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余宮隆さんの緑釉皿

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水道橋 千鳥 2011年3月

余宮隆さんの緑釉の皿です。深さのある5.5寸(16.5センチ)程。釉薬に含まれる銅によって緑に発色しますが、金属分は狭い温度帯での振れ幅が大きく微妙なコントロールが必要です。緑釉と言えば、一般には織部釉と称されるものが多いですが、余宮さんのこのお皿にはそれとは違う独特の色が生まれています。緑の流れと土色の混ざりや土から浮き出た鉄粉のバランスが美しいお皿です。

※「ほぼ日」に掲載された余宮さんのインタビュー記事はお人柄が感じられて面白いです。

by sora_hikari | 2011-03-31 18:45 | 余宮隆さん

水垣千悦さんの染付小皿

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お茶の水 トライギャラリー 2011年3月

水垣千悦さんの染付の小皿です。径9.5センチ。濁りのある白磁で、少し深さがある八角形。水垣さんは李朝時代の古い器をベースにされていますが、これは中国の古い器に触発されたものでしょうか。見込みや八角形の外周に呉須で縁起の良い漢字と模様が描かれています。

by sora_hikari | 2011-03-30 23:19 | 水垣千悦さん

野口悦士さんの南蛮焼締め花器

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中落合 器スタジオTRY 2011年3月

野口悦士さんの南蛮焼締めの花器です。だるまと名付けられた花入れですが、緩やかな肩のラインが優しい姿をつくっています。ただ黙ったままの気負いのない存在が気持ちを落ち着かせてくれます。

by sora_hikari | 2011-03-29 01:31 | 野口悦士さん

清水善行さんの白磁浅鉢

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2010年11月

清水善行さんの白磁浅鉢です。9寸(27センチ)。肉厚でずしりとした重さがあります。鈍い白と砂の目跡が特徴的です。目跡は、このような砂の他に貝や道具土を使う場合がありますが、窯の中で器を重ねて焼く際に溶けた釉薬が癒着しない為の方法です。古来の庶民の日常器を効率良く生産するための工夫だったようです。砂目は李朝の雑器に良く見られますが、清水さんが作る器には、そういう時代の暮らしの器への憧憬があるように思います。

by sora_hikari | 2011-03-11 10:39 | 清水善行さん

野口悦士 展 @ 器スタジオTRY

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中落合の器スタジオTRYで開催されている野口悦士さんの個展に行ってきました。野口さんは鹿児島県種子島で制作されています。お作りになるのは、地元の土を使い、薪で焼成し赤色を帯びた南蛮の焼締めです。南蛮とは南方で作られた器を指すことが多く、広くは東南アジア、狭くは沖縄などいくつかの説もあるようですが、きちんと決まった定義は無いようです。広義に考えれば南の国で作られた大らかさのある素朴な器と捉えるのが良いかもしれません。野口さんの焼締めは、まさに南の島の地の利のある土や環境を感じる器です。全般的にざっくりとした大きな造りの器が多く、男性的な力強さがあり、懐の深さを感じる器です。食卓に溶け込む優しさのある器が母性的な存在だとしたら、野口さんの器は、どんとした父性のような存在感かもしれません。本個展では、皿、碗、片口、壷、カップ、ポットなどベーシックな日常用器を軸にして、焼締めの魅力がたっぷり味わえる内容になっています。


野口悦士 展
2011年3月5日(土)~13日(日) ※3月7日(月)、8日(火)は休廊
11:00~18:00(最終日は17:00迄)
器スタジオTRY (東京・中落合) ホームページ

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by sora_hikari | 2011-03-06 02:36 | 野口悦士さん

水垣千悦 陶展 @ トライギャラリー

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お茶の水のトライギャラリーで開催されている水垣千悦(ちえつ)さんの個展に行ってきました。水垣さんは東京・八王子で制作されています。大学では農学部で学びながらも、神保町の茶房・李白(現在は経堂に移転)で李朝の器と劇的な出会いを得て陶芸家の道に進んだというまっすぐで一途な心をお持ちの方です。その起点となった李朝、古陶を自らの手で表すことが水垣さんの器づくりの軸になっています。本展でも、粉引・刷毛目・白磁・掻き落とし・染付など李朝や磁州窯などを本歌とする器を見ることができます。李朝、骨董というと年齢を重ねた渋さも感じる世界ですが、水垣さんの清々しい手によって、瑞々しさのある器の姿を感じることができました。もっと原点を追求したいという前向きな気持ちが、ご本人の言葉からも伝わってきます。これからのご活躍が楽しみです。


水垣千悦 陶展
2011年3月4日(金)~10日(木) 会期中無休
12:00~19:00
トライギャラリー(東京・お茶の水) ホームページ

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※水垣さんのブログ「万房製陶所」


by sora_hikari | 2011-03-06 01:06 | 水垣千悦さん

余宮隆 展 @ 千鳥

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水道橋の千鳥で開催されている余宮隆さんの個展に行ってきました。余宮さんは、熊本県天草市で製作されています。唐津で陶芸を学び、天草という地に根ざして土味のある器づくりをされています。背景となる唐津の伝統を学びながらも、お作りなるのは現代の食卓に届ける日常の器です。粉引、刷毛目、飴釉などの原土の味わいを活かした器が魅力的です。今回は新たに緑釉の器も見ることができました。千鳥での個展は3回目。当店で取り扱われる作り手のなかでも中核をなす存在を示しています。回を重ねるごとに、力強さと使い易さが折衷した余宮節のこぶし廻しの巧さを感じます。


余宮隆 展
2011年3月5日(土)~13日(日)会期中無休
11:00~19:00(最終日は17:00まで)
千鳥 (東京・水道橋) ホームページ

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by sora_hikari | 2011-03-06 00:37 | 余宮隆さん

大谷工作室の小壷(2)

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お茶の水 トライギャラリー 2011年1月

大谷工作室の小壷です。高さ4.5センチ程。須恵器のような黒い肌が特徴的です。広口の安定した形。手のひらに包めるほどの小さなサイズですが、凝縮された存在感があります。

by sora_hikari | 2011-03-04 06:20 | 大谷工作室

大谷工作室の小壷(1)

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お茶の水 トライギャラリー 2011年1月

大谷工作室こと、大谷滋さんの小壷です。高さ5センチほどの小さなサイズ。赤い土肌に長石と緑釉がアクセントに施されています。くたっとした緩めの形が大谷さんらしいです。

by sora_hikari | 2011-03-04 06:12 | 大谷工作室

錆びたブリキ箱

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錆びたブリキの箱です。シンプルな形ですが、金属が複雑に変化した平面に魅力を感じます。物質のテクスチャーは、言葉を超えて人の感覚に訴える強さがあります。

by sora_hikari | 2011-03-02 02:15 | 古いもの