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つちや織物所の風呂敷

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世田谷 プリズム 2008年5月

つちや織物所の風呂敷です。つちや織物所とは奈良県の土屋美恵子さんの工房のお名前です。ご自身で糸を織り、草木染で布を作られているようです。この布の色合いも自然で落ち着いていてます。裂き織りされた黒い布がアクセントにつけられ、布を包んだときに見せるふたつの色の構成が綺麗です。つちや織物所では、このような風呂敷、ランチョンマット、ティッシュケース、巾着袋などの「くらしの布」と、ストールなどの「身につける布」を作られているようです。日本の伝統色のような自然と調和した色と素材が美しい布です。

※つちや織物所のホームページ

by sora_hikari | 2008-05-31 17:41 | つちや織物所

古いキャンドルスタンド

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真鍮製のキャンドルスタンド。くすんだ金属の色や植物モチーフのフォルムが綺麗です。

by sora_hikari | 2008-05-30 20:52 | 古いもの

さかいあつし さんの匙とお玉


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南青山 うつわ楓 2008年5月

東京国立市で制作されている、さかいあつしさんの匙とお玉です。匙はウォルナット+栗で、お玉は銀杏+桜を使っており、それぞれ拭き漆が施されています。匙はさかいさんの代表作ですが、この匙は「実から出た匙」と名づけられていています。掬う部分と柄の部分が別々の木でジョイントされていて、その留め方の様子が、縞のシャツのボタンを留めたように見えかわいらしいです。作り込み過ぎないゆるさが、かえって木の温かみを残し手に馴染んでくれます。柄の部分に端材を使うことで、揃い過ぎない自然な形づくりをされているそうです。元々は会社勤めをしていて、木工の知識もないまま退職し、その後、ほぼ独学で木工作家になられたそうです。はじめた当初は、ギターづくりをしたり、お知り合いの表札づくりなどをしていたそうです。現在、さかいさんは国立の古い木造アパートを改装して工房とお店をやっておられます。製作に使う機械もごく基本的なものだけで、人とはちょっと違った使い方をしているそうです。技術を極めていくというよりも、自分の作りたい木の作品のイメージがきっと頭にあって、それを自分なりの技術で削り出しているように思います。多くを望まず、自分の身の丈にあった範囲でのものづくり。匙からはじめた木の食器づくりにも、そんな謙虚でひたむきなさかいさんのお人柄が表れているように思います。

匙屋のブログ
匙屋の紹介記事

by sora_hikari | 2008-05-29 18:50 | さかいあつし さん

山口利枝さんの個展

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南青山のうつわ楓さんで開催されている山口利枝さんの個展です。伝統的な絵柄にとらわれない優しい染付の器です。ゆるやかな絵のタッチと清涼感のある磁器の取り合わせがユニークです。今回はろくろでひいた形の器以外に、いろんな絵が描かれた箱ものも展示されています。夏にむけて涼しい食器として活躍しそうな器がたくさん並んでいました。


山口利枝展
2008年5月28日(水)-6月2日(月)
12:00 - 19:00 (最終日17:00まで)
うつわ楓 (南青山) ※HP

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by sora_hikari | 2008-05-28 21:52 | 見て歩き

