「小野哲平 -その造形-」 パッション

小野哲平 ~その造形~」展(4/12~22迄)の8日目。

器は人のための道具ですから、職業的に捉えれば、陶芸作家は誰かの為に作っていると言えるでしょう。また昨今の自己抑制的なモノづくり志向では、主体は使う側であり、盛られる料理という価値観が強いと思います。しかし自分が作りたくて作っている、自己の表現である、というのも一方の見方ではないでしょうか。器づくりに於いて、表現が先か用途が先かを考え始めると、ジレンマに陥りそうですが、あくまで表裏一体のことであって相反する事ではないと思います。哲平さんの場合は、アートや音楽、文学などと同じ自己表現としての器づくりが根底にあります。陶芸ならではの古典の写しや産地の様式には、ほとんど興味がないそうです。何を作るかの前に、何故作りたいのか。手段や方法の前にパッションありき。沸き起こる思いが、器という造形に昇華した結果、人に感動してもらえる力があるはずだと信じています。決して哲平さんが特殊と言っている訳ではなく、誰しもモノを作るって、そういう事でしょ、って問い掛けられます。モノづくりへの思いは、とてもシンプルでピュアなのです。

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小野哲平  ~その造形~
2014年 4月12日(土)~22日(火) 会期中無休
営業時間 11時 ~18時  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2014-04-19 18:00 | 小野哲平2014

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