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李英才さんの個展@桃居

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西麻布の桃居さんで開催されている李英才(リ・ヨンツェ)さんの個展へ行ってきました。李さんは韓国からドイツへ釉薬の勉強をするために留学し、そのまま30年住んでおられます。オランダに近い工業都市エッセンにある85年の歴史をもちバウハウスの流れをくむ工房、マルガレーテンヘーエのディレクターとして活躍され、現在は工房のオーナーでもあり、デザインディレクター&作家として制作に携わっておられます。工房には4人のスタッフの方がおられるそうです。日本ではヨーガンレールさんや赤木明登さんたちと親しくされているようです。今回の個展では、6種類の色の釉薬が施された平プレート、丸皿、ボウル、碗、ピッチャー、カップ、ビン、ポットなどのシリーズ化された器の数々を見ることができます。李さんの器は、一見すると工業製品のようにも見えますが、ひとつひとつ工房のスタッフによって手作りされています。洋食器でもないような、和食器でもないような無国籍な印象のプレーンな器です。無機質な印象を受けますが、施釉された艶のある青、マットな青、緑、濃い緑(黒)、赤(茶)、白の暖かみのある6色に、丸くゆたっりした綺麗なラインのフォルムが、機械とは違った人の温もりを感じさせます。彫刻は外側から削って形を作っていくけれど、陶芸は内側から形を作っていくもの。そう考える李さんの作る形は、お皿の中に残ったシリアル一粒を綺麗に掬えるように考えられた曲線など、人が無理なく使って心地よいという観点から生み出されているそうです。李さんの器が日本で受け入れられる素地として「器は人の暮らしに奉仕するもの」という民芸的な思想の背景もあると思いますし、また外見的にも日本の日常の器に通ずるような「モダン民芸」といった印象にもあるような気もします。今回の個展で、いつも見ている作家ものの器とはまた違った別の角度からの器の美しさの捉え方として、新鮮な器観を得たように思います。


李英才 作陶展
2008年9月29日(月)-10月4日(土)
11:00-19:00
桃居 (西麻布) ※ホームページ
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※赤木明登さん著書の「美しいもの」に李さんが紹介されています。

※ヨーガンレールの札幌店・帯広店で「リー・ヨンツェの工房展」が開催されています。

※李英才さんのマルガレーテンヘーエ工房のホームページはこちら


by sora_hikari | 2008-09-29 23:49 | 李英才さん

うつわ千鳥@水道橋

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水道橋に4月にオープンしたうつわ千鳥さんへ行ってきました。駅前の喧噪から少し離れたレトロな雰囲気のあるビルに入っています。向いには、自休自足やカメラ日和を出版されている第一プログレスのオフィスがあり、ビルの裏手は、高速下にお堀が流れています。古いビルの階段を上がって扉を開けると、天井が高い落ち着いたお店になっています。古い印刷所の一部を改装してお店にされたそうです。土味のある粉引、刷毛目の器や、風情のある染付の磁器、気泡の入ったレトロなガラス器などが並んでいます。オーナーの柳田栄萬(えいまん)さんは男性。アパレルメーカーに勤務後、中国の大学の日本校で薬膳の勉強をされ、現在、器ショップのオーナーとともに薬膳料理の教室もされているそうです。「食」と「器」。自然の素材から生み出される体にも心にも良いものを伝えたいと、お店を開かれたのだろうなと思います。落ち着いた雰囲気の店内で、器のことやお料理のことを聞きながら楽しむのがいいかもしれません。これからのいろいろな展開が楽しみです。


うつわ千鳥のホームページ
柳田栄萬さんのブログ「薬膳のチカラ

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薬膳だから。 / 柳田 栄萬 (著)
講談社 (2007/6/6出版)  ※Amazon
(薬膳料理といっても生薬を使った料理メインではなく、普通の食材による健康的で素朴なレシピばかりです)


by sora_hikari | 2008-09-28 22:38 | 見て歩き

松岡装子、松岡洋二 二人展@SHIZEN

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千駄ヶ谷のSHIZENさんで開催されている松岡装子さん、松岡洋二さんのガラス展へ行ってきました。お二人は静岡の小山町で制作されています。御主人の洋二さんのガラスは無地で透明のガラスの器を、奥様の装子さんはエナメルで絵付けしたガラスの器を作られています。洋二さんの作る器は、薄く緑色の入ったガラスで自然の流体を感じさせるエレガントな形をしています。ワイングラス、プレート、ボウルなど、どんな料理にも映えそうな綺麗なガラスです。奥様の装子さんの器は、ガラスに描かれた緻密な絵が印象的です。絵本に出てくる童話のような世界観があって、見ているとそれぞれの器から物語が伝わってくるように思います。ガラスの美しさを、お二人それぞれの表現で作られていて、そのバランスとコントラストが面白い二人展です。


