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郡司慶子さんの水笛

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益子 STARNET  2009年3月

郡司慶子さんの水笛です。鳥の形をして呉須模様が描かれています。水を入れて吹くと、ほろほろと綺麗な音が出ます。木々の茂る中で音を鳴らすと鳥たちが応えてくれるそうです。

by sora_hikari | 2009-04-28 19:59 | 郡司庸久,慶子さん

猿山修さんの萩焼

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元麻布 さる山 2009年4月

さる山のご店主である猿山修さんがデザインし、濱中史朗さんの在する山口県萩市の大屋窯で制作された「萩シリーズ」の型皿です。猿山さんのプロデュースされてきた器は、井山三希子さんとの共作のものや岡田直人さんとのものなど、どちらかと言えば洋風で白を基調にしたものでしたが、この萩シリーズは、萩焼の暖かみのある暖色系で土味を活かした質感で仕上がっています。しかし、伝統の柔かさをベースにしながらも、猿山さんらしいシャープなフォルムになっているのが特徴的だと思います。角の取られた八角は京焼に見られるような形状ですが、それよりもより数理的な多角形を感じます。余白の面の取り方と、リムやエッジのきりっと締められた処理に緊張感が出ています。広がりと凝縮の「間」のバランス感覚のうまさでしょうか。土ものとそういう形の対比が新鮮な器だと思います。

by sora_hikari | 2009-04-28 00:18 | 猿山修さん

市川孝さんの個展 @ 魯山

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西荻窪の魯山で開催されている市川孝さんの個展へ行ってきました。白瓷、鉄釉の器、耐熱の器、そして新たな黄鉄釉の器を見ることが出来ました。古風な印象のある白瓷(しらし)は、白磁に昇華する前の純度の低い土により濁った白を味わいにしています。黒い鉄釉の器は東南アジアにあるような黒色を彷彿とさせます。新たな黄色の器は、薄く掛った鉄釉で黄伊羅保のような仕上がりです。一見すると地味で渋好みの市川さんの器ですが、実直に作られている姿勢や使い易さに定評があるため、器好き、料理好きの方から多く支持されているようです。外見的な主張の強さよりもその実用性や内面性に共感を感ずる方が多いのかもしれません。その良質さは、日本のみならず昨年行われた台湾での個展でも認められているそうです。


市川孝 展
2009年4月25日(土)~5月3日(日) ※4月28日(火)定休日
11:00~19:00
魯山 (東京・西荻窪) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-04-26 11:35 | 市川孝さん

七尾うた子さんのカップ

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西荻窪 魯山 2009年3月

北海道の七尾うた子さんのカップ。蕎麦猪口や湯呑として良いサイズです。化粧土の掛け分けになった部分の色の変化が綺麗です。ずっと同じスタイルで器を作り続けていらっしゃるとお聞きしました。味わいのある器だと思います。

by sora_hikari | 2009-04-25 01:09 | 七尾うた子さん

松村英治さんの灰釉粉引碗

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西荻窪 魯山 2009年3月

松村英治さんの灰釉の粉引碗です。松村さんは磨きの焼締めを主にお作りなりますが、最近はこのような灰釉の器も制作されています。この碗は、少し肉厚なろくろで、力強いフォルムをしています。生掛けによる焼成のためか灰釉と化粧土が絡みあって鈍い色合いの釉調になっています。

by sora_hikari | 2009-04-24 00:14 | 松村英治さん

郡司慶子さんの三彩蓋物

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益子 STARNET 2009年3月

郡司慶子さんの三彩の蓋物です。白地に緑色と茶色が施され、お互いが滲み合って綺麗な色を見せています。三彩は古くはペルシャの古陶に見られ、それが中国に渡り遼三彩・唐三彩、やがて日本にも伝えられた施釉装飾技法のひとつです。正倉院にもその器が収蔵されています。郡司さんの器は、シルクロードの流れを彷彿させることがありますが、この三彩もまたそんな繋がりの見られるもののように思います。しかし古器を単に写すのではなく、ご自身の形と表現によって作り出されています。これから作られる三彩の器も楽しみです。

