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うつわノート展 @ ギャラリー うつわノート

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埼玉県川越のギャラリー うつわノートで「うつわノート展」を開催しております。約5年に渡って見て廻った過程で集まった器の展示会です。それらは収集品というよりも、好きな本を読んでいくうちに書棚に並んだ蔵書のような感覚に近いと思います。器に対する評価は個々の経験からくる相対的な価値の上で成り立つものだと思います。故にこれが絶対ということはないと思いますが、マーケット上で同様の評価を求める場合は、やはりその時代ごとの文脈に添った価値が求められるように思います。それは歴史が培ってきた美の基準であったり、またはそれに反発するベクトルだったり、その時代ごとの生活の価値観と複雑に絡み合ったスパイラルな線上にあるように思います。ここに並んだ器は、稀少性や投機的な価値を求めたり、耽美な世界を追求したものではありません。どれもが生活の軸上に置いた器を扱うお店やギャラリー、そしてクラフト展等で作り手の方々から入手したものになります。それらは、現在の市場経済を通過したという点から見れば、この時代の器の価値基準のいち断面を見せているかもしれません。俯瞰してそれらを見渡せば、一定のトーンがあるように思います。それは自己を前面に押し出す自我よりも、それぞれの作り手が内面に向けた自己の発露という、静かな振幅に感じるほのかな彩りです。それは器という存在が、使う人を対象にし、用途を持つという制約があるからこそ生み出される美しさだと思います。今回、日本が経験したこの災害によって、これからより生活の本質的なことの大切さ、根っこの問い掛けがされていくだろうと思います。そういう状況下、表層的な消費よりも、もっと実感のある消費や生活への希求が高まるように思います。そういう「気づき」と繋がった手仕事の歴史がいま確実に動きはじめているような気がします。

by sora_hikari | 2011-04-30 22:15 | おしらせ

ギャラリー開設のお知らせ

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埼玉県川越市にある築80年の古い洋館で4月23日よりギャラリーを開設することになりました。2006年9月以来、この「うつわノート」というブログを通じて多くの器に触れてきました。その興味は器というモノに留まらず、それを取り巻く人々(作り手・伝え手・使い手)が持つ精神的な豊かさへの共感に広がっていきました。うつわの向う側にあるもの。それに触れたくて見ていたのだと思います。今、器を取り巻く世界は静かながら大きく動いています。そんな中、現代の器づくりって何だろうと、少し文化的な事との関わりや道具のもつ造形美を見つめながら、その背景となる文脈まで含めてお伝えできるギャラリーになれればと願っています。

うつわノート店主 松本

ギャラリー うつわノート
〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
営業時間: 11:00~18:00
定休日: 水曜・木曜日 (※展示会期間中は変更あり)
ホームページ


オープニングイベント
「うつわノート展」
2011年4月23日(土)~5月10日(火) ※4月27日(水)、28日(木)は休み
11:00~18:00
会場:上記ギャラリーにて
当ブログでご紹介してきた品々を展示及び販売する内容です。

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by sora_hikari | 2011-04-15 05:03 | おしらせ

砂田政美 磁器のうつわ展 @ うつわ楓

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南青山のうつわ楓で開催される砂田政美さんの個展を1日前に見せていただきました。砂田さんは山梨県甲府で磁器のうつわを作られています。お名前から女性と思う方もいらっしゃるようですが、50代の男性の作家さんです。砂田さんの器と言えば、ラフなタッチの染付の器が思い浮かびます。有田や京都のような技巧を極めた絵付けの器に比して、砂田さんの絵はなんとも緩みのある肩肘の張らない気安さが特徴的です。今回の個展では、そんな染付の器と、絵のない白磁の器を見ることができます。染付は小皿や碗など、白磁はプレーンなものと鎬ものなど。どれも砂田さんらしい、緩やかなラインの器です。磁器なのに柔かで温かみを感じます。器に描かれた絵は、知り合いから届いた絵手紙のような親しみ易さ。そんな親近感が日々の生活のなかに自然に溶け込むことができるのだと思います。砂田さんの器は、こんな時期だからこそ、その大らかさが心に暖かに伝わってくるように思います。


砂田政美 磁器のうつわ展
2011年4月13日(水)~18日(月)
12:00~19:00 (最終日は17:00迄)
うつわ楓(東京・南青山) ホームページ 
ブログで展示品が紹介されています。

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by sora_hikari | 2011-04-13 07:28 | 見て歩き

目片千恵 硝子展 @ トライギャラリー

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お茶の水のトライギャラリーで開催されている目片千恵さんの個展に行ってきました。目片さんは、滋賀県大津市でガラスのお仕事をされています。すりガラスのようにマットな質感で、落ち着いた色のついたガラスの器を作られています。吹きガラスで形づくりをしてから、表面にカットやサンドブラストの加工を行い、さらに仕上げにもう一度窯で焼き上げるという手間のかかる工程を経て生み出されているそうです。本展では、そんな目片さんのガラス器をたくさん見ることができます。コップなどの食器の他に、小ぶりで手に取り易い花器、蓋付きの容器などの展示が印象的でした。クリアなガラスに比べて、光を吸収して色を包み込んだガラスは、硬質な素材ながら柔かな手触りで優しい表情をしています。また今回の展示では、既成の香水びんや保存容器の表面に目片さんが研磨模様を描いた作品も展示されています。ちょっとしたアレンジだけで、無機質なガラス器が存在を変える様子を興味深く拝見しました。ギャラリーに射し込む春の陽射しが、ガラスの器を美しく演出している展示会に心がなごまされました。


目片千恵 硝子展
2011年4月8日(金)~14日(木) ※会期中無休
12:00~19:00
トライギャラリー(東京・お茶の水) ホームページ

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by sora_hikari | 2011-04-13 06:01 | 見て歩き