2010年 02月 07日
竹内紘三 作陶展 @ 桃居












西麻布の桃居で開催されている竹内紘三さんの個展へ行ってきました。竹内さんは兵庫県で製作されています。昨年の個展では、繊細な白の器と荒々しい黒の器の2種類を出展されていましたが、今年は黒の器のみに絞った内容になっています。黒く焼けた土には粗い石粒が混ざり、堆積した泥土を被ったキューブ状の塊り。その塊りが重なったり、ずれたりしながら、ひとつの立体を形成しています。花を活けるための開口があり用途を持っていますが、それはずしりと存在感のある彫刻のようです。ここ数年、世界各地の遺跡を見に廻るようになったそうです。古代の建造物の持つ人智の圧倒感と、蓄積された時間がもたらす風化の虚無感は、竹内さんの造形に大きく影響しているように思います。幾何学な構造体に朽ちかけた表層。遺跡の欠片を見るようです。
竹内紘三 作陶展
2010年2月5日(金)~9日(火)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ホームページ
by sora_hikari | 2010-02-07 23:58 | 竹内紘三さん