長谷川奈津 陶展 @ H.works

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立川のH.worksで開催されている長谷川奈津さんの個展に行ってきました。長谷川さんらしい、素材に逆らわずに、その特性を素直に引き出した器が並んでいます。陶土は常滑、伊賀、信楽、萩など各地のものを使い、自然灰釉をベースにして焼かれた器です。長谷川さんの器は、自己の強い主張は表立っては感じませんが、かといって画一的に形を揃えて整える食器の方向でもないように思います。静かな造りの中に、芯のある自己を感じる器のように思います。元は、東京芸大で工芸を学ばれた経歴を持ちながら、アカデミックな伝統工芸の器の道は選ばず、むしろそういう権威とはかけ離れた青木亮さんに師事されたことが、長谷川さんの器づくりに対する原点であろうと思います。しかし、青木さんが、人の気持ちの奥をぐっと掴むような強さを持っていたとすれば、長谷川さんは、気持ちの奥にじんわり浸み込むような優しさを持った器のように思います。例えれば、青木さんの器が、アレンジの強い作品的なジャズ音楽だったとしたら、長谷川さんの器は、ビルエバンスのピアノのような振幅の少ない旋律のなかにも、深い彩りを感じる音楽のように思えます。


長谷川奈津 陶展
2010年6月19日(土)~26日(土)
11:00~19:00
H.works (東京・立川) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-06-19 23:22 | 長谷川奈津さん

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