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山本哲也さんの個展 @ トライギャラリー

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お茶の水のトライギャラリーで開催されている山本哲也さんの個展へ行ってきました。山本さんは滋賀県大津市の山腹に工房を構えていらっしゃいます。今回の個展では、鉄、石、木などの形や質感をイメージして作品づくりをされたそうです。展示品は、金属釉を用いた黒い器、化粧土に鉄釉を刷り込んだ黄色い器、そして濁り白の器が並んでいます。ギャラリーのセンターには、今回の主題と思われる丸い形状の花器や蓋ものが並んでいて、山本さんの持つ造形性が象徴的に表れています。つるんとしたガラス質の釉薬とは違い、どれも焼き締めのような土肌を感じるカサっとした手触りです。オブジェ的な要素を出した花器や土器のような壺が印象的です。土から掘り出されてきた古代の器や石にも関心をお持ちなのかもしれません。素材と素形。2つの素を見つめた山本さんの器だと思いました。


山本哲也 作品展
2009年2月25日(水)~3月7日(土) ※3月2日は休み
12:00~19:00
トライギャラリー・おちゃのみず(東京・お茶の水) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2009-02-28 23:40 | 見て歩き

ト・コヲシケ2009 へうげ十作「今焼」展 @ FUURO

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目白のギャラリーFUUROで開催されている「ト・コヲシケ2009 ~へうげ十作「今焼」展~ 」へ行ってきました。これは古田織部や利休を題材にした人気コミック「へうげもの」の新刊に合わせて企画された若い11人の陶芸作家による展示会です。元々、このコミックのファンであった青木良太さんが、当漫画家の山田芳裕さんに感謝を込めて自作の器を贈ったことから親交がはじまり、このような企画へ発展したそうです。2007年に「へうげもの Oh! 茶湯展」、2008年11月には、たち吉+伊勢丹で茶碗をテーマにした「へうげもの展」が開催されていて、今回がへうげもの展の第3回目になるそうです。参加メンバーは美濃、常滑、益子、笠間で制作されている20代後半から30代前半の若手陶芸家の方たちです。展示される器は、1階は急須、飯碗、皿、鉢、壺など幅広いもの、2階は茶碗道具を中心にしています。また会場の壁面には、へうげものに登場するキャラクターの大きなイラストが配されたり、2階では簡易な茶席が設けられたりと、演出も工夫されています。さらにオリジナルのTシャツや漫画読者になら分かるようなオリジナル陶作品(登場人物を模した作品、「瀬戸屋」陶額など)も用意されているようです。青木良太さんから発し、知り合いの知り合いを通じた方々ですが、みんな前向きに楽しんでいる様子が伝わり、気持ちのよい上昇志向を感じます。コミック「へうげもの」の中に登場する器の世界からすると、もっと仰々しく格式のある茶陶の器展になるような感じもありますが、むしろ利休や織部が果たした当時のアバンギャルドな「今焼き」の精神性の方と繋がることで、このような現代の作家が集ったところがユニークでもあり、企画者の心意気が伝わってきます。11人の作家は近い地域で作っている人もいれば、そうでない人もいて、作行きをひとつに括ることはできません。作風もそれぞれ、茶の世界への思いも深浅あると思います。しかし、敢えてスタイルに拘らず、その混沌とも言える「今」を一堂に会することで、何らかの軸に繋がるように思います。この「へうげもの展」が、今後、多くの作り手たちの梁山泊になっていくのでしょうか。なかなか面白いできごとのように思います。


山田芳裕「へうげもの」単行本第8服&第3回へうげ十作敢行記念
ト・コヲシケ2009 ~へうげ十作「今焼」展~

(美濃) 青木良太、大江憲一、駒井正人、鈴木卓、棚橋祐介、新里明士、服部竜也
(常滑) 山田想
(益子) 田村一、二階堂明弘
(笠間) 森田公亮

2009年2月27日(金)~3月8日(日)
11:00~19:00
ギャラリーFUURO(東京・目白) ホームページ | へうげものブログ

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へうげもの 8服  ※Amazon
山田 芳裕 (著)
出版社: 講談社(モーニングKC)
発売日: 2009/2/23
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by sora_hikari | 2009-02-27 21:59 | 見て歩き

