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ルーシー・リー展 @ 国立新美術館

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六本木の国立新美術館で開催されているルーシー・リー展に行ってきました。国内外の作品を約250点を集めた展示会です。会場は、(1)初期のウィーン時代、(2)形成期のロンドン時代、(3)円熟期と大きく3つのゾーンで構成され、時代ごとの特徴ある器をまとまり良く見ることができます。作品展示の合間には、手書きの釉薬ノート、注文書、手紙、住まいや工房の写真などの資料の展示、そしてBBCのインタビュー映像も上映されています。また展示全体の魅力を支えてるのが、時系列的な作品展示、造形の変遷(掻き落とし、器形、釉薬の変貌)、タイプ別にまとめらた展示、視線の高さに合わせた360度展示など、時間軸・造形軸・視覚軸ともに、情感に寄り過ぎずに整理された分かり易さにあると思います。大変人気のある作家・作品ですから、それぞれの方に既に形成されたイメージがあると思いますが、あらためてその作品と人物の全容を俯瞰するには、とても見応えのある展示会だと思います。

※会場の様子を掲載されている方のブログです。
・とんとん・にっき [ ]
・フクヘン [ ]

※本展の特設サイト
  ルーシー・リー物語はとても分かり易いです

Lucie Rie Archive [ vads: the online resouce for visual arts ]


ルーシー・リー展 ~ウィーン、ロンドン、都市に生きた陶芸家~
2010年4月28日(水)~6月21日(月)
10:00~18:00 (金曜日は20:00迄)
火曜日休館(但し5月4日は開館し、5月6日は休館)
観覧料:一般1500円
国立新美術館 (東京・六本木) ホームページ

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※これからの巡回展
[ 栃木 ] 2010年8月7日~9月26日 益子陶芸美術館 [ link ]
[ 静岡 ] 2010年10月9日~12月1日 MOA美術館 [ link ]
[ 大阪 ] 2010年12月11日~2011年2月13日 大阪市立東洋陶磁美術館 [ link ]
[ 三重 ] 2011年2月26日~4月17日 パラミタミュージアム [ link ]
[ 山口 ] 2011年4月29日~6月26日 山口県立萩美術館・浦上記念館 [ link ]
 


※ハンス・コパー巡回展も開催されています。

ハンス・コパー展 ~20世紀陶芸の革新~
2010年3月13日~6月17日  滋賀県立陶芸の森 [ link ]
2010年6月26日~9月5日   パナソニック電工 汐留ミュージアム(東京) [ link ]
2010年9月18日~11月23日 岐阜県現代陶芸美術館 [ link ]

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※画像は東京展(汐留ミュージアム)


by sora_hikari | 2010-04-30 23:50 | 見て歩き

植松永次さんの土飾り

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吾妻橋 ルーサイトギャラリー 2010年3月

植松永次さんの土飾りです。陶板を丸く切り抜いて組み合わせた文様。焼き締めで造られていて、アーモンド入りのクッキーのような仕上がり。古代の装身具のようにも見えます。

by sora_hikari | 2010-04-29 23:18 | 植松永次さん

田淵太郎さんの焼〆白磁鉢

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銀座 日々 2010年3月

田淵太郎さんの焼締めによる白磁鉢です。薪窯による焼成で、見込みに自然灰が降り掛かっています。還元により発色した淡い青色に、部分的に表れた緋色の微妙な混ざり合い方が綺麗です。たわみの形状に、自然灰の描く水と雲の流れ。静かな白磁に動きを取り入れた器です。

by sora_hikari | 2010-04-28 23:55 | 田淵太郎さん

須藤拓也さんの白磁鉢

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西荻窪 364 2010年3月

須藤拓也さんの白磁鉢です。鈍い白色で李朝の趣きのある鉢です。見込みに残した目跡も古色の器を感じさせます。全体の形に緩みを持たせた手びねりによる造りです。何気なさを生み出す力加減が須藤さんの器の特徴のように思います。