前川秀樹さんの個展


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南青山のDEE'S HALLで開催されている前川秀樹さんの個展へ行ってきました。1年半前にこの場所で行われた像刻展の2回目です。前川さんは、ドローイング、オブジェ、家具作品など幅広く手掛けられるマルチなアーチストですが、その中でも像刻は、ここ数年から取り組まれている人の形をした彫刻作品になります。以前は、人の形の彫刻をするにはためらいがあったそうですが、歳を経て素直に向かうことができるようになったとお聞きしました。そんな像刻展にお伺いするのは、今回が2回目ですが、いろいろな面で圧倒される内容でした。展示数は34体。これを制作するのに取りかかったのは今年の4月になってから。なんと1ヶ月半でこれだけの点数を作られたことに驚きます。しかもひとつひとつの作品の完成度が高く、とても短期間に作られたものとは思えません。スケッチは1年半の間に描き貯めておられたそうですが、実際に木を削り出していく過程では、そのスケッチを見て忠実に形にするのではなく、そこにある木から得られるインスピレーションで作っていかれるそうです。前川さんのお言葉ですが、木を削っていくというよりも、木の中にすでに形があり、その周りを自分が取り除いていくような感覚だとのことでした。作業が進むと迷いもなく、チェンソーでぎりぎりのところまで刃を入れて形づくり、そのあと細かく仕上げていく。木の中の何かから呼ばれているのかもしれません。今回の展示会のテーマは「水源」。近年は、水から刺激を受けた作品が多いようです。これは前川さんが主宰されるルビジノという霞ヶ浦のそばにあるギャラリーの影響もあるのかもしれませんが、水から受ける目に見えない繋がりが前川さんの深いところに何かを伝えているようです。以前から海辺から拾い上げていたものを使った作品づくりをされていたそうですが、今回の「水源」は海ではなく、どちらかといえば淡水の水。沼や湖。山奥のひっそりと落ち葉がたまった静かな黒い水。そんな「水源」を感じるそうです。今回の展示作品の外見からは、直接的に水の表現を見ることはできませんが、それぞれの作品タイトルは水に関連する言葉が使われており、確かに前川さんの中では、「水」の持つ神秘性から啓示を受けて作品を生み出されているようです。これらは昔からどこかで見ていた風景で、今回の彫刻はその景色の中にある人物のようだとのことでした。そんな前川さんの心象世界から作りだされた像刻の数々。それぞれの作品の持つ動きや勢い、深遠な表情、静かな魂、まるでその彫刻から息づかいが聞こえてくるようです。これだけ集合した作品を見れることはないので、とても貴重な体験ができる展示会でした。


前川秀樹・像刻展 「水源」
2008年5月23日(金)-30日(金)
12:00-20:00 (日曜・最終日は18:00終了)
DEE'S HALL (南青山) ※HP

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※前川さんのblog


by sora_hikari | 2008-05-28 07:32 | 前川秀樹さん

クラフトフェアまつもと

先週の土日に長野県松本市で開催されたクラフトフェアまつもとに行ってきました。このクラフトフェアは今回で24回目を数える歴史あるものです。陶磁・木工・金属・ガラス・染色・皮革・紙などいろんな素材を基にした約250人のクラフト作家さんが参加される大規模なものです。全国の応募から審査を経て選別され見応えのある内容です。すべてをご紹介できませんが、立ち寄らせていただいき写真を撮らせていただいた作家さんの展示の様子をメモ程度ですがご紹介いたします。

CRAFTS FAIR MATSUMOTO 2008
長野県松本市 あがたの森公園
2008年5月24日(土)、25日(日)

◆富井貴志さん
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京都の木工作家。今回初めての出展だそうです。シンプルで整った形に鑿跡を活かした木の器に新鮮さを感じました。

◆落合芝地さん
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滋賀県の木工と漆。綺麗な形をした器。木地づくりから漆塗りまで一貫して制作されているそうです。

◆芦田貞晴さん
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長野県上田市。シャープな形。繊細で凛とした研ぎ澄まされた木の器です。木の清さが伝わってきます。

◆桜井三雪さん
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長野県上田市。木彫の作品。木で作られ細い糸で巻かれた人物像。細く先端が空間を引き締める造形でした。芦田さんの奥様です。

◆山本美文さん
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岡山県倉敷。綺麗な形の木工作品です。シェーカースタイルの箱も綺麗でした。5月上旬に行われる倉敷のクラフトフェアの実行委員をされているそうです。

◆田鶴濱守人・優香さん
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愛知県常滑。土味を活かし渋みのある器。素材から滲み出す表情が魅力的です。今回は昨年末に生まれたお子様を抱いての出展でした。

◆今野安健さん
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山形県鶴岡市。白磁と鉄釉の器。今野さんの器は、お人柄もあってか真っすぐで男っぷりの良さを感じます。生掛けしたまま焼成した白磁の色が綺麗でした。

◆成田理俊さん
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群馬県。鉄の重さを感じない繊細な部材を作られています。形の綺麗さ、鉄の表情の良さが魅力的でした。