和田麻美子さんの花器

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原宿 Style-Hug Gallery 2009年2月

和田麻美子さんの小さな花器です。高さは6センチほど。一輪を挿して窓際に飾ると良さそうです。和田さんは、淡い色合いの小さな花器をたくさん作られますが、これは珍しく黒い色をしています。締まった口、膨らんだ胴、大きな把手、キュートなフォルムです。和田さんの作る花器は、どれも微妙に色と形が異なっていて、ひとつひとつを並べて見比べながら、自分に愛着が湧いてくるのを少し待ちます。そうすると不思議と、ああこれだなと思えるひとつが見つかるように思います。それぞれの人の気持ちを彩ってくれる楽しさがある、和田さんの花器です。

by sora_hikari | 2009-02-27 01:23 | 和田麻美子さん

渡辺遼さんの鉄オブジェ

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西荻窪 ブリキ星 2009年1月

渡辺遼さんの鉄のオブジェです。「てつっぺら」(orてつっきれ)というタイトルだったと思います。ジャンルでいえば鉄の彫刻ということになるのだと思います。ブランクーシのようなライン、ヘンリー・ムーアのような丸みを併せ持つ印象もあります。しかしいわゆるファインアート系の彫刻とは少し距離があるように思います。道端や野山に落ちているようなさりげない存在感のものを作りたいとおっしゃっています。鉄板を溶接で貼り合わせて表面を加工したこの物体は、美術館のショーケースよりも、家の中でころんと転がる姿がふさわしいように思います。空洞になった中にひと粒の石みたいなものが入っているようです。手に持って振ると、カラカラと乾いた音をたてます。虚ろな鉄の塊です。

by sora_hikari | 2009-02-26 00:43 | 渡辺遼さん

錆びたラッパ

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錆びたおもちゃのラッパ。吹くとぷぅーと音が鳴ります。心の奥に寂寥感が漂います。

by sora_hikari | 2009-02-25 23:31 | 古いもの

古い本

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古い本。革表紙がはがれ縫製がとけ崩れる寸前の朽ちた姿です。

by sora_hikari | 2009-02-24 23:23 | 古いもの

伊藤環さんの碗と鉢

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神楽坂 ラ・ロンダジル 2009年2月

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元麻布 さる山 2009年2月

伊藤環さんのうつわ2点です。上の碗は、唐津の土で作ったものです。はじめて拝見しました。唐津といえば、もっとざっくりとした土味のある器をイメージしますが、伊藤さんの手になると、薄造りでシャープなラインです。とんぼもあてずに、どんどんろくろを引いたとおっしゃっていましたが、それでもきちんと整った形になるのが、伊藤さんらしいなと思います。下の鉢は、さる山さんの企画展「うつすことから」で作られた枯淡釉の鉢です。緩やかに立ち上がる鏡から見込みのラインの流れが綺麗です。原形になったシリアの鉢は、もっと分厚くしっかりした造りでしたが、こちらも伊藤さんらしい繊細なラインに引き直されています。古典を探りながら、自分の形に置き換えていく。おもしろい試みだと思います。

by sora_hikari | 2009-02-23 23:40 | 伊藤環さん

ピューター皿

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古いピューター製のリム皿。金属製の食器の歴史が長い欧州のもの。高価な銀食器に比べ、錫合金であるピューターは、より一般家庭の日常の暮らしの中で使われたのだと思います。ゆがみや見込みに付いた無数のナイフ傷が経年の流れを感じさせます。

