2010年 03月 05日
須藤拓也 陶展 @ 364
西荻窪の364で開催されている須藤拓也さんの個展へ行ってきました。須藤さんは東京の国立市で制作されています。グラフィックデザインのお仕事をされた後、愛知の窯業訓練校で陶芸を学ばれたそうです。須藤さんの作る器は、軽やかで自在な印象があります。勢いある筆使いで描かれた数々の絵付けの器は、いずれも手びねりで成形されています。きちんと締め過ぎないラフさ。決め込み過ぎない余白に、使う側の気持ちが入れるように思います。何故か沖縄の「なんくるないさ」というような楽な気分にさせてくれような。気取りのない音楽を聴くような。そういう抜け具合が心地よいのだと思います。今回の個展では絵付けの他にも、無地の器も並んでいます。こちらも柔かい印象。李朝崩しのような鈍い白で、輪郭をぼかした手作りの緩みがあります。そういうリズムの器が、須藤さんらしさでしょうか。機会があればどんな音楽がお好きなのかお聞きしてみたいです。
須藤拓也 陶展
2010年3月3日(水)~8日(月)
12:00~19:00
364 (東京・西荻窪) ホームページ
by sora_hikari | 2010-03-05 00:35 | 須藤拓也さん