2013年 03月 12日
残欠展 (3/16~26) 開催のお知らせ
画像クリックで拡大
3月16日(土)~26日(火)に開催する「残欠(ざんけつ)」展のお知らせです。残欠とは、モノの欠片や破片のこと。古代の土器、仏像、絵巻物、刀剣などの断片が骨董品や考古学の対象として扱われています。今回は骨董や学術的な「残欠」に留まらず、もっと解釈の幅を広げて、世界各地の古物断片や個人作家のオブジェも含めた企画展となります。「残欠」の魅力は、完品から形を失い、本来の意味や用途が抜けたところに生まれる無垢な「美しさ」にあります。ある人にとっては代えがたい価値のあるもの、またある人にとっては全く無用のもの。それは、自分のなかにある「美」の意識がそのまま映し出されます。野に咲く花や、海辺の石ころの美しさに理屈がないのと同じ様に、本来モノの美しさを感じるのに深い説明は必要ありません。しかし人は、ついその背景や肩書を気にして、知識というフィルターで見てしまうことがままあります。残欠は、かつての役割や意味を失って、ただそこにあるだけの存在です。この企画を実現するために、7名の古物商、5名の個人作家、計12名の方々に参加を依頼しました。既成の骨董価値や美術品に捕らわれずに、自分自身の眼でモノを選びとっている方々です。今回の展示会は「うつわ」という用具を離れた内容ですが、モノの持つ美しさの本質はお互いに繋がっています。展示品は、どれも唯一のモノばかり。それを美と見るか、ゴミと見るか。美術館とは違った美の体験のできる機会です。どうぞ心の奥に響く邂逅が生まれるか、確かめにいらしてください。うつわノート店主
出展者 (順不同)
[古物商]
UNTIDY (東京・西荻窪) LINK
十一月 (北海道・札幌) LINK
Sundries (東京・南青山)
三坂堂 (奈良・奈良) LINK
Donum (神奈川・川崎) LINK
ブリキ星 (東京・西荻窪) LINK
titcoRet(東京・世田谷) LINK
[個人作家]
森田春菜 (陶・東京) LINK
熊谷幸治 (土器・山梨)
上田勇児 (陶・滋賀)
渡辺遼 (金属・埼玉) LINK
鎌田奈穂 (金工・東京) LINK
画像クリックで拡大
残欠 展(ざんけつ)
2013年3月16日(土)~26日(火) 会期中無休
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図
画像クリックで拡大
※PDFはこちら
by sora_hikari | 2013-03-12 00:06 | 残欠展