by sora_hikari | 2009-04-23 00:44 | 郡司庸久,慶子さん

山本亮平さんの鉢

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二子玉川 KOHORO 2009年3月

山本亮平さんの八角形と輪花の白磁の鉢です。磁器土に掛った柔かい白い肌合いが綺麗です。山本さんの器の魅力は、型打成型による人工的な静謐さと、柔かな白の釉調が見せる人間的な暖かさの両面性ではないでしょうか。

by sora_hikari | 2009-04-20 21:09 | 山本亮平さん

額賀章夫さんの個展 @ うつわ楓

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うつわ楓で開催されている額賀章夫さんの個展へ行ってきました。今回はプリーツワークの器、錆び粉引の器など額賀さんの定番となっているものを見ることができます。展示スペースに合った中小サイズの器が主で、日常生活の中で使い易いものが多いように思います。従来、花器や水差しなどの立ちものに使われてきたプリーツワークと言われる鎬模様の器を、平もののお皿や鉢にも展開されたのは今回からなのだそうです。額賀さんの器を使われる方はリピータが多いと聞きます。器としての外見的な魅力もさることながら、日常使いがし易い堅牢さや手取りの軽さ、そして価格のバランスに納得感が強く生まれるのだと思います。額賀さんはご自身を陶芸作家と呼ばず焼物屋と言われます。作品性を極めて行くよりも、日常的なことに重きを置かれているそうです。器を作り、それを販売して家族をきちんと養えること。暮らしと物づくりの調和。高額な器でなくても普段使いの器を作り続けることで、普通の生活が出来ることを示して行きたいと言われます。すでに著名な方にも関わらず額賀さんのお話を聞くと、変わらぬ謙虚さや接し易さを感じます。器としての造形美を兼ね備えていることは自明なことなのですが、そんな優しい姿勢と作っておられる器が重なり始めると、さらに魅力が増してくるように思います。


額賀章夫 陶展
2009年4月15日(水)~20日(月)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)
うつわ楓 (東京・南青山) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-04-17 01:17 | 額賀章夫さん

岡見周二さんの個展 @ 桃居

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桃居で開催されている岡見周二さんの個展へ行ってきました。岡見さんは山梨県の増穂町で穴窯によって焼成する器を作っておられます。伊賀や信楽のような自然灰が掛った焼き締めの器が主です。80時間に及ぶ火をくぐってきた器が見せる様相は、人為的には描ききれない土と釉の協奏を生み出しています。花器に見られる彫刻的な造形がその幾重にも連なる色合いを受け留めています。現代的な生活に溶け込むシンプルな器の隆盛に対して、力強さが際立つ岡見さんの器の世界ですが、焼き物の火による造形美を意図して表現できる熟達した技に心を惹かれる方も多いのではないかと思います。若い頃は白磁を学んだり、民窯の職人を目指した時期もあるそうです。やがて信楽の古谷道生さんとの出会いにより薪窯の世界を深めて行かれたそうです。時代にぶれずに自分の焼物づくりを続けていかれる清さが伝わってくる器の数々だったように思います。


岡見周二 展
2009年4月13日(月)~4月18日(土)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-04-17 00:39 | 岡見周二さん

富井貴志さんの刳り皿

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原宿 Style-Hug Gallery 2009年3月

富井貴志さんの豆皿です。山桜の木を刳って拭き漆を施しています。形は六角と梅の花の形のものです。他にもいくつかの形を作っておられるようです。ベースになっているのは日本の家紋だとお聞きしました。鑿跡を残しながら引き締まった印象を受けるのは、そのような伝統の文様から来る日本的な遺伝子が宿っているのからなのかもしれません。食卓を小粋に演出してくれそうです。

by sora_hikari | 2009-04-10 23:51 | 富井貴志さん