2011年 10月 17日
大谷工作室展 レーサー
大谷工作室展は明日18日で終了します。今回の展示品で一番の大物、その名もレーサー。無垢木の車体に陶製のタイヤ。運転するのは陶のレーサー(アタマのみ)。大谷式F1でしょうか、、、。レーサーの顔の真剣さに比較して、なんとも簡素な車体。あまり速くはなさそうですが、その組合せが醸し出す不思議な空気に、来店されるお子様にはとても人気のある作品です。くすりと口角が上がる微笑ましさと、妙に真面目な存在感。大谷さんらしい物体です。大谷さんの作るものには、どこかで拾ったものや、誰かが捨てたものを組み合わせて使った作品が多く見られます。共同工房で隣の人が捨てた陶土の塊り、製材所でいらなくなった木片、道で拾った金属片。そういえば、当ギャラリーの庭にあった不要な灯篭の石片も以前拾い上げ、他の展示会で利用していました。あらためて大谷さんの取り上げた物を見ると、なるほど、それにはそんな側面もあったのかと気付かされます。主観的に造形したものに、客観性をもった不要物を併せることで、自己の作為を少し抜いた感覚が、それらを面白くしているのかもしれません。
大谷工作室のうつわ展 ~OFF BEAT~
2011年10月8日(土)~18日(火) 会期中無休 (営業カレンダー)
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
by sora_hikari | 2011-10-17 19:57 | 大谷工作室2011