「 猿山道場 」 美のアスリート

猿山道場」の10日目。会期は明日7/22(火)までとなります。本日は、猿山さんの幅の広いお仕事をご紹介します。

7/18に復刊された「大坊珈琲店」の装幀デザイン、猿山さんの作曲・演奏、プロデュースによるCD制作、服部植物研究所の内装および印刷物のデザイン、各種グラフィックデザイン、舞台演出や演奏活動など、テーブルウェアのデザインに留まらず、幅の広い活動をされています。

そこに一貫しているのは、美しく暮らすための「しつらえ」を踏まえていることでしょうか。ひとつのモノだけで成立するのではなく、様々な要素が組み合わされて生まれる美しい空間。そこにおける各パーツが、猿山さんが手掛けてきた多くの「道具」なのだろうと思います。古いモノも、作家のモノも、音楽も、空間も、常に一本筋の通った「美学」を感じます。

1994年に西荻窪で古道具を主体とするお店をオープンし、2000年に現在の元麻布に居を移して以来、ずっと身近な「美」の在り方を追求してきた方だと思います。今でこそ、ヨーロッパのブロカントをスタイリッシュに生活空間に取り込むことは当たり前の事ですが、そういうモノを先駆けて紹介したのも、猿山さんの功績が大きかったと思います。作家と共に作る美しい生活道具の提案も、ギャラリストとして早くから行ってきました。「さる山」が、企画した数々の展示は業界にも多くの刺激を与えています。

元は陸上の選手、今も自転車、山登り。その体型を見ても分かるようにフィジカルな面でも、ストイックに自分に向き合っているように思います。いわば、「美」のアスリートとして、走り続けているのかもしれません。

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 「大坊珈琲店」 大坊勝次著 7/18発売
 装幀 猿山修
 写真 関戸勇
 A5変型 上製/クロス装 258ページ
 定価 本体3,000円+税
 発行・発売 誠文堂新光社
(以下、引用)
南青山で38年間、自家焙煎とネルドリップというスタイルを変えずに営み、昨年末に惜しまれつつ閉店した「大坊珈琲店」。その際に作られ完売した私家本がついに復刊。店主・大坊勝次がコーヒーと店のあり方を綴ったマニュアル(活版印刷)、関戸勇による写真、縁のある35人の寄稿文を収録。

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 ギュメレイアウトスタジオ制作CD 13種
 pour contrebasse (Contrebasse/猿山修、Violoncelle/Yasumune Morishige)
 3 pieces (Acoustic Guitar/Kazuto Ito)
 7 conoide (Bass Viol/猿山修)
 blinding noon (Contrabass/猿山修)
 mobile (Bass Viol/猿山修)
 4 conoide (Bass Viol/猿山修)
 1-2-2-1-1-3 (猿山修、Yasumune Morishige、Jacob Draminsky Højmark)
 for music box (Electronics/Osamu Saruyama)
 pako (猿山修/子どもたちのためにつくったCD)
 melanges (リュート/井上周子)
 sources (リュート/井上周子)
 caprice (リュート/井上周子)
 6 suiten (バッハ 無伴奏チェロ組曲/Franz Amann)

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 服部植物研究所のポストカード
 蘚苔類、地衣類のポストカード(服部新佐、野口彰、吉村庸、長谷川二郎らによる図)
 竹紙 亜鉛活版印刷
 1枚 162円(税込)
 ※宮崎県日南市にある服部植物研究所の内装デザインを担当

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 領収書(猿山デザイン)
 324円(税込)


猿山道場  ~猿山修のデザインプロダクト展~
2014年7月12日(土)~22日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2014-07-21 22:41 | 猿山道場

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