2010年 02月 21日
井藤昌志 小道具展 @ KOHORO
二子玉川のKOHOROで開催されている井藤昌志さんの個展へ行ってきました。井藤さんは木の家具や道具を長野県松本市で制作されています。今回の個展は、小道具を中心にした内容になっています。大小のオーバルボックス、バスケット、プレート、お盆、ふきん掛け、カッティングボード、スツールなどが展示されていました。楕円の箱は、シェーカーボックスと呼ばれ、18世紀末にアメリカのシェーカー教徒によって作られたもので、これを基にしたサイズ違いのボックスや、持ち手を付けたキャリングできるものを見ることができました。井藤さんの作る木の道具は、清らかな印象があります。シェーカースタイルという先入観があるのかもしれませんが、道具として無駄のない、そしてシャープで潔い形と素材の活かし方にそれを感じます。これは表面的な造形だけでなく、精神的な側面でも井藤さんのモノづくりの根っこに影響しているように思います。昨年は、松本市内に、元薬局だったという古いモルタル造りの建物を改装して、工房とカフェ&ギャラリー「ラボラトリオ」をオープンされたそうです。暮らしの場、制作の場、そしてお客様との出会いの場が一緒になったところで、今後もたくさんの良い木の作品が生まれるのだろうと思います。
井藤昌志 小道具展
2010年2月20日(土)~3月1日(月) 会期中無休
11:00~19:00
KOHORO (東京・二子玉川) ホームページ
by sora_hikari | 2010-02-21 20:46 | 井藤昌志さん