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下岡由枝さんの角鉢

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フィールドオブクラフト倉敷 2009年5月

福岡県で制作されている下岡由枝さんの器です。ボウル状になった四辺形の鉢です。落ち着いたグレイッシュな色合いが綺麗です。質感はマット調で滑らかな手触りです。下岡さんの作る器は、このように端正に手の入れられた綺麗なフォルムに、アースカラーの大人びた色合いが特徴的です。

by sora_hikari | 2009-06-30 21:53 | 下岡由枝さん

真木テキスタイルスタジオ

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東京あきる野市にある真木テキスタイルスタジオへ行ってきました。ここは、テキスタイルデザイナー真木千秋さんが主催するスタジオとショップがある所です。竹林の道を入って奥に行くと、木々に囲まれた敷地の中に建物が2棟あります。1つは築200年の古民家を改装した「竹の家」と言われるスタジオでテキスタイル作品の開発やサンプルづくりをされているそうです。もう1つは「竹林ショップ&カフェ」で、テキスタイル商品を展示販売するお店とランチができる所になっています。真木テキスタイルスタジオは、手織物の作品や商品をつくるところです。原料となる素材や糸を世界から探してきて、それを日本でデザインしてサンプル織りし、インドの工房で手織りした商品にしているそうです。主催の真木千秋さんは日本の美大でテキスタイルデザインを学んだ後、米国に渡り米国の造形大学での修学、テキスタイルデザイナーとしてお仕事をし、日本に帰国してからは創作活動や織物作りをされてきた方です。この場所は商品の開発を行うスタジオとして「竹の家」を開設し、その後2006年秋に商品を直接販売できる直営店として「竹林ショップ」をオープンされたそうです。真木テキスタイルスタジオで作る手織り物は、糸から染め、そして手織りまで、ひとつひとつの工程で丁寧に作られた布ものです。深い色合いの一本一本の糸が織りなして作られる色彩や手触りは工業化されたものとは違った深みがあります。ストール、バック、衣服、クッション、手織布などいろいろ形になって手にすることができます。お店ではワークショップや展示会が開催されることもあるそうです。都心から少し離れた静かなところで手織りものの世界に触れてみるのもいいかもしれません。


真木テキスタイルスタジオ
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住所:東京都あきる野市留原704
TEL:042-595-1534
営業:水曜日~日曜日 (定休日:月火曜)

・竹林 Shop
11:00~18:00
・竹林cafe(ランチ予約制)
[A]12:00~13:30、[B]13:30~15:00
※予約は2日前の15:00までに電話にて

ホームページ
紹介記事(allabout)


by sora_hikari | 2009-06-28 23:10 | 見て歩き

赤木明登 漆板展 @ DEE'S HALL

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南青山のDEE'S HALL(ディーズホール)で開催されている赤木明登さんの個展へ行ってきました。この個展は木の板に漆を塗った「漆板」の展示になっています。漆板といっても、通常の漆塗りの折敷や板皿などとは違い、大きな壁掛けの絵画のような漆板であったり、朽ちたような板材の漆板であったりと、一般的な用途を限定しない新しい試みのある作品になっています。それぞれの漆板は、錆びた鉄だったり、緑青をふいた銅であったりと、つるつるに磨かれた漆ではなく、金属が酸化していく過程で見せる抽象画のようなテクスチャーを描きだした漆作品になっています。一見すると金属板をそのまま腐食させたようにも見えますが、実際は木の板に漆の下地塗りをした上で、金属粉を含む漆を上塗りとして施し、さらに溶剤や雨風へ晒すことで表面を腐食させているのだそうです。以前、西麻布の桃居で内田鋼一さんとの平面作品の共同展示をされていましたが、その時よりもさらに漆の表情を超えた作風へ進化しているように思いました。これは絵画でもいいし、敷板でもいいし、ただ眺めるだけでその用途があるように思います。さらにこのような技法を発展させて鉄板や陶板ではできない軽さやコスト性を考えて、内装材や家具やサインボードなどにも応用できるような気がしました。DEE'S HALLでの赤木さんの展示は過去にも何回か行われていますが、通常の漆器の展示とは違った何かしらの実験的な試みを見ることができるので楽しいです。


赤木明登 漆板展
2009年6月25日(木)~7月2日(木)
12:00~20:00 (日曜日は18:00まで)
DEE'S HALL (東京・南青山) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-06-26 22:06 | 赤木明登さん

