2015年 11月 10日
「太田修嗣 漆器展 根来塗り」 洗朱根来椀
「太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~」(~11/16迄)の4日目。
太田修嗣さんの洗朱(あらいしゅ)の根来椀。濃い朱色を洗ったような明るめの橙色です。これも一段と根来塗りの風合いを高めています。
太田さんの根来椀の魅力は、擦れた質感とフリーハンドの線の上手さにあるでしょう。その秘密は、自ら木を削って、木地から成形している点にあります。平面図・立面図だけでは得られない3次元的な線を求めて、ひとつひとつ削り出しています。
お手本となるのは、人体のライン。赤ちゃんのおしりの窪みだったり、女性の柔らかな腰の線だったり、それは身体という自然が生み出す美しい輪郭です。ひと椀ひと椀に、太田さんの手の揺らぎの絶妙なリズムが形と塗りに表れているのです。
洗朱根来椀2(欅) 口径12.5 高さ7.5cm
洗朱根来椀1(欅) 口径12 高さ7.5cm
洗朱根来椀3(欅) 口径11.5 高さ7.3cm
洗朱根来大椀(欅) 口径14.5 高さ8.2cm
洗朱根来丼椀(欅) 口径17.5 高さ7.7cm
洗朱根来椀2(欅) 口径12.5 高さ7.5cm
太田修嗣さんの洗朱(あらいしゅ)の根来椀。濃い朱色を洗ったような明るめの橙色です。これも一段と根来塗りの風合いを高めています。
太田さんの根来椀の魅力は、擦れた質感とフリーハンドの線の上手さにあるでしょう。その秘密は、自ら木を削って、木地から成形している点にあります。平面図・立面図だけでは得られない3次元的な線を求めて、ひとつひとつ削り出しています。
お手本となるのは、人体のライン。赤ちゃんのおしりの窪みだったり、女性の柔らかな腰の線だったり、それは身体という自然が生み出す美しい輪郭です。ひと椀ひと椀に、太田さんの手の揺らぎの絶妙なリズムが形と塗りに表れているのです。
太田修嗣 漆器展 ~根来塗り~
2015年11月7日(土)~11月16日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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太田修嗣プロフィール
1949年 愛媛県松山市生まれ
1981年 鎌倉・呂修庵にて塗師の仕事を始める
1983年 村井養作氏に師事 蒔絵および変り塗りを学ぶ
1987年 神奈川県厚木市にて独立
1987年 ろくろ・指物・刳物 一貫制作による木漆工房を開く
1994年 愛媛県広田村(現・砥部町)に移転
2015年 現在 同地にて制作
by sora_hikari | 2015-11-10 18:03 | 太田修嗣