by sora_hikari | 2010-04-27 23:04 | 須藤拓也さん

野口悦士さんの南蛮焼締め鉢

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2010年3月 ギャラリー旬

野口悦士さんの南蛮鉢です。径16センチ高さ10センチ。見込みが赤色に焼き上がった南蛮焼締め。どっしりとした存在感があります。種子島で作られた風土もあるのでしょうか、大らかな作風です。

by sora_hikari | 2010-04-26 21:23 | 野口悦士さん

花岡隆 作陶展 @ 桃居

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西麻布の桃居で開催されている花岡隆(ゆたか)さんの個展に行ってきました。花岡さんは伊豆の修善寺で制作されています。花岡さんの器は、しっとりとした粉引の白、炭化された黒陶の黒、自然石を押し当てて変化を付けた皿や鉢、勢いのある面取りのカップやポットなどと、独自に築かれてきた作風が思い浮かびます。いずれも安定した造りや焼きの大人の器。ある部分を自然に任せ、その余白を巧みに活かす器づくりの妙を感じます。今回の個展では、そんな花岡さんらしい器を含みながら、数年に渡って薪と灯油の併用窯で焼き貯めてきた器を選んで展示されています。自然に親しみ、食べることにも親しむ。陶芸を生活のなかで調和させるなかで生み出した器です。最近はサイクリングを本格的にやられていて、かなりの距離を自転車で移動されています。肉体をバランスよく保つことで、より健康的な器を生み出しているのだろうと思います。

※花岡さんのホームページ「花窯


花岡隆 作陶展
2010年4月23日(金)~29日(木)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-04-24 23:18 | 花岡隆さん

竹本ゆき子 陶展 @ SHIZEN

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千駄ヶ谷のSHIZENで開催されている竹本ゆき子さんの個展に行ってきました。竹本さんは、京都で陶芸を学ばれた後、現在は神奈川県の藤野町で制作されています。藤野へ来られたのは、故・青木亮さんに師事するためだったそうです。以前、グループ展で拝見したことはあるのですが、今回はおひとりだけの初個展になります。展示されているのは、自然灰を活かして土の温もりを感じる器。薄緑色の清涼なもの、深い緑色のシックなもの、粉引化粧に灰釉をかけたもの、などいくつかの作風のものを見ることができます。いずれの器も自然体で柔かな肌合いをもった器です。主張の強い表現を避け、飾らずに実直に作られた器です。焼き物づくり対する姿勢は、やはり青木さんの器に魅せられた方だけに、内面を掘り下げた芯の強さを感じます。初の単独展で多くの広がりが生まれることを期待しています。


竹本ゆき子 陶展
2010年4月24日(土)~29日(木)
12:00~19:00 (最終日は17:00迄)
SHIZEN (東京・千駄ヶ谷) ホームページ | ブログ

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by sora_hikari | 2010-04-24 22:43 | 竹本ゆき子さん

丸田宗彦 展 @ しぶや黒田陶苑

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渋谷の黒田陶苑で開催されている丸田宗彦さんの個展に行ってきました。先週までが酒器・食器の展示、今週から茶碗・花入れの展示になっています。丸田さんは佐賀県唐津で制作されています。伝統的な唐津の器を多く作られています。今回の個展では、唐津井戸茶碗、絵唐津茶碗、唐津織部沓茶碗、黒唐津茶碗、奥高麗茶碗、黒高麗壷など多様な器を見ることができます。唐津の器は、ざっくりとした土味に枯れた風情が漂う茶陶好みのものが多いですが、丸田さんの唐津はその良さを存分に味わえる優れた技巧を持っています。特に井戸茶碗や絵唐津の巧さは古陶にもひけを取らない味わいがあります。また今回出品されている唐津織部も見応えがあります。引き出し黒による制作なのだそうですが、急冷による割れを防ぐように研究された唐津土により実現されたのだそうです。織部碗の独特の自在な絵付けも軽やかです。伝統を汲みながらご自身の研鑽によって見出した現代の唐津の良さを、いまに伝えているように思います。


