艸田正樹さんのグラス

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西麻布 桃居 2009年6月

金沢で製作されている艸田正樹(くさだまさき)さんのグラスです。艸田さんの作るガラス器には、それぞれ詩的な呼称が付けられています。例えば「あたたかい雨」、「やわらかな方位」、「水一滴のための」、「酸素の国」、「水のトルソ」、「霧の夢」など(HP参照)。一見クールなガラスの器にこういう名前が付くと、ものや作り手への情感がくすぐられます。艸田さんの場合、あまり多くの種類を作らず定番化したガラス器を作っています。しかし、ピンブロウという技法の性質もあって同名称のガラス器えであっても、ひとつひとつの形が微妙に異なる個性を持っているところが一品性を高めています。因みにこのコップの名称は、「風の人のグラス」。艸田さんがある地方で展示をした際に聞いた話なのだそうですが、その町へ他からやってくる人を「風の人」=運んでくる人、そこに暮らす人を「土の人」=育む人、というのだそうです。グラスの名前はそれ以前からのものだったらしいのですが、「風の人」はつまり艸田さん自身のことを暗示しているように感じたとのことでした。確かに作り手は、使う人へ何かを運ぶ人で、使う人はそれを育てていく人なのだと思います。

by sora_hikari | 2009-07-27 22:25 | 艸田正樹さん

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