石原稔久 展 @ ギャラリー旬

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広尾のギャラリー旬で開催されている石原稔久(としひさ)さんの個展に行ってきました。石原さんは福岡県で制作されています。美大を卒業後、笠間の窯業指導所で学ばれたそうです。石原さんの作る器は、ほとんどが手びねりによるものです。粘土の塊りを手で押し込みながら作る玉造りを中心に、紐づくり、乾燥させた粘土の削り出しなど、手による形造りを基本とされています。大学で彫刻を学ばれた経歴も背景にあるのかもしれません。ひとつひとつ丹精に作られた器は、化粧泥を表面に施し薪窯で焼成されています。擦れた泥は、時間を経て風化したような表情をしています。今回の展示会のテーマが、土器注器とあるように弥生時代の土器を彷彿とさせます。しかし古色のある侘びた風情を目指す方向というよりは、ふっくらとした円やかなラインの処理から独特の温もりを感じる現代の彫刻のような印象です。本展では、口広の碗、ころ碗、注器、花器など一緒に、中国の古い陶俑のような具象的な作品も展示されています。今回はあまり展示されていませんでしたが、器以外に陶の人形も多く作られているようです。きちんとした形の器や陶の彫刻からは、石原さんの確かなデッサン力を感じます。風化テクスチャーと手による丹精な形。石原さんの柔和で優しいお人柄から生まれた器を楽しませて頂きました。


石原稔久 展 ~土器注器~
2010年11月10日(水)~14日(日)
12:00~19:00
ギャラリー旬 (東京・広尾) ホームページ

石原稔久 展 @ ギャラリー旬_d0087761_2454352.jpg


by sora_hikari | 2010-11-14 22:35 | 石原稔久さん

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