2013年 11月 11日
「 三笘修 陶展 ~凪のうつわ~ 」 11/12迄
「 三笘修 陶展 ~凪のうつわ~ 」(みとまおさむ なぎのうつわ)は、明日11/12迄となります。三笘さんの器を初めて見たのは2005年ぐらいだったでしょうか。さほど多くない個展でしたが、いくつかの雑誌にも載り、既に名前も知られていました。その人気も定着してきた2007年に、常滑から大分に引っ越しをします。それからの2年間ぐらい関東方面での展示会はありませんでした。作家として飛躍できる時に、敢えて製作の場を変えてスローダウンしたのです。常滑を拠点にしていた頃に、ちょうど中部国際空港の開発が進み、その時に見た光景が引っ越しをする契機になったそうです。それは、開発で整地されつつある上空に、群がるように飛ぶカラスの姿でした。直滑降でゴミの山に次々に向かうカラスの群れを見たときに、ここは自分が将来生活する場ではないと思ったのだそうです。その開発に対する解釈は、いろいろな方の考えがあると思いますので、是非を問う訳ではありません。あくまで三笘さんが、そう思ったという事です。しかし作家として一番旬な時に、製作を後退させてでも暮らし方を優先させたところに、三笘さんなりの覚悟を感じたのでした。素材の選び方、器の作り方、暮らし方、いずれに於いても、決して多くを欲張らずに、じっくりと着実に自分のペースを大切にする三笘さんらしいエピソードだと思います。それは、器の姿にも表れているように思うのです。
三笘 修 陶展 ~凪のうつわ~
2013年11月2日(土)~12日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
画像の拡大
by sora_hikari | 2013-11-11 23:33 | 三笘修2013