赤木明登+望月通陽 展 @ ギャラリー無境

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銀座のギャラリー無境で開催されている赤木明登 さんと望月通陽さんの二人展へ行ってきました。染物、彫刻、版画、装丁、衣裳など幅広い作品を手掛ける望月さん()と塗師 赤木明登さんのコラボレーション企画。望月さんの作った小仏を、赤木さんが作る漆の厨子に納めた共同の作品が展示されています。ブロンズで作られた仏様は顔もない小さなもの。しかし何故か慈しみ深く表情豊かにいろいろな思いを受け止めくれるように感じます。そんな仏様を鎮座させ包んでいるのが、漆で作られた厨子です。小空間の中にちょこんと仏様がいますが、外界と区切られた影を含んだ空間が仏様をより一層浮き上がらせて見せています。見つめる人を諭すというよりも、じっと静かに見守っていてくれるような感じがします。このような展示物以外には、望月さんのガラスの立体像や荘子界を表した型染の布作品なども合わせて見ることができます。望月さんが小仏を作って赤木さんの厨子にいれてみたいということから始まった企画のようですが、発案から2年を経ての実現になったようです。お二人の才能から生み出された作品と、さらにその二人の人為を超えた存在を感じることのできる内容だったと思います。


赤木明登 (厨子)+望月通陽 (小仏) 展
2009年6月22日(月)~7月4日(土) ※日曜日は定休
10:30~19:30
ギャラリー無境(東京・銀座) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-06-26 21:40 | 赤木明登さん

有松進 ・ 福田敏雄 二人展 @ いちょう

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田園調布のいちょうで開催されている有松進 さん、福田敏雄さんの二人展に行ってきました。有松さんは瀬戸市在住で、黄瀬戸、灰釉、織部など伝統をベースにした使い易く味わいのある食器をお作りになります。福田さんは輪島市在住で、日常使いのできる堅牢で美しい形の漆器を作っておられます。有松さんが60代、福田さんが50代。お二人とも流行に流されない大人な食器づくりをされているように思います。食器に必要な基本を守りながら、個人作家としての味わいも加味された美しい器ばかりです。どちらかというと作家性を強調するよりも職人気質のしっかりと地に足のついた信頼感のある器のように思います。お互いに素材は異なりますが、そんな共通する安心感が魅力な二人展だったと思います。


有松進 ・ 福田敏雄 二人展
2009年6月26日(金)~7月4日(土) 会期中無休
11:00~18:00
いちょう (東京・田園調布) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-06-26 21:10 | 有松進さん

熊谷幸治さんの個展 @ ブリキ星

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西荻窪のブリキ星で開催されている熊谷幸治さんの個展へ行ってきました。熊谷さんは土器にこだわって制作をされています。古代の焼き物である土器は、焼成温度が低いため器としての強度や耐水性には弱い面もありますが、一方で土の特性や表情を豊かに伝えてくれる作品としての魅力が大きくあります。それを引き出すためには、単なる低温度の焼成というだけでなく、土探し、形づくり、焼成の方法、そして仕上げの一連の流れのなかで作者の意図をどう表していくかの難しさがあるのではないかと思います。熊谷さんの土器はひと言で土器と言っても、さまざまな表情をしています。粗い土と焼け肌が出たもの、漆を施しかさったした表情のもの、蜜蠟を塗って磨きあげたつるんとしたものなど、土が見せてくれるいろんな顔を熊谷さんの手によって描きだしてくれます。また見るだけでなく、手に触れることで土から伝わってくる奥深さをより体感できるように思います。例年は二人展という形式で展示をされていましたが、今回は個展ですので熊谷さんの土器ワールドを堪能することができます。


熊谷幸治 展
2009年6月24日(水)~7月2日(木)
12:00~19:00 (最終日は17:00まで)
ギャラリー ブリキ星(東京・西荻窪) ホームページ
※6月26日(金)~28日(日)の3日間は坂村岳志さんが花活けされるそうです。

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現在発売されている「日々」で熊谷さんの工房の様子が紹介されています。

『日々』16号
2009年6月1日発売 リンク
~桃居・広瀬さんが注目している熊谷幸治さんの工房を訪ねる(22P~27Pに掲載)~

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by sora_hikari | 2009-06-26 00:19 | 熊谷幸治さん

