2010年 02月 23日
森田春菜 展 @ 森岡書店










茅場町の森岡書店で開催されている森田春菜さんの展示会へ行ってきました。森田さんは、陶の欠片のようなオブジェを作っておられます。陶片を会場全体にレイアウトし、一種のインスタレーションのようなディスプレイです。アート古書を扱う森岡書店の店内ギャラリーと、書籍展示スペースの中に作品がちりばめられています。ギャラリーの方では、細長い骨のような棒状の陶片が壁に連続して立て掛けられていて、壁全体を含めたひとつの抽象画を見るような印象です。また書籍展示スペースでは、ガラスの標本箱のなかで、綿敷きの上に土器片や骨片のように展示されています。それぞれの個体には用途はありませんが、海辺で拾ったものや発掘跡から見つかった欠片のように、物体を時間が洗い流したような純粋な存在を感じます。ふと心に引掛ってで拾った大切なもの。そういう個人的な体験にも似た気持ちを起こさせるのが、森田さんの作品の不思議です。
森田春菜 「 機 / 一 」
2010年2月22日(月)~27日(土)
13:00~20:00
森岡書店 (東京・茅場町)ホームページ
by sora_hikari | 2010-02-23 23:11 | 森田春菜さん