「光藤佐展 自天降福千萬年」 開催のお知らせ

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6月23日(土)から7月1日(日)まで開催する「光藤 佐 展 自天降福千萬年」のご案内です。

兵庫県朝来市に暮らす光藤佐(みつふじ・たすく)さん。食器づくりで数をこなしてきた経験をもとに、今は薪窯に集中して、益々円熟みを増しています。書の呼吸、俳句の余韻。美しさを求めるには、どう捉えるかという内面的な視座が必要です。そして料理とのセッションであること。移ろいゆく山の四季、川の流れを見ながら、年齢とともに感じる湛寂の境地。若い頃から身に付けたろくろの技術と、茶・料理・書・歌から学んだ人生の機微が、光藤さんの器の中で響き合います。大きな存在に委ねる心。自然調和の概念こそ、光藤さんの器の勘どころです。今展のタイトルは、光藤さんが揮毫した「自天降福千萬年(じてんこうふくせんまんねん)」より。千万年の福が皆様にありますように。店主

1962年 
兵庫県宝塚市生まれ。

1978年~1980年(16歳~18歳)
中学の頃からお茶を習っていたという早熟な文化的素養を背景に、卒業後、京都の職業訓練校に入り陶芸を学びます。手に職を付ける事が目的の学校。作家性よりも職人としてのろくろ技術を中心に学びました。

1980年~1982年(18歳~20歳)
訓練校卒業後は、京都の窯元でろくろ師として働きます。湯呑みを1日に何百個もつくる日々。体に吸い込むように技術が身につきました。また仕事の傍ら、夜は定時制の高校に通っていました。

1982年~1986年(20歳~24歳)
夜間学校を修了してから、あらためて思います。職人仕事だけでなく、自分の表現もしてみたいと。京都精華大学に入り陶芸ではなく絵画を学びました。その頃のクロッキーの線が今の陶芸に活きています。

1986年~1989年(24歳~27歳)
大学を卒業してから再び陶芸の道に入ります。京都の料亭の専用窯場で職人として働きながら、盛り映えのする器を日々考えていました。その後、料理人として手伝いをしていた時期もあり、今でもスッポンをおろせる腕前です。

1989年~2004年(27歳~42歳)
地元・兵庫県で意を決して独立。古い幼稚園の校舎を借りて築窯。基本は食器づくり。当時、安宅コレクションの影響で、粉引・刷毛目・三島手など李朝ものからスタートしました。

2004年~2018年(42歳~56歳)
同じ兵庫県の朝来市の山間に移り、工房と住居を新築。生活も落ち着いた頃から書や短歌を習い始めます。近年は穴窯を造り、薪窯の器づくりに取り組んでいます。毎日4時に起き10キロのジョギングを日課にしています。


光藤 佐 展 自天降福千萬年(じてんこうふくせんまんねん)
2018年6月23日(土)~7月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 6月23日(土)・24日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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# by sora_hikari | 2018-06-18 18:00 | 光藤佐展2018

「東亨 展 金属のアフォーダンス」ありがとうございました

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東亨 展 金属のアフォーダンス」は本日終了しました。会期中ご来店頂きました皆様に御礼申し上げます。

東さんに限らず、自己意識を前面に出さない造形は、現代的な傾向のように思います。表現、思想、哲学、主張、努力、根性などを取り除いた重苦しさを感じないもの。調和的傾向のそれは、生活周りの工芸意識から派生し、生活空間のアートピースとして景色化しつつあります。

工芸における意識の希薄化傾向は、表現あるいは価値破壊に走り過ぎた80年代をピークに、経済成長の鈍化や暮らしの意識変化と共に、無印良品のような個性を抑えたモノが一般化していった延長線上にあると思います。この傾向を工芸やアートが特殊な領域から解放されて生活者に近づいてきたというポジティブな見方もあれば、表現や技巧の停滞としてネガティブに捉える向きもあるでしょう。

ただ、このようなモノは安易に伝搬し易い性質をもっています。概念や技術を問わないモノづくりは、表層的なスタイルとして引用し易いために、誰もが無意識にそれを踏襲してしまう危険性があるでしょう。

東さんの作品を取り上げて思うのは、この潮流の中にありながら、社会福祉の経験や思想書から多くを学び、自分の作るものに概念的な骨格を与えようと試みている点です。その行為は現代では忌避されやすい「難解さ」に繋がりますが、ムードに流されないための論理化も大切なのではないでしょうか。時代錯誤かもしれませんが、今の作り手を紹介する側として、その意味をあらためて問い掛けてみたいと思っています。

東さんのこれからの活動にどうぞご注目ください。この度はありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート本店(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
6/18(月)~6/22(金) 搬出・設営休み
6/23(土)~7/1(日) 光藤佐 展
7/2(月)~7/6(金) 搬出・設営休み
7/7(土)~7/15(日) 清水志郎 展
川越店の営業カレンダーはこちら

うつわノート八丁堀店(東京都中央区八丁堀2-3-3 4F)
http://utsuwa-note.com/hatchobori
営業日:月~土曜 13時~19時
定休日:日曜日
常設品の器を展示しております。


