小野哲平展  衝動と暴力性

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緊急告知!
小野哲平 衝動と暴力性」に合わせて小野哲平×村上隆トークショウを開催することになりました。急なご案内となりますが、皆様のご参加をお待ちしております。

●開催主旨
小野哲平さんの今展の作品の意図は何なのか?うつわとどう関係するのか?アートの文脈からどう解釈できるのか?鑑賞者にも大きな問いかけを強いる形となった本展の告知をInstagramで見ていた現代美術家の村上隆さんから「この展覧会、面白そうなのでトークショーやりませんか?」との打診があり、このイベントが開催されることになりました。1990年代に勃興した「生活のうつわ時代」も平成を最後に大きな節目を迎えます。その時代の流れの中にいた小野哲平さんが何を思うのか。また村上隆さんは現代生活陶芸の意味をどう捉え、どう変化したのか?それぞれの思いと相違点をえぐり出しながら、平成を締め括るトークショウになればと思います。

●登壇者 小野哲平 村上隆(司会 うつわノート松本)
●日時 4月22日(月曜)18時開場 18時30分開始~21時終了
●会場 うつわノート近くの集会所(小仙波町集会所)徒歩1分程度
※詳細は参加される方に別途メールでご案内します
※会場には駐車場はありません。なるべく公共機関を使ってご来場ください。
●参加料 お一人様1000円
●人数 50名程度
●申込方法
「トークショウ参加希望」をタイトルにして、お名前、人数、当日の連絡先(携帯)を明記のうえ、utsuwanote@gmail.comまでメールにてお申込みください。先着順となります。受付完了はメールにて返信します。もし返信メールが届かない場合は電話にてご確認ください。また携帯電話メールでお申込みの場合はパソコンからのメールを受け付ける設定して下さい。


小野哲平展  衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時 
作家在廊日4月20日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶

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# by sora_hikari | 2019-04-17 20:18 | 小野哲平展2019

小野哲平展  衝動と暴力性

4月20日(土)から始まる「小野哲平展  衝動と暴力性」の出品作品のご紹介です。不安定と拘束。小品3点。

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 幅10 奥行7.5 高さ4cm

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 幅12 奥行12 高さ12cm

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 幅5 奥行4.5 高さ6cm


小野哲平展  衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時 
作家在廊日4月20日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶

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# by sora_hikari | 2019-04-16 19:33 | 小野哲平展2019

小野哲平展  衝動と暴力性

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4月20日(土)から始まる「小野哲平展  衝動と暴力性」のご案内です。

うつわは用具であるがゆえに、第三者に分かり易い普遍性が求められる。この平成の間に作家が作るうつわを取り巻く環境は大きく変化し、協調性をもって暮らしに寄り添うことを正しい価値として認識されてきた。小野哲平もまた若い頃の表現的なうつわから調和的なうつわへ変化してきた代表的な作り手ではないだろうか。しかし、一方でものを生み出す原動力には既成価値を破壊しようとする反作用もある。若い頃の作品を見れば、顕著にパンクな姿勢を見出すことができる。その意識は現在のうつわ作りで消え去った訳ではないが、ことさら情動を表出しなくともその意識を埋め込むことに自らが納得する達成をみたと言えるだろう。

しかし昨今のもの分かりの良い工芸の状況を見るにつけ、その枠組みで価値づけられる事への違和感が強く生まれているようだ。今回、この思いを受けて「重厚」で歩み寄らない「うつわ」を提示して欲しく要望を出した。それが約1年前であったろうか。2017年の個展で見せた「塊」を受け継ぎ、それに用途を併せて欲しい旨の短絡的な考えであった。その意図を彼なりに咀嚼し、形として提示されたものが今回の「作品」である。見て分かる通りそれは「うつわ」の姿をしておらず、要望とはかけ離れた姿ゆえに当初は戸惑いの中にあった。だが考えてみれば、これはオブジェとして提示されたものではなく、親和的に解釈されがちな自己の「うつわ」に対する反動であるだろう。返して見れば、これは明らかに「うつわ」の文脈と同一線上にあり、その根幹と表裏一体を成すもうひとつの姿なのだ。そこに共通するものは何か?彼の言葉を借りるなら、「衝動と暴力性」。もの作るうえで大きな動機づけになるパッション。そして抑えきれない暴力的衝動を形として吐き出す、ある意味で危うい思いを安定させるために噴出口でもある訳だ。

彼とのやり取りを一部紹介する。「若い時代から今も続く自分の内面の暴力性との折り合いをどうつけるか。粘土の肉感、それを鋭利な刃物で刺した時の感触。巨大な炎を操り興奮したい。しかし、コントロール出来ない時の恐怖。自分の衝動を疑似的な行為で変質することで、この社会に存在出来たと思っている。」また「この仕事を選ばなかったら犯罪者になっていたかもしれない。この仕事を通して自己の快楽を昇華することで社会的に無害な存在になっているのではないか。では、なぜ無害だけに満足せずに社会的に有益な意味を求め続けて来たのか。それは芸術という手段で世界を昇華出来ることを信じたいからだ。」ここに顕著に彼のもの作りの動機が顕れている。

