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白い容器

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白い容器。ガラス製。歯磨き粉を入れるためのものだそうです。

by sora_hikari | 2009-03-24 22:38 | 古いもの

村田森さんの碗

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田園調布 いちょう 2009年3月

京都で制作されている村田森さんの碗です。ご飯用のお碗だと思います。村田さんの器は白磁に染付というイメージがあったのですが、土もののお仕事もされているようです。この碗は、ざっくりとした粗い赤土に藁灰(わらばい)を掛けているそうです。この藁は隣家の古い屋根の藁ぶきを焼いて灰にされたのだそうです。そのせいか、藁白ではなく褐色を帯びた落ち着いた色合いになっています。たっぷりと掛った釉薬に、さっと削られた粗い高台が味わい深いです。白磁染付も土ものにも、村田さんが器に求める風情が一貫していて良いなと思います。

by sora_hikari | 2009-03-23 23:41 | 村田森さん

郡司慶子さんの個展 @ STARNET

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益子のSTARNETで開催されている郡司慶子さんの個展へ行ってきました。普段はご主人の郡司庸久さんと共同で作陶をされていますが、今回は慶子さんご自身の細工を施した小品を中心にした展示内容になっています。細かく透かし彫りされた香炉、呉須模様の蓋もの、小さな花器、スリップウェアのお皿など慶子さんならではの細工や絵のある器の世界が堪能できます。また新たにチャレンジされた三彩の小皿などの絵柄もとても興味深く拝見しました。どれも手に収まるほどの大きさですが、その小さな世界の中にいろいろな物語を感じることができます。用途はさまざまですが、大切にしたいものをしまっておきたくなるような宝石箱を見るようです。今年の2月に改装されたSTARNET ARKの2階に出来たギャラリー遊星社は、2部屋続きの光量の多い明るい空間と、照明が落されたアンダーな空間になっています。燦々とした明るさの中で見る作品と、スポットで浮かびあがる作品のコントラストも印象的です。郡司慶子さんの作る小宇宙。細かく手間のかかるお仕事のためか、まとまった数を見ることがなかなかできないので、貴重な体験になりました。


郡司慶子 陶展
2009年3月20日(金)~29日(日)
ギャラリー遊星社(STARNET ARK2F/栃木県益子) ホームページ

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※来週の3月30日~4月4日まで桃居(東京・西麻布)でご主人の郡司庸久さんの個展が開催されます。


by sora_hikari | 2009-03-23 00:25 | 郡司庸久,慶子さん

山本亮平さんの個展 @ KOHORO

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二子玉川のKOHOROで開催されている山本亮平さんの個展へ行ってきました。山本さんは有田で制作されています。型打ちという石膏型にろくろでひいいた粘土を押しあてて成型する器を作られています。和の伝統的な花形や八角形の器、洋の雰囲気があるリム皿など、独特の柔かい白に流麗な形が美しい山本さんの器の数々です。元は美大で油絵を学んでいたそうです。黒田泰造さんに憧れ陶芸作家の道に進まれたそうです。主な技術は有田の窯業学校で学ばれたそうです。そのときは染付をやられていたそうですが、現在は、無地の白い器を作っておられます。’描く’ことを大学や窯業校で修練してきたにも関わらず、その経験を使わずに、むしろ削ぎ落とした白と形のみで器を表現しているのは興味深いことだと思います。山本さんの器は、薄手の造りで磁器土をベースにしていますが、それを覆った乳白色が器を柔かく包んでいて、とても暖かい肌合いをしています。器に映る光が、型打ちで作られた曲面に薄いグラデーションを作る様が綺麗です。花びらのような飾りのある器を型打ちで作るのは必然性があるのですが、プレーンな形をしたリム皿も同じように石膏型を作って型打ちをしているのだそうです。本来なら、ろくろ成形をしてから削りの工程で完成するのですが、敢えて型に押し当てることで、手で作ったものを客観的な存在にするのだそうです。手造りと量産品の間。人為がこもり過ぎない距離感が山本さんの白い器の清さの魅力なのだろうと思います。


