「 森岡成好 茶碗展 」 基本

森岡成好 茶碗展 」の8日目。会期は明日10/1(日)までとなりました。

作る現場に行くと、いろいろ腑に落ちることが多いです。何故それが生れてきたのか。思っていた通りの時もあれば、意外なこともある。人と物が繋がっていく実感が良いですね。骨董とはまた違う、現世の作家さんならではの面白さだと思います。

和歌山県の高野山の麓にある森岡さんの自宅を訪ねると、いつもそのスケールに圧倒される訳ですが、一方で基本に忠実であり続ける生き方に大いに感化されます。

毎日朝早く起きて夕方まで仕事をする。三食の食事をおこたらず、季節ごとの素材を使って料理をする。山や海の恵みを大切にし、手間を惜しまず出汁をとる。複雑に加工された料理や菓子よりも、素材を素直に生かした単純な料理が一番美味しい。毎晩の晩酌は怠らない。本を読み、学び、山を歩き、鳥の声を聞く。多くの人が集い、語り、笑い、歌う。

暮らしの一環の中に器づくりがある。原土を掘って薪で焼く。素材が肝心。難しいことはしない。愚直な経験の積み重ね。昔から脈々と人の営みの中にあった仕事。無理のない循環。継続すること。等身大の器。実践こそ言葉。飾らないお人柄。そういう器には嘘が入らない。

複雑化した社会構造の中にいると、当たり前の事がなかなか実践出来ないものです。「なんのために生きてるの?」と問われているようで、心の奥に刺さります。自己の悔恨でもあり、心の沐浴でもある。そういう文脈のなかで森岡さんの器の意味を感じるのです。

森岡成好さんの日常を綴ったブログ
https://shige-yuri.net/

d0087761_157842.jpg


d0087761_1571746.jpg


d0087761_1573064.jpg


d0087761_1573788.jpg


d0087761_1574595.jpg


d0087761_1575112.jpg


d0087761_1575972.jpg


d0087761_158975.jpg


d0087761_1582289.jpg


d0087761_1583178.jpg


d0087761_1584082.jpg


d0087761_1585011.jpg


d0087761_159247.jpg


d0087761_159116.jpg


d0087761_159239.jpg


d0087761_1593190.jpg


d0087761_1594146.jpg


d0087761_159526.jpg


d0087761_1510166.jpg


d0087761_1510923.jpg



森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_1853411.jpgd0087761_186095.jpg
 画像クリックで拡大

森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作


# by sora_hikari | 2017-09-30 17:31 | 森岡成好2017

「 森岡成好 茶碗展 」 工人の美

森岡成好 茶碗展 」(~10/1迄)の7日目。会期はあと2日となりました。追加の茶碗が入荷しておりますので最終日まで十分ご覧頂けます。

今展の壺をご紹介します(売約品含む)。

森岡さんのお仕事の中で、壺の魅力は秀逸です。立ち姿と炎の痕跡。窯の炎の勢いを受け易い形状ゆえに、立面に焼きつく景色が倍加されます。大窯で焼くからこそ得られる結実なのです。

森岡さんの壺の姿は、中世の種壺や水甕、または八重山のパナリ壺のように、当時の無名の工人が作った暮らしの道具と繋がります。作者の意図よりも使うことを前提とした自然体な健やかさ。圧倒的な火力による窯変が、抑制をもって壺に溶け込むのは、欲張らない形が基本にあるからなのです。

d0087761_11531452.jpg


d0087761_11532665.jpg


d0087761_11533374.jpg


d0087761_11533873.jpg


d0087761_1153469.jpg


d0087761_11535318.jpg


d0087761_1153583.jpg


d0087761_115489.jpg


d0087761_11541759.jpg


d0087761_11542358.jpg


d0087761_11543072.jpg


d0087761_11543857.jpg


d0087761_14392524.jpg



森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_1853411.jpgd0087761_186095.jpg
 画像クリックで拡大

森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作


# by sora_hikari | 2017-09-29 18:10

「 森岡成好 茶碗展 」 自由律

森岡成好 茶碗展 」(~10/1迄)の6日目。今展の茶碗の写真です(売約品含む)。追加の茶碗が森岡さんより届きました。最終日まで十分に展示品はございますので、どうぞ週末もお出掛けください。