by sora_hikari | 2009-02-23 01:41 | 古いもの

城進さんの個展 @ ロンダジル

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神楽坂のラ・ロンダジル(ギャラリー)で開催されている城進さんの個展へ行ってきました。城さんは三重県の伊賀丸柱で制作されています。線刻した鉄縞模様が特徴的な城さんの器が並びます。さらに今回は新たな黒飴釉の器、灰釉白土の器も見ることができます。渋みのなかに、現代の食卓に合うモダンさを合わせた器です。陶芸家として専念される前に、3年に渡り50カ国もの国々を旅されていたそうです。それは特に陶芸を訪ねることを目的とした訳ではなく、いろいろなものを見て、経験する旅であったようです。いわば自分探しの放浪だったのでしょうか。そこで培われた精神性が今の器作りに具体的にどう結びついたかはわかりませんが、生きていくことの強さ、それはひとつの地に根を下ろし、ひとつのことに向かい続ける大切さと関係しているのかもしれません。広く、多くを知ることは、つまりは自分の身近な足元を見つめることと繋がるように思います。大学で学んだ陶芸の知識を、より自分の芯に据えて、生活と自己表現としての陶芸に取り組まれているように思います。伊賀に住みながら、伊賀焼に固執することはない。また民芸的な器にも特にこだわりを持っていないそうです。世界を旅した経験から生み出された器は、土地や伝統の起点を持たず、無国籍です。しかしそういう約束事に縛られなくとも、不思議に土着的な印象のある器です。土味、質感、形。日本人特有の温かみも伝わってきます。土着なモダンさ、といえばいいでしょうか。それは現代の生活に息づく民芸として、これから使う人たちの記憶に残っていくのかもしれません。


城進 陶展
2009年2月21日(土)~26日(木)
12:00~19:00 (最終日は18:00まで)
galerie La Ronde d'Argile (東京・神楽坂) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2009-02-21 22:31 | 城進さん

CLASKA 2009 @ 目黒

目黒通り沿いにあるリノーベーションホテル「CLASKA」(最寄駅:東横線 学芸大駅 徒歩10分)で開催されたレセプションパーティへ行ってきました。2008年3月に大規模なリニューアルを行って以来、今回新たな提案を行う場のお披露目を兼ねた内容です。各階ごとでその紹介がされていました。

◆8F CLASKA Mix Room
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「Mix Room」は、8F,7Fのオープンスペースで展開されるクリエーターズ・マーケットです。デザイナーとして活躍されている岡嶌要さんのディレクションにより、3か月サイクルで様々なジャンルのクリエーターが展示販売を行う場として使用されます。今回は17組の方々が参加されています。器の関係では、竹内玄太郎さん(陶器)、安土草多さん(ガラス)、小谷口剛さん(漆器)、4th Market(萬古焼の企画)などが出展されていました。
紹介ページ

◆7F D.I.Y. rooms
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「D.I.Y. rooms」はデザイナーによってハンドメイドされたCLASKAの新しい客室です。デザインだけでなく、施工まで含めてデザイナーが手掛けているそうです。新たに加わったのは7階にある3室で、寺山紀彦さん、さとうかよさん、岡嶌要さんのデザインとのことです。(一般公開はパーティ当日のみで、今後は宿泊予約となるそうです)
紹介ページ

◆3F Gallery & Shop "DO"
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従来2階にあったギャラリー&ショップの"DO(ドー)"が3階に移りました。日本の伝統工芸品から現代のプロダクト、書籍をセレクトしたお店です。今回はギャラリースペースでは、現在雑誌BRUTUSで連載中の「みやげもん」の展示会が開催されていました。日本各地の郷土玩具や縁起物など土着のものが並んでいます。


「みやげもん展」
2009年2月20日(金)~3月29日(日) 無休
11:00~19:00
CLASKA 3F  Gallery & Shop "DO" ホームページ
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※鳥取の張子面「ぬけ」。いい顔です。



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Gallery & Shop "DO"の隣にあるスペースが、今回「room302」としてCLASKAのオリジナル企画を発表する場として新設されたそうです。今後は自主企画から商品開発まで含めて展開していくそうです。今回は、その第一弾として、CLASKAが発行する東京による東京案内「TOKYO BY TOKYO」というガイドブックが紹介されています。これは約70人のクリエーター達による200か所の東京案内で、日本語/英語のバイリンガルになっています。


「TOKYO BY TOKYO」  紹介ページ
バイリンガル東京ガイドブック
発行:CLASKA
発売:2009年3月/1200円
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◆2F studio CLASKA インスタレーション
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従来、ギャラリー&ショップだった2階は、今後、貸スタジオとして新たにスタートするそうです。今回は、パーティ限定の企画としてNOIR Sound Producitionによる「TOKYO is...」というインスタレーションが催されていました。

by sora_hikari | 2009-02-20 23:43 | 見て歩き