加地学 展 ~北の国から~ 2日目

「加地学展 ~北の国から~」会期:9月15日(土)~25日(火)。本日ご紹介するのは、加地さんの南蛮焼締です。南蛮とは古来より、広く外国の文物を指す言葉でしたが、茶の湯の世界では中国南部から東南アジア地域までの焼き物を称していたようです。さらに近年になると、東洋陶磁研究者であり陶芸家であった小山冨士夫さんが南方の無釉の炻器を南蛮の器として定着させたようです。大正から昭和初期にかけておこった桃山時代の器の復興を目指した多くの作り手の中で、志野や織部、または備前、唐津など本流とも言うべき作風にあって、南蛮の器はあまり約束事の多くない自由に作れる分野であったようです。肩書に囚われることなく、概ね南方の素朴な作風というフリースタイルで、かつ土器とも通じるプリミティブな造形に根差すのが「南蛮」の魅力。加地さんの作る器の柱にあるのは、このような精神性を受け継いだ南蛮焼締です。北海道で採れた粘土を使い、鉄砲窯と呼ばれる薪窯で1週間をかけて焼成します。それは、まるで古代からの土の記憶が焼き付いたような深みのある表情をしています。じっくりと芯から焼いた器の魅力。これが加地さんが作る焼き物の根底にある美意識です。

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南蛮焼締皿:径21.5cm 高さ5.5cm 10,500円

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南蛮焼締皿:径25cm 高さ4.5cm 12,600円

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南蛮焼締飯碗::径13.5cm 高さ6cm 3,675円

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工房の鉄砲窯

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工房に積まれた薪の束


加地 学展 ~北の国から~
2012年9月15日(土)~25日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  作家在廊日 9月15・16・17日
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2012-09-16 23:20 | 加地学2012

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