2013年 11月 13日
光藤佐 展 @ 日々
銀座の日々(にちにち)で開催された光藤佐(みつふじ・たすく)さんの個展に行ってきました。光藤さんは、兵庫県朝来市で製作しています。光藤さんの器の基本となるのは、古い朝鮮の作風です。粉引、黒釉、鉄絵、灰釉など土ものを中心に作られています。今回の個展では、地元で掘った粘土を使い、穴窯で焼いた刷毛目の器が多く展示されていました。従来の繊細な造りに比して、ざっくりとした粗い感じの仕上がりです。手をかける事を極力減らし、土の性質に合わせてろくろの勢いを活かした野趣溢れる刷毛目の仕事でした。また、引き出し黒や志野などの桃山茶陶を意識した筒茶碗も見ることが出来ました。年齢的にも実力のある、器の勘所の巧さを感じる個展でした。
光藤佐 展
2013年11月8日~13日
日々(東京・銀座) ホームページ
by sora_hikari | 2013-11-13 23:17 | 見て歩き