松岡装子・松岡洋二 二人展
2008年9月27日(土)-10月2日(木)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
SHIZEN (千駄ヶ谷/神宮前) ※ホームページ

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※SHIZENさんのブログでお二人の器を見ることができます。
 「SHIZENブログ」


by sora_hikari | 2008-09-28 22:18 | 松岡洋二さん

井内素さんの個展@うつわ楓

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南青山のうつわ楓さんで開催されている井内素さんの個展へ行ってきました。井内さんは、京都の伏見で制作されています。手び練りで丁寧に作られた形に、赤い化粧と黄色い色のコントラストが綺麗な器が印象的です。手びねりなのに薄づくりで、丹精に作られた様子が伝わってきます。形はころんとした丸っこいものが多く、どこかひょうきんで温かみのある人なつこっさがあるように思います。どこかご本人のキャラクターに通ずるものがあるのかもしれません。今回の展示では、赤い器の他にも、黒くて渋みのある色合いの器、白い器、ベージュ色の器など多彩な表現を見ることができます。器の立ち上がりに残るひとつひとつの指跡が、ろくろとは違う表面の‘凹凸’を作り出し、柔らかい印象を与えています。井内さんの深い色合いと優しい質感と柔らかい形をたくさん楽しめる個展でした。


井内素 陶展
2008年9月24日(水)-29日(月)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
うつわ楓(南青山) ※ホームページ

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※うつわ楓さんのブログに井内さんの器がいろいろ紹介されています
 「うつわ楓店主たより


by sora_hikari | 2008-09-28 21:47 | 井内素さん

松村英治さんの個展@土庵

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吾妻橋の土庵で開催されている松村英治さんの個展へ行ってきました。松村さんは愛知県阿久比町で作陶されています。今回の個展では、赤土と白土を使った南蛮焼き締めの器、灰釉を使った器、火山灰を使った器などを見ることができます。松村さんの器の特徴は、やはり、滑らかな肌合いの焼き締めの器に出た火の色の変化にあると思います。赤い土をベースにした赤黒い深い色合いのもの、白い土をベースにした赤白い変化が美しいもの。これらの器は、焼〆の焼成後に砥石でごつごつした表面を削り、また焼成。これを何回か繰り返す根気と手間のかかる仕事によって生み出されています。この工程を経ることで、通常の焼き締め特有の土の‘むくれ’がとれて滑らかになり、さらに火の通った色の変化が複雑な文様を描き出します。日常の中で毎日使って欲しい。そんな思いと焼き締めの器の接点が、この器を作り出したようです。また今回は、常滑の土と土灰を作った、灰釉の流れが美しい大皿や壺も見ることができました。こういう灰特有の色合いを活かした力強い器のお仕事もこれから楽しみになります。初日の夕方にお伺いしたおかげで、幸いにもワイン愛好家の和江さんの作ったおいしいおつまみを、松村さんの器と一緒に堪能させて頂くことができました。料理の盛られた器。まさに松村さんの望む姿だと思います。


松村英治 展
2008年9月27日(土)~10月2日(木)
平日11:00~19:00、土日11:00~17:00
土庵(吾妻橋) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2008-09-28 00:28 | 松村英治さん

郡司庸久、郡司慶子展@百福

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東京町田市のうつわ百福さんで開催されている郡司庸久(つねひさ)さん、郡司慶子さんの展示を見に行ってきました。郡司さんたちはご夫婦で栃木県の足尾で作陶をされています。御主人の庸久さんがろくろや焼成などの基本部分を、奥様の慶子さんが絵や彫り細工などを担当されています。展示では、飴釉の器、白釉の器、糠釉の器、細工ものなど全般的なお仕事を見ることができます。今回、特徴的だと思ったのは、飴釉を使ったスリップウェアの絵が、今までのものより柔らかい泥を使い、少しにじんだような優しい絵柄になっていたこと。また、足尾の土、足尾の釉薬を使った質感に粗々しさの出た手び練りで作られた壺。さらに、プレーンな形が印象的な白や薄い飴色のカップ類でした。郡司さんたちの作る器は、民芸調のこっくりした土の器と、繊細な青白の器、そして細工のされた緻密な器など、それぞれの表情は違いながらも、根底につながる軸が相まって、おのおのが奏でる音が心地よいハーモニーを生み出しているように思います。玉川学園駅から町田駅に引っ越された百福さんの空間とのバランスも良く似合う展示会でした。


