2011年 12月 11日
田村文宏 展 ~南海の器~ 9日目
田村文宏展(~12/13迄)の9日目。本日は「夕顔」を屋号に活動している、料理家の藤間夕香さん(☆)による料理とともに田村さんの器をご紹介します。藤間さんは、季節の野菜に重点をおいたお料理を作っていらっしゃいます。藤間さんが料理を考えるとき、「景色」が思い浮かぶそうです。それは食材の取り合わせや盛り付けはもちろん、器のこと、空間のこと、そして食べる人の団欒の風景なども含めた総合的なイメージのようです。元々、花屋を営むご両親を手伝い、小学生の頃から台所にたっていたそうです。藤間さんにとって、料理とは日常のことであり、家族のための食事が基本なのだと思います。そんな日常料理の向うにある家族の風景そのものが、大切なことと捉えているのかもしれません。藤間さんの料理は、盛り付けの華やかさや工程の複雑さを誇示するのではなく、あくまで主役は季節ごとの自然が作り出した旨さなのだと思います。素材を活かしてその旨みをどうバランスよく配するか。そんな料理が軸になっているように感じました。これは田村さんの作る器と、重なり合う価値観です。自分の造形よりも素材の持つ味わいを引き出す器。それが結果的に使う側にとって、料理という主役を、器という舞台で引き立て易くするのだと思います。今回の二人の作り手による食事会は、とても調和のとれた良い景色を作り出したように思います。
1)紅しぐれ大根と柿の自家製豆腐白和え
器:灰釉5寸鉢 2625円
2)鱈の春菊ソース 菊花の三杯酢添え
器:鉄釉印花7.5寸深皿 4200円
3)安納もみじ芋・金時人参・蓮根の炊き合わせ 柚子あん
器:灰釉粉引どんぶり 3675円
4)百合根と胡麻の炊き込みご飯
器:灰釉粉引飯碗 2625円
5)かぶらの汁物
器:私物
6)水菓子(苺)
器:白磁小皿
7)お茶(赤ちゃん番茶)
器:灰釉粉引猪口 1890円 白磁猪口 1890円
2階席から見た楓
1)紅しぐれ大根と柿の自家製豆腐白和え
器:灰釉5寸鉢 2625円
2)鱈の春菊ソース 菊花の三杯酢添え
器:鉄釉印花7.5寸深皿 4200円
3)安納もみじ芋・金時人参・蓮根の炊き合わせ 柚子あん
器:灰釉粉引どんぶり 3675円
4)百合根と胡麻の炊き込みご飯
器:灰釉粉引飯碗 2625円
5)かぶらの汁物
器:私物
6)水菓子(苺)
器:白磁小皿
7)お茶(赤ちゃん番茶)
器:灰釉粉引猪口 1890円 白磁猪口 1890円
2階席から見た楓
田村文宏 展 ~南海の器~
2011年12月3日(土)~13日(火) 会期中無休
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
※田村さんの在廊日が追加になりました。→12/10(土),11(日),13(火)
(立ち会い時間は変則的になる可能性があります)
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by sora_hikari | 2011-12-11 23:11 | 田村文宏2011