) 径35 高さ2cm
木地溜長方皿(朴) 幅33 奥行18cm
角切給仕盆(栗) 幅32 奥行20cm
端反木地溜塗椀(欅) 径12.8 高8cm
木地溜塗小椀(欅) 径10 高7cm
栗刳托 径14.5 高さ2.5cm
刷毛目托(楓) 径13 高さ1.5cm
刷毛目托(山桜) 径12 高さ1.5cm
刷毛目おしぼり皿(朴) 幅16.5 奥行5.5
本日は、根来塗りから離れて、木地の見える塗りものをご紹介しています。
粗めの鑿(のみ)跡を残す盆や長皿。木地を見せる塗り方が、一層その陰影を強くします。この力強さは、木地から手掛ける太田さんならではの魅力でしょう。
太田さんは、縄文時代の造形にも関心があるそうです。祈りと一体化した器の存在感。古代では、食糧を確保すること自体がとても大変な事で、毎日空腹の状態だったと言います。肉食などは年に数回あるかないか。それゆえに、食べるための道具の意味は、現代人には想像も出来ないほど、敬虔な存在だったのだろうと思います。
生命の根源と繋がる食の器。太田さんの意識の奥にある縄文の心が、器にも表れているように思うのです。
太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~
2015年11月7日(土)~11月16日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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太田修嗣プロフィール
1949年 愛媛県松山市生まれ
1981年 鎌倉・呂修庵にて塗師の仕事を始める
1983年 村井養作氏に師事 蒔絵および変り塗りを学ぶ
1987年 神奈川県厚木市にて独立
1987年 ろくろ・指物・刳物 一貫制作による木漆工房を開く
1994年 愛媛県広田村(現・砥部町)に移転
2015年 現在 同地にて制作
by sora_hikari | 2015-11-14 18:24 | 太田修嗣