例えば約束事のなかにある茶道具が定型化された十七音で詠む俳句とするならば、森岡さんの茶碗は山頭火の俳句のように囚われない自由律の魅力があります。形式の中で心の場景を表す方法もあれば、形に拘らずに心を解き放つ道具の在り方もあるでしょう。どちらも等価に受け入れたいものです。

d0087761_1653856.jpg


d0087761_16531615.jpg


d0087761_16532286.jpg


d0087761_16533455.jpg


d0087761_1653405.jpg


d0087761_16534762.jpg


d0087761_16535265.jpg


d0087761_16535910.jpg


d0087761_1654731.jpg


d0087761_1654141.jpg


d0087761_16542191.jpg


d0087761_16542781.jpg


d0087761_16543495.jpg


d0087761_16544353.jpg


d0087761_1654502.jpg


d0087761_16545981.jpg



森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_1853411.jpgd0087761_186095.jpg
 画像クリックで拡大

森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作


# by sora_hikari | 2017-09-28 18:00 | 森岡成好2017

「 森岡成好 茶碗展 」 重み

森岡成好 茶碗展 」の5日目。今展の茶碗を写真でご紹介しております(売約品含む)。

森岡さんの茶碗の魅力は「焼き抜いた」結果に生れる芯の強さです。主とする南蛮焼締めは10日間をかけ、約30トンの薪を使います。ひと窯に入るのは6000点以上。蛇窯(鉄砲窯)と呼ばれる直炎式の穴窯から発する熱量によって土は芯から焼き抜かれます。その熱に原土、自然灰、形状、設置場所の変数が加わる事で個々の表情が生み出されるのです。軽やかな器が全盛の時代にあって、野趣に富む器。茶碗としての手取りを気になさる方もいらっしゃいますが、むしろその重量感こそが森岡さんのレゾンデートルであるとご説明しております。人物や装置ともにスケールが大きいからこそ手に出来る「重み」には説得力があるのです。

d0087761_15131547.jpg


d0087761_15132243.jpg


d0087761_15133032.jpg


d0087761_15133634.jpg


d0087761_15134751.jpg


d0087761_1514921.jpg


d0087761_15141774.jpg


d0087761_15142452.jpg


d0087761_15143260.jpg


d0087761_15143931.jpg



森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_1853411.jpgd0087761_186095.jpg
 画像クリックで拡大

森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作


# by sora_hikari | 2017-09-27 18:37 | 森岡成好2017

「 森岡成好 茶碗展 」  幅

森岡成好 茶碗展 」の4日目。今展の茶碗を写真でご紹介致します(売約品も含まれております)。

名物となる茶道具は渡来(中国・朝鮮・東南アジア等)のものも多く、後天的に価値を与えられました。井戸、青磁、天目、南蛮など、それぞれの国で別目的で作られた道具は、茶人が見立てる以前の姿には、本来いろいろな幅があったはずです。

日本に入ってきたごく一部のもの、それを格付した価値基準が茶道具の美しさとして成立しています。観念的な美の基準だけでなく、それが高額で流通するという経済価値も伴って特殊な存在になったのだと思います。そのような基準を踏まえて、陶芸家が意図的に茶人好みに合せて作る茶碗の在り方は分かり易くはあるけれど、視野の狭い範囲で終始する危険性もあります。

森岡さんの茶碗を見るとき、そのような格付けされる以前の庶民の暮らしの現場に転がっていた道具のように、外連味のない自由さがあると思います。見方を変えれば玉石混合の未定義な状態かもしれません。ゆえに、その中から自分だけの一碗を選ぶ行為は、かつて茶人が行ったの同じように、自らの眼を信じて、自身の美意識を発見することにも繋がるのではないかと思っています。

d0087761_16414618.jpg


d0087761_16421338.jpg


d0087761_16422176.jpg


d0087761_16422839.jpg


d0087761_16423368.jpg


d0087761_16424124.jpg


d0087761_16424867.jpg


d0087761_1643242.jpg


d0087761_1643971.jpg


d0087761_16432131.jpg



森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_1853411.jpgd0087761_186095.jpg
 画像クリックで拡大

森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作


# by sora_hikari | 2017-09-26 21:37 | 森岡成好2017