2014年 12月 25日
「目片千恵 ガラス展 ~冬の光~」 こだわり
「 目片千恵 ガラス展 ~冬の光~ 」(~12/27迄)を開催中です。
会期は残り2日間となりました。
片口とハンドル付きのカップ。この独特の有機的な注ぎ口やハンドルに目が止まるでしょうか。
今日は、その作業について。
目片さんのガラスづくりは、宙吹き→研磨加工→電気炉という、通常のガラスづくりよりも多い工程を経ます。片口の注ぎ口やカップのハンドルとなる部分の作業は、さらにもうひと工程が増え、熱した新たなガラスの種を、後から取り付けています。
言葉で書いただけでは、さほどその難しさは伝わりませんが、熱いガラスが冷えない内に、1回のみで取り付けて形づくるのは、まさに瞬間の技なのだそうです。歩留まりが悪く、リスクの高い作業です。ほとんどを仕上げた後に、口やハンドル部分だけを付け足す段階で失敗するのは、精神的ショックも大きいことでしょう。
「こだわり」。それしかありません。もっと簡易な方法で口やハンドルを加工する方法はあります。でも、この形にしたいからという思いだけです。
華麗に見える目片千恵さんのガラスの器には、そうした目には見えない努力が支えになっているのです。
苞の片口
豆片口
ハンドルカップ
仄か色ボウル
ポシャギプレート
会期は残り2日間となりました。
片口とハンドル付きのカップ。この独特の有機的な注ぎ口やハンドルに目が止まるでしょうか。
今日は、その作業について。
目片さんのガラスづくりは、宙吹き→研磨加工→電気炉という、通常のガラスづくりよりも多い工程を経ます。片口の注ぎ口やカップのハンドルとなる部分の作業は、さらにもうひと工程が増え、熱した新たなガラスの種を、後から取り付けています。
言葉で書いただけでは、さほどその難しさは伝わりませんが、熱いガラスが冷えない内に、1回のみで取り付けて形づくるのは、まさに瞬間の技なのだそうです。歩留まりが悪く、リスクの高い作業です。ほとんどを仕上げた後に、口やハンドル部分だけを付け足す段階で失敗するのは、精神的ショックも大きいことでしょう。
「こだわり」。それしかありません。もっと簡易な方法で口やハンドルを加工する方法はあります。でも、この形にしたいからという思いだけです。
華麗に見える目片千恵さんのガラスの器には、そうした目には見えない努力が支えになっているのです。
目片千恵 ガラス展 ~冬の光~
2014年12月13日(土)~27日(土) *12月19日(金)は休み
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
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プロフィール
1972年 東京生まれ
2001年 能登島ガラス工房 吹きガラス講座修了
2001年 牧山ガラス工房にて製作を始める
2014年 現在、滋賀県大津市にて制作
by sora_hikari | 2014-12-25 19:28 | 目片千恵 展