2011年 02月 23日
田谷直子さんの石皿

神宮前 Zakka 2011年1月
田谷直子さんの石皿です。石皿とは江戸時代に煮しめなどの料理を盛り付けた大きな陶器のお皿のこと(☆)。庶民の間で使われたごく普通の頑丈な食器です。この田谷さんのお皿は8寸(24センチ)ほどの使い易いサイズですが、見込みの貝目や口縁の造りが、その石皿の特徴を捉えています。灰釉による優しい色合い。ところどころに赤みを帯びた御本。さりげない自然体が美しいです。どこかを強調する訳でなく、目立つこともなく。しかしそこには道具としての存在感があります。田谷さんの器に対する用と美の基準を感じます。
by sora_hikari | 2011-02-23 17:28 | 田谷直子さん