角掛政志さんの灰釉鉢

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フィールドオブクラフト倉敷 2009年5月

常滑で制作されている角掛政志さんの灰釉鉢です。見込みを広くとり、上に直線的に繋がる胴のライン、広がる口縁、シャープな印象のある形です。化粧土の上から掛った灰釉が流れを作ってアクセントになっています。黄色の肌に緑色の灰の流れ。窓伝いに雨が流れ落ちる様子にも見えます。角掛さんの器といえば、濃い茶色の鉄釉に白の石粒がぽつりぽつりと見える器が印象的ですが、この黄色灰釉流れの器の表現も独自の世界観を作り出しているように思います。

by sora_hikari | 2009-06-25 00:10 | 角掛政志さん

遠くの町と手としごと 著:三谷龍二


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遠くの町と手としごと―工芸三都物語 (単行本)
三谷 龍二 (著)
出版社: アノニマスタジオ (2009/06発行)  ※Amazon

今年6月に発行された三谷龍二さんの書籍です。三谷さんが生まれ育った福井市、20代を過ごした京都、そして30代からの松本市の3つの街を軸に、手仕事や暮らしについて語った内容になっています。それぞれの街で手仕事に関わる方、ご自身の暮らしの周辺について書いておられます。人、物、暮らし、そういうことを静かな言葉で綴りながら、三谷さんの「作ること」と「暮らすこと」に対するしっかりとした考えが伝わってきます。各章ごとの三谷さんの見方は、単に手仕事だけをしている人に向けたメッセージだけではなく、普通の生活者にとっても大切な暮らし方のヒントがたくさんちりばめられているように思いました。生活を軸にして生まれる暮らしの道具の美しさ、ゆっくり見ることであらためて見えてくる暮らしの大切さなど、いくつもの染み込んでくる言葉があります。三谷さんの言葉の背景にあるような価値観は、今の時代に着実に定着しつつあるように思うのですが、それは新たな時代だから生まれてきたのか、それとも見失ったことをあらためて気付かせてくれているのかどちらなのだろうかと考えます。いずれであったとしても作る方にも使う方にも大切な暮らしの見つめ方がいっぱいつまった内容だと思います。本の中に書かれた言葉をいくつも手帳に書き写して、繰り返し反芻してみたいなと思います。

by sora_hikari | 2009-06-24 06:27 |

美しいこと 著:赤木明登


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美しいこと (単行本)
赤木 明登 (著)
出版社: 新潮社 (2009/04発行)  ※Amazon

今年4月に発行された塗師・赤木明登さんの著書です。季刊誌「住む」連載されていた赤木さんのコラムを編纂した書籍です。2006年に発行された「美しいもの」に続く第二弾となっています。赤木さんの知人の作家、料理家、ギャラリストなど15人の方々を紹介する内容になっています。いずれも仕事や暮らしの美意識の高い方々ですので、それぞれの人物を知ることも面白いのですが、それにも増して赤木さんがその方たちを通して「美しいこと」についてどういう視点で捉えているのかということが書かれていて興味深いと思います。各人の経歴や仕事を詳述するような内容ではなくて、その方たちの作っているものや、作っている行為に対して見えてくる美のあり様を、思索深い言葉で赤木さんが書いておられます。赤木さんのいくつかのコラムや書籍を読むと、美しさとは何かということを探究しているように思います。それは自分で作るものに対してであったり、このような書籍で紹介された作り手であったり。美しさの基準は、それぞれの人の経験の積み重ねから生まれる訳ですから、一般的にみれば相対的な価値感だと思うのですが、しかしそこを赤木さんは、より普遍的で絶対的な美しさがあるのではないかということを表現しようとしているように感じます。読み取り方はいろいろあると思うのですが、赤木さんの美への目の置き方を、この本を通じて共有することが出来たのは貴重な体験だったと思います。

by sora_hikari | 2009-06-24 05:39 |

木下宝さんのガラス鉢

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西荻窪 魯山 2009年6月

木下宝さんのガラス鉢です。高台から上に向かって広がる形。和食器に合うガラスをとの話から生まれたのだそうです。クリアでプレーンなガラス器を作る木下さんですが、種々の表現もあるようです。

by sora_hikari | 2009-06-21 19:46 | 木下宝さん