# by sora_hikari | 2018-06-17 18:08 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」8日目

東亨 展 金属のアフォーダンス」の8日目。会期は明日6/17(日)で終了します。最終日は東さんが再び在廊いたします。

写真は東さんのご自宅の作品置き場、そして鍛金作業をしている近くの公園の様子です。

東さんは1988年生まれ。現在は大阪府堺市で暮らしています。お祖父様は美容師用のはさみ職人、お父様はジュエリーの原型師で、もの作りを生業とする家系に育ちました。

大学は大阪芸大にすすみ、金属工芸コースを専攻。卒業制作ではパンチングメタルを使った器(つまり実用的でない)を製作したそうです。大学卒業後も助手として3年間残り、その際に象とコミュニケーションを取るための「象とのラッパ」や水を観察するためのジュエリー「最上川へ」を製作しました。

大学を出てからは、一時臨時教員を経験しますが、その頃に西成の飲み街で日雇い労働者の方と話をする中で、社会や歴史に興味が湧き、知的障害者をアーティストと位置づけて創作活動を支援する社会福祉法人アトリエインカーブに入社しました。現在も資格をとるべく、通信教育で勉強をしており、社会福祉の哲学を工芸と重ねて考察しています。

作家活動は、2015年の灯びとの集いの出展の際に、アウトバウンドの小林和人さんとのご縁をきっかけに現在のような制作に至っています。主な製作場所はガレージや公園、そして河原でも行います。河原の石や切り株を金槌や当て金に使い、環境に沿って出来るものを活かしています。

東さんの作品のユニークさは、社会福祉の仕事を通して得た考え方にあります。通常、福祉を通した工芸となると、人に奉仕する実用的な道具に気持ちが向くように思いますが、東さんの場合、障害者の支援をすることで学んだ人と対象物を転じた概念的な視点で創作していることが独特です。

例えば臨床心理学からみたアフォーダンスをはじめ、環世界(生物側から見た知覚)やノーマライゼーション(障害者と健常者の環境の同一化)など、従来の人の意識を主体にしたモノの捉え方ではなく、軸足をモノ側に置く考え方です。

このように2つの仕事は、吸収(福祉活動)と発露(作品制作)として両立しており、どちらが欠けても今の作品は成り立たないのです。今展のような意識主体から離れた作品を理解するには、社会福祉の実体験が影響していることから読み解くことで、その本意が伝わってくるのです。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-16 17:46 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」7日目

東亨 展 金属のアフォーダンス」の7日目。

写真は東亨さんのワイヤー作品。緑青のかごや錆びたはりがねです。今回、塊り状の作品が多いなかで、空気を包む虚ろな存在が異彩を放っています。東さんの金属の捉え方の幅を感じる作品です。

何かを作って発表をするからには、無頓着を装ったとしても根底には承認欲求があるものです。しかし誰にその思いを届けたいかで作品態度は変わってきます。万人に理解されたいなら最大公約数の笑顔が必要でしょうが、自分の殻に近づいてもらえるささやかな喜び方もあります。見方を変えれば、作品の在り方は、誰と出会いたいかというフィルターでもあり、その濾過された評価を求めて制作しているとも言えます。もちろん経済的多寡に左右されますが、人はそんな態度に気持ちが動かされるものです。

東さんは大学時代に、天王寺動物園の象とコミュニケーションするための「象とのラッパ」を作ったことがあるそうです。あの「パオ―ン」という音を出すことで会話できるのではないかと。しかし普段低周波でコミュニケーションする象にとって「パオ―ン」という高周波音は警戒音でしかないらしく、動物園で実際にラッパを試したところ飼育員にひどく怒られたそうです。得てして思いは届かないことの方が多いものです。残念な顛末ではありますが、東さんの制作思考を表すエピソードです。

何を作って、誰に伝えたいかは、つまりはその人がどう生きたいかという本質に関わることだと思っているのです。さて会期はあと2日。東さんの「パオ―ン」が届く人と出会えるでしょうか。最終日の6月17日(日曜)は東さんが再び在廊いたします。どうぞお出掛けください。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-15 17:35 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」6日目-2

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の6日目-2。

銅製の小壺を除きジャンク感満載の作品です。どこまで手が加わったのか、加わっていないのか、判然としないものもあります。人は誰しも不可解なものに出会うと、自分の知識と照らし合わせて何らかの共通項を見出して解釈を試みます。

これはデュシャンのレディメイドやダダイスムのような価値の転換、破壊であるとか、セザールの圧縮彫刻やチェンバレンのようなジャンクアートであるとか。いや主体と客体を区別しないもの派に近い。いやいや、もっと民藝思想の無碍の美とか他力に近いとか。いやいやいや、もっと死生観を表すメメントモリとか九相観とか。いやいやいやいや、アートや思想の例えでなく、もっと心に湧く寂寥とした退廃や寂びといった観念であるとか。いやいやいやいやいや、生活工芸から派生した作用派でしょ、とか。

アートという土俵で語るならもっと強度のある文脈が望まれますし、工芸的であるなら技術を問われますが、東さんの場合、これをアフォーダンスや中動態といった自己の能動性を取り除こうとしますから、その無機質な意図を受け入れらるかが分かれ目になるかもしれません。前衛といった表現をかわすアイロニーも感じますし、回りくどい解釈を離れて、土産物のような置き物として感受できれば、東さんにとって一番相応しいのかもしれません。既成の枠をはずして接して頂ければと思います。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-14 18:04 | 東亨