2009年 12月 05日
一柳京子 陶展 @ SHIZEN
千駄ヶ谷のSHIZENで開催されている一柳京子さんの個展へ行ってきました。一柳さんは東京で制作されています。美大で陶芸を学んだ後、ご主人のお仕事の関係で、スウェーデン、イギリス、ドイツ、アメリカにお住まいになりながら、現地の土や釉薬を取り入れた器作りをされてきたそうです。そういう経験を経て生まれた器は、端正なフォルムに独特の色遣いが美しいです。それは北欧の形や欧米の色合いを感じさせながら、日本の食卓に合う繊細な器に仕上がっています。滑らかで女性らしいラインと、きりっと引き締まったエッジ。ひとつの器の中で微妙な色が変化する釉調。その数々の掛け合わされた器が一柳さんの世界観を彩っています。海外生活をしながら、ずっと途切れず陶芸を続けてこられたそうです。引っ越すごとに国の電圧事情などにより、窯もその度に用立てる必要があったそうです。現地での家庭生活をしながら、陶芸を続けることはそれなりのご苦労もあったのかもしれません。しかしお住まいになった地域が幸いにも、現地の窯業地のそばであったことに恵まれたとのお話でした。そういう積み重ねが、現在のような国を超えて融合された器になったのだろうと思います。今回の個展では、そういった数多くの色彩を持つ器や耐熱の器を見ることができます。
一柳京子 陶展
2009年12月5日(土)~10日(木)
12:00~19:00 (最終日は17:00迄)
SHIZEN (東京・千駄ヶ谷) ホームページ| ブログ
by sora_hikari | 2009-12-05 23:09 | 一柳京子さん