郡司庸久、郡司慶子 展
2008年9月27日(土)~10月2日(木)
12:00~19:00(最終日は17:00まで)
百福(東京町田市) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2008-09-27 23:56 | 郡司庸久,慶子さん

広川絵麻さんの壺

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吾妻橋 土庵 2008年9月

高知県で作陶されている広川絵麻さんの壺です。高さ20センチ、径25センチほどの大きさです。胴広で安定した形です。紐で積んだあと、蹴ろくろで成形しているそうです。田圃の土を単味で使い、土の持つ粗い面と灰釉による柔らかい面が相まって、味わいがたっぷりと出ています。形も色もゆったりとしていて、おおらかな作者の心が写し出されているように思います。

by sora_hikari | 2008-09-25 00:58 | 広川絵麻さん

額賀章夫さんの陶展

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益子のSTARNET ZONEで開催されている額賀章夫さんの個展へ行ってきました。STARNETでの開催は3回目になるそうです。今回の展示では、錆粉引、プリーツワークなどの日常使いの器や、大きめの花器などが並び、新たに鉄作家の岩清水久生さんとのコラボレーションの壁面作品や、下地ワークスの小川マアさんの陶胎漆器による茶碗を見ることができました。茶の世界は、最近額賀さんがチャレンジされている作品です。この個展では、額賀さんの作った茶碗に黒い下地の漆が施されていて、深みのある漆黒が胴の部分を覆っています。茶の世界というと、決まった礼儀作法や慣習がつきまとう世界のように思いますが、もっと日常の中でも楽しめるお茶の世界を提示しているようにも思えました。今回の個展前の製作の様子は額賀さんのブログの中でも時折取り上げられいて、開催前ギリギリまで製作に取り組まれていたようです。STARNETというゆったりとした空間で見る額賀さんの器は、毎回落ち着いた表情をしていて、ひとつひとつ丁寧に手にとってじっくり眺めながら、心地よい音とともに豊かな時間を過ごすことができます。


額賀章夫 陶展
2008年9月13日(土)~28日(日) 金曜定休
12:00~18:00
STARNET ZONE(栃木県益子) ※HP

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※額賀さんのブログ


by sora_hikari | 2008-09-22 01:16 | 額賀章夫さん

黒豆の灯り展

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益子のSTARNET RECODEで開催されている黒豆の灯り展へ行ってきました。黒豆さんは、埼玉県東松山市にあるギャラリー&工房です。土屋さんご夫妻によるもので、奥様がギャラリーの運営やオリジナル作品のデザインを手がけ、ご主人が作品の製作を隣の鉄工所でやっておられます。今回の展示は、そんな土屋さんご夫妻が作られた灯具が並んでいます。ジャンク品を組みあせて作った灯具の数々。古道具の持つ質感の深みを活かしながら、いくつかのパーツを組み合わせて再構成することで、古くから部屋に置かれた道具のような落ち着いた存在になっています。ほのかに照らされる灯りと作り出される影。懐かしさのなかに温かみのある灯りの表情を見せています。


黒豆の灯り展
2008年9月6日(土)~28日(日) 金曜定休
12:00~18:00
STARNET RECODE(栃木県益子) ※HP
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※黒豆さんの工房の様子(STARNETブログより)


by sora_hikari | 2008-09-22 00:46 | 見て歩き

和田麻美子さんの個展

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つくば市のシンゴスターリビングさんで開催されている和田麻美子さんの個展へ行ってきました。個展のサブタイトルがtsumikiとなっており、今回は陶土で作られた四角や三角や丸の積木のような作品を見ることができます。中間色の青、緑、茶系の淡い色の釉薬で彩色され綺麗です。また和田さんのお得意の小さなかわいらしい花器の数々もずらりと並んでいます。それぞれを並べて見比べていくと、形が少しづつ違っていて、どれを選んでよいか迷ってしまいます。和田さんの作品は、こういう手に収まるような小作品を見ることが多いのですが、今回はそれらに加えて、ピッチャー、ボウル、鉢、片口、ポットなども多く展示され、暖かい色合いに包まれ洗練された形の食器も見ていて楽しいです。和田さんの作る「形」と「色」。パステルで描かれた北欧の童話の絵本の世界に入ったような不思議な感覚を呼び起こします。暫く展示品を見た後は、シンゴスターさんの2階でしばしおいしいコーヒーを頂き、また1階の展示品を見て楽しむ。そんなゆっくりした時間を過ごせた心豊かな1日になりました。


和田麻美子 陶展 tsumiki
2008年9月20日(土)-28日(日) 月曜定休
13:00-20:00 (最終日は18:00迄)
シンゴスターリビング(茨城県つくば市) ※HP

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by sora_hikari | 2008-09-20 22:33 | 和田麻美子さん