野口悦士 展 種子島より 開催のお知らせ

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5月12日(土)~5月22日(火)の会期で開催する「野口悦士展 種子島より」のご案内です。
種子島と言えば、歴史的には鉄砲伝来、今は宇宙センターのロケット打上げで知られていますが、焼き物の世界では、陶磁学者で陶芸家の小山冨士夫氏の意思に基づき、唐津の中里隆さんが昭和46年に開窯した「種子島焼」が知られています。野口悦士さんは、1975年埼玉県生れ。大学卒業後、本で見た中里隆さんの器の美しさに魅せられて種子島に渡り、飛び込みで焼き物作りの師事を受けるつもりでしたが、その時既に中里さんの作陶の拠点は種子島から他の地に移っていました。結局、そのまま窯場に住みつき、独自で焼き物づくりを始めることになります。6年の間に基礎を学び、2006年に念願叶って、中里さん来窯の折に師事を受け、現在その由緒ある窯場を一人で継いでいます。種子島は鉄分の強い土が採れ、薪窯による変化の富んだ焼き物が生れる所です。野口さんの作る器は、地元の土と薪の炎による直接的な関係から生れる赤みを帯びた焼〆が中心です。壺や酒器は骨太で縄文的な力強さ、碗や鉢は軽やかで弥生的な優しさがあり、どんな料理や花も大らかに受け止めてくれます。それは、土に宿る太古の因子が炎を通して呼び覚まされ、器の表面に自然な景色を描くからかもしれません。おいしい食事、楽しい食卓、そこに生れる賑やかな家族の風景が良く似合う器です。本展では、そんな焼〆のを中心に、粉引、黒釉の器も同時に展示されます。どうぞこの機会に種子島の自然の恵みをたっぷりと受けた野口さんの器をご覧いただければ幸いです。  うつわノート店主

野口悦士プロフィール
1975年 埼玉県妻沼町生まれ
1999年 陶芸を志し、種子島に渡る
2006年 唐津・中里隆氏に師事
2007年 中里隆氏と二人展
2009年 岐阜県・花の木窯にて制作
2012年 現在、種子島にて作陶


野口悦士 展  種子島より
2012年5月12日(土)~22日(火) 会期中無休
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
作家在廊日:5月12日(土)、13日(日)

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by sora_hikari | 2012-05-02 23:37 | 野口悦士2012

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