2010年 11月 08日
船越保 作陶展 @ 桃居
西麻布の桃居で開催されている船越保さんの個展に行ってきました。船越さんは東京・八王子で焼締めの器を制作されています。船越さんの器は、信楽や伊賀のような土合いですが、いわゆる茶陶系の器表現とは一線を画し、ご自身の眼による自然派の作風を感じます。その手から生み出される器は、まるで自然の一部を切り取ったような形。展示される作品の多くが花入れというのも、その印象をより強くしているかもしれません。焼締められた土の塊に、ひと挿しされた一輪の生ある植物。その調和が美しい船越さんの器です。今回は壁面に般若心経のひと文字ひと文字が彫られたタイルが掛けられています。約300字の大乗仏教の心髄。どのような思いが、いまの焼き物づくりに込められているのでしょうか。
船越保 作陶展
2010年11月5日(金)~9日(火)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ホームページ
by sora_hikari | 2010-11-08 23:23 | 船越保さん