田淵太郎・竹下鹿丸 二人展 4日目

田淵太郎・竹下鹿丸 二人展(6/16~26)の4日目です。本日ご紹介するのは竹下鹿丸さんの皿・鉢・碗です。本展に出品された竹下さんの器は、南蛮手の焼〆が中心です。南蛮とは、古くは茶の湯の世界で東南アジアから沖縄までを含めた南方で作られた器を広く指しています。通常は無釉の焼〆を呼ぶことが多いですが、歴史的には施釉された器も含まれているそうです。備前、信楽、伊賀などの古来日本の焼〆に対して、より曖昧な定義ですが、むしろ約束事に囚われない大らかな作行を好みとする方も多いようです。竹下さんは、地元、益子の原土を使い、穴窯焼成による南蛮の器を作っています。差し当たり益子南蛮とでも呼べばいいでしょうか。土から浮き出た鉄粉の荒々しい表層と、手取りの良い軽やかな造りが特徴的な玄人好みの焼き上がりです。竹下さんはこのような原土から滲み出したストレートな南蛮手の他に、灰被りの焼〆にも取り組んでいます。はじめ自分で穴窯を焚いたのは、23歳という早熟のスタート。それから13年に渡り、薪窯で焼〆を中心にした作陶を続けています。民芸の祖、濱田庄司氏の縁の地である益子では民芸的な器の作り手が多い中、焼〆にこだわる竹下さんは、この地にあって異色の取り組みかもしれません。作品に表れる老成した渋みは、そんな時間と経験の積み重ねによって得られた成果です。

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南蛮平鉢 径14.5cm 高さ5.5cm 4200円

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南蛮平鉢 径14.5cm 高さ5.5cm 4200円

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南蛮小鉢 径13.5cm 高さ5cm 2625円

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南蛮小鉢 径13.5cm 高さ5cm 2625円

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南蛮飯碗 径15cm 高さ7cm 5250円

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南蛮小丼 径16.5cm 高さ8cm 5250円

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南蛮皿 径26cm 高さ3cm 18900円

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南蛮平片口 径23cm 高さ4cm 21000円

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南蛮鉢 径25cm 高さ8cm 21000円

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南蛮片口 径25cm 高さ7cm 26250円

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南蛮飯碗 径15cm 高さ7cm 5250円

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南蛮小丼 径16.5cm 高さ8cm 5250円


田淵太郎・竹下鹿丸 二人展  ~薪窯の仕事~
2012年6月16日(土)~26日(火) 会期中無休
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2012-06-19 19:53 | 田淵・竹下2012

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