さて、今回の作品。焼き物本体に絡む針金の存在が特徴的だ。貫通したもの、不安定なもの、あるいは拘束的なもの。いずれも彼の精神状態を暗示しているようにも見える。先の言葉通り、内面から発する衝動が、ものづくりの動機であるならば、「うつわ」は単なる従順な道具ではなく、心からえぐり出されたどろりとした塊のようなものである。作り手の内面に潜む暴力性。破壊、快楽、そして救い。その作品評価は未知数であり、存在もまた未定義である。しかし、どう解釈されようとも既にここに生れた。どこにも納まろうとせず未解釈のままここに在ることに意味がある。1980年代、まだ陶芸が大いに権威主義的な時代から挑戦をもって「うつわ」の時代を築いてきた第一人者である。

今「うつわ」を取り巻く環境は認知され平準化された。奇しくも平成最後のこの時に、「衝動と暴力性」を掲げた「作品」を提示することは、次の時代に向けた覚悟でもあるだろう。これを見ずして、触れずして、語ることなかれ。自分自身の体験として記憶に留めて欲しい。店主

小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶


小野哲平展  衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時 
作家在廊日4月20日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

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# by sora_hikari | 2019-04-15 13:19 | 小野哲平展2019

「森岡希世子・澤谷由子 二人展 見目麗し」ありがとうございました

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森岡希世子・澤谷由子 二人展 見目麗し」は本日終了しました。会期中ご来店頂きました皆様に御礼申し上げます。

お二人の仕事を見ていると骨格と装飾の相対性を考えます。対照的でありながら、どちらも重要である。両者がバランスしたうえに美しさが放たれます。今は技術を先立って問わなくとも世間的には受容され易い時代でしょう。しかし、技術力に根ざしたうつわの確かさもあらためて評価されるべきです。作る側、伝える側、使う側。それぞれの立場でその良さを認め合えることを願っています。

これからもお二人の活動にご注目下さい。この度はありがとうございました。

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これからの営業案内

うつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
4/15(月)~4/19(金) 搬出・設営休
4/20(土)~4/28(日) 小野哲平展
4/29(月)~5/10(金) 搬出・設営休
5/11(土)~5/18(土) 豊増一雄展 


# by sora_hikari | 2019-04-14 18:30 | 森岡希世子・澤谷由子展

「森岡希世子・澤谷由子 二人展 見目麗し」8日目-3

森岡希世子・澤谷由子 二人展 見目麗し」の8日目-3。会期は明日4月14日まで。最終日は17時で終了させて頂きます。

写真は森岡希世子さんと澤谷由子さんの作業風景です。森岡さんは金沢市内の工房(主に成形)と能美市の九谷支援工房(主に焼成)で製作しています。澤谷さんは九谷支援工房でお手伝いをしながら、近くのご自宅を工房にしています。

現在お二人がクロスするのが、能美市の九谷焼陶芸村にある支援工房です。ここは九谷焼資料館、技術研修所、ショッピングモールが集まる場所。九谷焼を知り、体験し、学び、買うことができます。

江戸前期に誕生した古九谷は一旦衰退しますが、江戸後期から明治にかけて再び産業振興に伴い復活します。加賀藩が奨励した雅な工芸文化は、能美市、加賀市、小松市、金沢市に今でも根付いています。特に2005年頃から新た流れが顕著になり、美術工芸の領域で活躍する若い作家が増えています。

このような中、森岡さんと澤谷さんは九谷焼の中心からは離れた立ち位置で、美術領域と生活領域をまたぐお仕事が特徴的ではないでしょうか。両者の良いところが混ざり合いながら、お二人を通して新たな価値観に触れることに意義を感じています。

森岡希世子 Kiyoko Morioka
1974年 石川県金沢市生まれ
1994年 デンマーク王国 Holbek美術国民学校 留学
1999年 石川県立九谷技術研修所 修了
2012年 伝統工芸士認定(九谷焼成形部門)
2016年 金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 博士課程 修了
2019年 現在神戸芸術工科大学アートクラフト学科 准教授

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澤谷由子 Yuko Sawaya
1989年 秋田県横手市生まれ
2012年 岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース卒業
2014年 上越教育大学大学院芸術系コース修了
2017年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2019年 現在、石川県能美市 在住

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森岡希世子・澤谷由子 二人展  見目麗し
2019年4月6日(土)-14日(日) 会期中無休
営業時間 11時-18時  ※4/14は17時迄
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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# by sora_hikari | 2019-04-13 18:17 | 森岡希世子・澤谷由子展