山本 亮平展
2009年3月21日(土)-~29日(日) 会期中無休
11:00~19:00
KOHORO (東京・二子玉川) ホームページ

盛付料理:フルタヨウコ
after hours:珈琲・お菓子

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by sora_hikari | 2009-03-22 00:15 | 山本亮平さん

岩田美智子さんのオブジェ

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神宮前 Zakka 2009年2月

岩田美智子さんのオブジェ。木製。塗り重ねたペンキが褪色して幾年も時間を重ねたように見えます。てっぺんに置かれた三角錐の蓋が少しおどけた姿を作ります。物哀しく使い古された積木か人形のように。時の駒。岩田さんのオブジェにはそんな時間の表現を感じます。

by sora_hikari | 2009-03-19 23:45 | 岩田美智子さん

服部竜也さんの鉢

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目白 Gallery FUURO 2009年2月

多治見で制作されている服部竜也さんの鉢です。胴にある細く引かれた幾重もの横線は、上から描かれたのではなく、細く彫り込まれたところに白い土が象嵌されています。とても繊細なお仕事です。見込みは、アイボリー調で表面が細かいゆず肌のようになっています。全体的に薄く作られ、口は大きく揺らいだ波のような曲線を描いています。多治見の意匠研究所で学んだ経歴をお持ちです。バランス感覚のよいシャープな形が綺麗な服部さんの器です。

by sora_hikari | 2009-03-18 21:54 | 服部竜也さん

大江憲一さんの織部釉碗

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目白 Gallery FUURO 2009年2月

岐阜県土岐市で制作されている大江憲一さんの碗です。大江さんの器は、黒い鉄釉や白磁のものを見ることが多いのですが、このような織部釉の器は初めて拝見しました。随分前には作っていたこともあるのだそうですが、先日の展示会の際に久しぶりに作ったそうです。明るい緑色から深い緑色の濃淡が綺麗です。見込みの色は、釉薬の流れによって、より変化に富んだ緑色になっています。いろいろな種類を並行して作るのは大変なのかもしれませんが、この織部も素敵だなと思います。

by sora_hikari | 2009-03-18 00:15 | 大江憲一さん

富井貴志さんの個展 @ Style-Hug Gallery

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原宿のStyle-Hug Galleryで開催されている富井貴志さんの個展 へ行ってきました。富井さんは、現在、京都の南部の童仙房の工房()で製作されています。お作りになるのは、木の食器や家具です。元々、大学で物理を専攻されたという異色の経歴をお持ちで、木工仕事は、岐阜県高山市の養成塾で基礎を修得し、その後、木との暮らし全般を手掛ける著名なオークビレッジ社にお勤めになったそうです。そして昨年個人作家として独立し、今回が初個展となるそうです。展示されているのは、テーブルウェアを中心(一部家具も)にしたものです。刳物は、折敷や長皿・楕円皿・バターケース・小皿・さじなどを、蜜蝋や拭漆で仕上げたものが並びます。また新たな木工ろくろによる大小のお皿を見ることができます。富井さんの作る木の器は、その形の綺麗さに目がとまります。バランス感覚の良い矩形、ライン、角度。緩やかに繋がる曲線の繋がり。仕上げ方も素材を封じ込め過ぎずに、木の持つ息吹を活かしており、それが均整のとれたフォルムの中で美しく表現されています。シンプルな形のなかで自分の個性を出すことはなかなか難しいことなのだろうと思いますが、どういう器を作るかという選択の中に、富井さんの器づくりに対するしっかりとした意志を感じることができます。ご経歴のイメージから、事前に入念な設計図を描かれているのかと思ったのですが、実際はそれはないまま製作されているとのことでした。頭で数値化することよりも、実際に素材を前にして目や手で形づくって行くことの方を大切にされているのかもしれません。理論よりも経験。フィジカルなリアリティが手仕事の魅力なのでしょう。今回の展示では、ガラスの艸田正樹さんや磁器の清水善行さんの器が、一部織り交ぜられて展示されています。展示を演出するには豪華な顔ぶれですが、ごく自然にお互いが引き立てあっていて見ごたえが増しています。春らしく、すがすがしい内容だったと思います。


