上田亜矢子さんの石のオブジェ

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南青山 DEES HALL 2009年11月

上田亜矢子さんの石のオブジェです。イタリア原産のトラバーチンという大理石を彫って作られています。大きな石の塊を小さく切りだし、それをこつこつと叩いて彫っていくそうです。磨きあげられた大理石とは違い、叩いて出来た鑿跡や、石の中にある気孔によって乾いた質感になっています。突起が放射状に広がった形は、海に打ち上げられた貝殻や、乾いた植物の実のような印象を受けます。かつて生命を宿した生き物の抜け殻のように時間を重ねた太古の記憶が彫り込まれているようです。"空想図鑑の世界"とは上田さんの呼ぶイメージですが、確かに化石や鉱物の図鑑を眺めるような不思議な感覚を呼び起こします。

by sora_hikari | 2010-01-21 23:59 | 上田快・亜矢子さん

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