2011年 07月 02日
若杉聖子 展のお知らせ
7月9日(土)からはじまる若杉聖子展のご案内です。(※画像をクリックすると拡大します)
若杉聖子 展 ~白亜の蓮弁(れんべん)~
2011年7月9日(土)~7月19日(火) 会期中無休
11:00~18:00
作家在廊日:7月9日(土)
ギャラリー うつわノート (埼玉県川越市) ホームページ
兵庫県三田市で製作している若杉聖子さんの作る器は、凛とした白の世界。いくつもの折り重なる稜線と陰影が作りだすフォルムは、まるで白い蓮(はす)の花弁のようです。蓮弁は仏の台座や光背にも使われる神秘性のあるモチーフ。本展は、そんな神々しい蓮の花のイメージを若杉さんの器の世界と重ねてみました。まるで3次元CADで設計されたような精緻な形ですが、実際は無垢の石膏に赤鉛筆でラインを引きながら、手作業で原型を削り出していく感覚的な彫刻の世界です。そうして作られた石膏型に泥状の粘土を鋳込み、何度もの地道な作業を経て器は作られます。今回の展示では、小さな豆皿から大きな花入れまでたくさんの器が並びます。特に表紙の写真に使った茶器の宝瓶(ほうひん)と湯呑は、本展ではじめて出品される新作です。京都に通いながら煎茶の楽しさを覚え、その所作を形にしようと作られました。若杉さんが作る類例を見ないオリジナルな造形世界。食卓に華やかさをもたらす白の器を、ぜひ目の当たりにしていただければと願っております。
うつわノート店主 松本
若杉聖子さんのプロフィール
富山県生まれ
近畿大学文芸学部芸術学科陶芸コース卒業
滋賀県立陶芸の森にスタジオアーティストとして滞在
多治見市陶磁器意匠研究所修了
現在、兵庫県三田市にて制作
by sora_hikari | 2011-07-02 00:13 | 若杉聖子2011