2012年 07月 16日
松村英治 展 自然色のうつわ 3日目
松村英治展 ~自然色のうつわ~(7/14~24)の3日目。今年一番の暑さでした。酷暑の中のご来店を心より感謝申し上げます。本日ご紹介するのは、松村さんの釉薬の器の表情です。本展では、緑釉、灰釉、飴緑釉、三彩の器が並んでいます。いずれも木灰をベースに、金属分を混ぜ合わせて発色した釉薬です。松村さんの釉(くすり)ものは、艶やかな光沢の奥に、いろいろな色が溶け合って複雑な表情が見えてきます。それは絵画的であり、遠い銀河に通じるドラマチックな景色です。これらは、意図的に釉薬を溶け流すことで得たものです。金属を含む釉薬の器は、高温の窯の中で、度が過ぎると溶け流れて全品が使えなくなる危険性があります。ぎりぎりで止めたとしても、一部の溶けた釉薬が棚板に固着し、それを削る作業は大変な手間がかかります。それでも尚、釉ものは、流れた表情が美しいという松村さんの美意識に基づいています。少しオーバーフローさせた先で出会うことのできる自然色の美しい器です。
































松村英治展 自然色のうつわ
2012年7月14日(土)~24日(火) 会期中無休
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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by sora_hikari | 2012-07-16 21:16 | 松村英治2012