金森正起 展 @ さる山

金森正起 展 @ さる山_d0087761_536085.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_5361162.jpg
金森正起 展 @ さる山_d0087761_5363025.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_537699.jpg
金森正起 展 @ さる山_d0087761_5372224.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_5372825.jpg
金森正起 展 @ さる山_d0087761_537569.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_5381688.jpg
金森正起 展 @ さる山_d0087761_5382387.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_5384248.jpg
金森正起 展 @ さる山_d0087761_5393261.jpg金森正起 展 @ さる山_d0087761_5394386.jpg

元麻布のさる山で開催されている金森正起さんの個展に行ってきました。金森さんは名古屋で金属のお仕事をされています。2001年に鉄の仕事に出会い、2003年より鍛造の鉄作家である松岡信夫さんに師事され、現在は名古屋で独立したお仕事をされています。従来から鉄を使った門扉、手摺、照明など住設関連の金属造形をされているようですが、今回の個展は、お皿やボウルなどのテーブルウェアを中心にした展示内容になっており、このような形式での個展は初めてとの事です。展示されているのは、鉄・アルミ・ステンレス・銅などを使ったものですが、特徴的なのは、それらの金属の表面に錫(すず)を施した仕上がりになった皿やボウルが多く見られることです。錫と言えば、通常は錫引きのカップや銅鍋などの内側に施された反射のあるギラリとした印象がありますが、金森さんの場合は、それを敢えて抑えた鈍い表情で仕上げていて、そのテクスチャーが不思議な魅力を醸し出しています。また鍛造されたプレートやボウルのフォルムは鎚目も残さず、素っ気ないほどシンプルな表情をしており、それが錫引きの質感によって、より一層朴訥とした道具感を強くしています。それは一見すると簡素な形に見えますが、実は小口の処理やラインの繋がりなど、ディテールに凝縮された緊張感があり、計算された無表情さと言えるかもしれません。錫仕上げ以外にも、錆びの表情をした酸化仕上げのもの、錫に鉛を含有させた古いピュータのような燭台、切削加工による蓋ものなども見ることができました。形と質感のセンスは、当ギャラリーでの初個展というのも頷けます。さる山発のニューフェースとして、これからのご活躍が楽しみです。


金森正起 展
2010年6月26日(土)~7月4日(日) 会期中無休
13:00~18:00
さる山 (東京・元麻布) ホームページ | MAP

金森正起 展 @ さる山_d0087761_5434085.jpg



by sora_hikari | 2010-06-26 23:57 | 金森正起さん

<< 山野邊孝さんの灰釉鉢 河上智美・照井壮 二人展 @ ... >>