横山拓也 作陶展 @ 桃居

横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3284130.jpg横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3285270.jpg
横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_329947.jpg横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3291893.jpg
横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3293932.jpg横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3294932.jpg
横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3295881.jpg横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_330940.jpg
横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3301697.jpg横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3304635.jpg

西麻布の桃居で開催されている横山拓也さんの個展に行ってきました。毎年この時期に開催されている恒例展です。横山さんの作る器は、漆喰のような白い器が印象的ですが、ここ数年、黒い器づくりにも取り組まれています。今までの展示会では、黒は少なめでしたが、今回の個展ではその割合が増しているようでした。ようやくご自身で納得のいく黒が多く作れるようになったのかもしれません。その黒は、釉薬の流れや光の微妙な変化を深く湛えています。横山さんの器は、時間が内側に堆積して形や質感に込められているような印象があります。今回の展示品では、碗をゆがませて波のような稜線を持つ器をいくつも見ることができました。ご自身では、フットプリンツと呼んでおられるようです。それは織部のような沓形茶碗()を表し、フットプリンツ=足型、つまり沓形(くつがた)。美濃地方の多治見で制作されている影響もあるのかもしれませんが、茶陶の流れにそれを置くよりも、むしろ横山さんの器に見る静的な質感に、動的な流れを併せた造形上の表現のように感じました。それは、スローなジャズに加わるアレンジのような感じでしょうか。静かに頑固に、そして時に饒舌にものづくりを、深いところから捉えている横山さん。器を通して感じるその姿勢に学ぶことが多いです。


横山拓也 作陶展
2010年12月3日(金)~12月7日(火)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ホームページ

横山拓也 作陶展 @ 桃居_d0087761_3305553.jpg


by sora_hikari | 2010-12-07 22:50 | 横山拓也さん

<< 若杉聖子 展 @ FUURO 井内素さんの黒鉢 >>