丸田宗彦 展 ~茶碗・花入れ~
2010年4月23日(金)~27日(火)
11:00~19:00
しぶや黒田陶苑 (東京・渋谷) ホームページ | ブログ

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by sora_hikari | 2010-04-22 23:24 | 丸田宗彦さん

朝鮮陶磁 展 @ 日本民藝館

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駒場の日本民藝館で開催されている「朝鮮陶磁展」に行ってきました。これは、柳宗悦 没後50年を記念した企画展示です。日本民藝館には約600点もの朝鮮陶磁器が収蔵されているそうですが、本展はそのうちの約270点を一堂に紹介する内容になっています。展示品は、高麗時代のものも含みますが、主には17世紀末から19世紀後半の李朝時代の茶碗(粉青沙器)、白磁、染付・辰砂・鉄砂の器が展示されています。朝鮮の陶磁器は、柳宗悦がいわゆる雑器の美に開眼するきっかけになった器であり、民藝の概念の礎となる器だと思います。その人気は高く、民藝好きの方、骨董好きの方、そして現代の陶工、作家にも大きな影響を与え続けている器です。柳宗悦が、その美の真価を読み解き、人々の暮らしの中から生まれた用の美を見出したことの意義は大きなものがあると思います。朝鮮陶磁の美しさの原点ともいえる品々が並ぶ見応えのある企画展です。


朝鮮陶磁 展 ~柳宗悦 没後50年記念展~
2010年4月1日(木)~6月27日(日) 
10:00~17:00(入館は16:30迄)
月曜日休館(但し5月3日は開館、5月6日は振替休み)
入館料:一般1000円
日本民藝館 (東京・東大駒場前) ホームページ

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d0087761_161871.jpg※今回の朝鮮陶磁展は図録が発売されています。

「日本民藝館所蔵 朝鮮陶磁図録」
発行・日本民藝館 / 編集・日本民藝館学芸部
撮り下しカラー図版229点 
A4版 152頁 2500円
2010年4月1日頒布開始



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※雑誌「民藝」の2010年3月号は、
「柳宗悦 朝鮮とその藝術 ~資料編~」
という特集になっています。
5月号は 「朝鮮とその藝術 ~器物編~」
が発行されます。
日本民藝協会





本展に関連して四谷の韓国文化院で「柳宗悦 朝鮮とその藝術展」が開催されます。

柳宗悦 朝鮮とその藝術展 
~柳宗悦没後50年・韓国文化院新庁舎オープン1周年記念事業~

2010年6月9日(水)~19日(土)
10:00~17:00
日曜休館/入場無料
韓国文化院 (東京・四谷三丁目) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-04-21 23:58 | 見て歩き

山野邊孝 展 @ KOHORO

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二子玉川のKOHOROで開催されている山野邊孝さんの個展に行ってきました。山野邊さんは福島県いわき市で制作されています。今回の個展では、灰釉の器と白無地の器を見ることができます。灰白色と白色の2種類の色合いに、皿・鉢・碗・湯呑などのいたってシンプルで分かり易い構成。主張をぐっと抑えた食器づくりで大人なラインナップです。それ故か、並んだ器を見ていると、そこに盛りつけられる料理の方が目に浮かんでくるように思います。ひとつひとつの器には、同じ形、同じ釉薬でも微妙な色合いや造りの変化があり、その違いも楽しめます。焼き上がった時点よりも、使っていくなかで一層の愛着が増していく器のように思います。


山野邊孝 展
2010年4月17日(土)~26日(月) 会期中無休
11:00~19:00
KOHORO (東京・二子玉川) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-04-21 23:50 | 山野邊孝さん