2014年 12月 14日
「目片千恵 ガラス展 ~冬の光~」 3つの工程
「 目片千恵 ガラス展 ~冬の光~ 」(~12/27迄)を開催中です。
ガラスの成型作業を大別すると、3つに分類できます。
1)ホットワーク
熱を伴う作業。ブロー宙吹きガラスなど。通常はここがメイン。バーナーワークも含む。
2)コールドワーク
水を伴う作業。削りや磨き。切子、サンドブラストなど。加工の際に割れないように。
3)キルンワーク
電気炉による作業。パート・ド・ヴェールやキルンキャストなど。型に入れて炉で溶解させる。
ガラス作家は、いずれかのパートに特化する場合も多いですが、目片さんの場合はこの3つの工程全てを経て製作しています。まず宙吹きで本体を作り(ホットワーク)、グラインダーでラインを削り出し(コールドワーク)、最後に電気炉で表面を溶解させます(キルンワーク)。工程によって作業する場所が異なるので、地元滋賀県と金沢を往復しながら製作を進めます。
手間のかかる作業ですが、吹きガラスの円やかなフォルムに、滑らかなラインと淡い色を表現するためにはこの工程が必要になります。そう目的はひとつ、このイメージ、自分の思いに近づきたいから。
目片千恵 ガラス展 ~冬の光~
2014年12月13日(土)~27日(土) *12月19日(金)は休み
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
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プロフィール
1972年 東京生まれ
2001年 能登島ガラス工房 吹きガラス講座修了
2001年 牧山ガラス工房にて製作を始める
2014年 現在、滋賀県大津市にて制作
by sora_hikari | 2014-12-14 19:25 | 目片千恵 展