2013年 09月 20日
「熊谷幸治・大谷工作室 二人展」 大谷さんの魅力
「熊谷幸治・大谷工作室 二人展 たのしいくらし」(~9/24迄)を開催中です。今日は、大谷工作室の魅力について。大谷工作室こと、大谷滋(しげる)さん。大学では彫刻を学び、その後、焼き物を中心とする作家として活躍しています。個人名で名乗らず、工作室とするのは、軽やかなモノづくりを表そうとしているから。アートな領域に近い彫刻よりも焼き物の面白さを知ったのは、ある時友人の植物を入れる植木鉢を作って販売した際にお客さんとの近しさを感じたからだそうです。ヤキモノは、誰もが生活の中で使っているだけに、平易に接してくれる垣根のなさが新鮮だったのだろうと思います。そんな大谷さんの造形物は、人物、動物などをモチーフにした像や、薪窯で焼かれた器。どれも肩の力の抜けた緩やか感じが魅力的です。まるで子供の粘土遊びの自由さと楽しさ。しかし細やかな表情の陶像も合わせてみれば、確かな造形力を背景にした手技だという事がわかります。意図を感じさせずに演じる、はずしたリズム感。その一拍のズレが、観る者を穏やかな感情に誘います。子供から大人まで、幅の広い親しみ易さ。それは、モノだけでなく、大谷さんのお人柄にも重なります。本展では、即興的な小品も多く、大谷工作室入門編としても接し易い内容になっています。
























































熊谷幸治・大谷工作室 二人展 - たのしいくらし -
2013年9月14日(土)~24日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
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by sora_hikari | 2013-09-20 17:31 | 熊谷幸治・大谷工作室展2013