富井貴志 個展
・展示協力:艸田正樹(硝子)、清水善行(陶)
2009年3月14日(土)~20日(金)
11:00~18:00 (最終日17:00迄)
Style-Hug Gallery (東京・原宿) 地図 | ブログ

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※富井さんのホームページ


by sora_hikari | 2009-03-16 00:17 | 富井貴志さん

花を楽しむ @ オチコチ

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自由が丘のオチコチで開催されている「花を楽しむ」という企画展に行ってきました。これは、7人の工芸作家の器の展示と、神楽坂にある茜やというお茶屋さんの煎茶カフェ、平井かずみさんの花活けが楽しめる内容になっています。春の季節に花を生活のなかでさりげなく楽しむ。器と花とお茶の時間。暖かくなって、花が咲き始めるころに合わせた企画です。花の楽しみ方、お茶の楽しみ方、決して形式ばったことではなく、普段着のままで取り入れる普通のこと。これがテーマなのかもしれません。器は、花器もありますが、それだけでなく、食卓で使える鉢もお皿でも、使い方次第で花を活かせる存在になることを提案しているように思います。これから春、夏、秋にかけて季節ごとの花が楽しめる時にむけて、自分に合った道具やしつらえを探しに出かけるのもいいかもしれません。


花を楽しむ
2009年3月14日(土)~22日(日) ※会期中無休
11:00~19:00
木:萩原英二
陶:今野安健、志村睦彦、住田文生、長峰菜穂子、宮岡麻衣子、和田麻美子
花:平井かずみ
茶:茜や
オチコチ(東京・自由ヶ丘) ホームページ

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日本茶 茜や(神楽坂のお茶屋さん) ホームページ
平井かずみ ikanika ホームページ


by sora_hikari | 2009-03-15 01:13 | 見て歩き

ジュリエット・ビノシュ ドローイング展@ 六本木

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六本木の芋洗坂を下った先にあるゼル カフェ/ギャラリーで開催されているジュリエット・ビノシュ()のドローイング展を見てきました。ジュリエット・ビノシュは、「存在の耐えられない軽さ」、「ポンヌフの恋人」 、「イングリッシュ・ペイシェント」、「ショコラ」、「こわれゆく世界の中で」などの数々の映画に出演するフランスの女優。そんな彼女が1984年のゴダール映画に出演以来、ずっと描き続けているドローイング約100点を展示したものです。ギャラリーの壁一面にずらりと並ぶ絵は壮観です。絵は彼女が出演した映画ごとに描かれ、年代順に縦に3点ひと組に飾られています。上がビノシュ自身の顔、真ん中が手書きの詩、下が監督の顔。粗いタッチで情感的に描かれたモノクロのポートレイトです。写実的な表現ではなく、対象の内面を即興的に捉えたするどい視点です。自身のポートレイトも、作品ごとに演じた役で全く違った表情をしています。演じるということと、心の中を描くということを同時に表現できる方なのだと思います。現在、六本木ヒルズで開催されているフランス映画祭()に合わせた企画で、ビノシュ自身がこの映画祭の団長もつとめているそうです。

※ポートレートの画像(一部)が掲載されたブログ


ジュリエット・ビノシュ ドローイング展 「PORTRAITS IN EYES」
2009年3月8日(日)~3月15日(日) ※会期中無休
11 : 00~20 : 00
ZEL CAFE/GALLERY(ゼル カフェ/ギャラリー)
入場無料
ホームページ



ジュリエット・ビノシュのドローイング画集
「Portraits In-Eyes」 (Amazonフランス
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by sora_hikari | 2009-03-13 23:41 | 見て歩き