2010年 10月 10日
田宮亜紀 展 @ 無垢里










代官山の無垢里(むくり)で開催されている田宮亜紀さんの個展に行ってきました。毎年、秋に開催される恒例の展示会です。田宮さんは、東京の出版社に勤務しながら陶芸を学び、その後、益子に居を移して本格的に器づくりをされました。そして現在は静岡県の山間で作陶されています。田宮さんの作る器は、一貫して焼き締めの器。土と焼きだけのシンプルな選択。それだけに火をくぐった表情がストレートに表れる難しい面と、人智の及ばぬ醍醐味ある面白さがでる器と言えます。毎回、毎回の作業は同じでも、出てくる器はどれひとつ同じものはないから、やめられない制作の面白さもあるのではないでしょうか。しかし、そんな焼き締めの器にも、当然作家ごとの個性が如実に表れます。田宮さんの場合は、焼き締めという粗い表層を持ちながらも、女性ならではの優しく円やかなな表情をした器が魅力的だと思います。土のプリミティブな表情のベーシックな形の器は、いろいろな食材を広く受け止めくれるように思います。これから寒くなる季節に向かって、温かい食事が楽しくなる田宮さんの器をたくさん見ることが出来ました。
田宮亜紀 展
2010年10月8日(金)~13日(水)
11:00~19:00 (最終日は17:00迄)
無垢里 (東京・代官山) ホームページ
by sora_hikari | 2010-10-10 21:51 | 田宮亜紀さん