◆角田淳さん
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愛知県常滑。古い時代を感じさせる白。少し青みがかった白が味のある器でした。

◆松本寛司さん
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岐阜県多治見。かつて仏師を志されたことがある松本さんの木の器です。力強い骨太の削りの器が魅力的でした。

◆五月女寛さん
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東京。擦れた色の積み木のようですが、陶土で出来ています。色を主体にしたオブジェ。懐かしさを感じさせる色合いです。

◆中西申幸さん
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徳島県。土の素材感の活きた渋い器です。ざっくりした土で作られた粉引の器が綺麗でした。男らしさを感じる器です。

◆小林寛樹さん
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東京。鉄を使った作品や古道具を再構成した家具などをお作りになります。朽ちた雰囲気の道具が綺麗です。ANTOSというブランド名で活躍されています。

◆宮田光善さん
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山梨県。シャープな形の白磁。透明感を感じます。今回は白磁の他に銀彩の器も展示されていました。

◆宮下香代さん
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愛知県。紙を使った造形物をお作りになります。箱やオブジェが並んでいました。ユニークな形と紙のもつ表情が相まって不思議な雰囲気を醸し出します。

◆安達健さん
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愛知県。益子陶器市でも拝見した安達さんです。石のような質感の白い器や灰釉の壺が綺麗でした。

◆陶俊弘さん
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福島県。繊細でシャープな形の白磁の器です。今回初めて拝見しましたが、清涼感のある白が綺麗でした。陶さん=スエさんと読むようです。

◆吉澤直樹さん
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栃木県益子。青白磁、炭化、粉引など幅のある器が並んでいました。奥様の遠藤薫さんもご一緒に手伝いされいました。

◆坂野友紀さん
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東京。カトラリー、器、アクセサリーなど坂野さんの作る温かさのある金属です。この形に魅せられる方が多く、たくさんの人が集まっておられました。

◆砂田政美さん
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山梨県。染付の器。丸いお膳に器をのせての展示です。かわいらしい絵が女性を思わせますが、男性の作家さんです。この世界に魅せられるファンがたくさんいらっしゃいます。

◆馬渡新平さん
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北海道。刷毛目の渋い器。益子陶器市でも拝見しました。寡黙ながらもしっかり自分の考えをもっていらっしゃる方です。

◆余宮隆さん
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熊本県。灰釉や粉引の器。余宮さんの作る器は、しっかりとした形で力強さを感じます。土から生み出された器。そんなストレートさが伝わってきます。

◆三谷龍二さん
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長野県。繊細な木のお仕事。展示品はわずかですが、その魅力は伝わってきます。このクラフトフェアの立ち上げにもご尽力されたそうですが、昨年より再びご出展されていました。

◆長峰菜穂子さん
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埼玉県坂戸市。白の渋染めの器と黒の金属釉の器。シンプルな形に釉の質感が綺麗でした。

◆COWBOOKS
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東京中目黒と南青山にある古本屋さん。本の選び方がよいお店です。お店を持つ前は、本の移動ギャラリーとして転々とされていたそうです。そういう当初のままのスタイルを現在も続けていらっしゃいます。主宰者のおひとりである松浦弥太郎さんは、現在、暮らしの手帳の編集長もされています。

by sora_hikari | 2008-05-28 01:13 | 見て歩き

浜田窯の花器

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益子参考館 2008年5月

益子参考館の販売所で手にした浜田窯で作られた花器です。柿釉をベースにして上に刷毛で白が塗られています。あまり大きなものではありませんが、どっしりした丸いフォルムに、力強い厚めの口で飾らぬ素朴な美しさがあります。浜田窯は現在、浜田庄司の次男である浜田晋作さんと孫の浜田友緒さん、そして職人さんたち、合わせて7人で製作しているそうです。窓に向って昔ながらの蹴ろくろを使い、松薪を使った伝統的な手法をとられています。釉薬は柿釉をメインに、糠灰、わら灰などの自然灰で、土は50~60年前に掘った益子の良質な土を使っているそうです。益子といえば今や400人もの陶芸家が在する窯業地ですが、浜田窯では、いまなお昔の手法を守り、黙々と素朴な器を作り続けておられるようです。

by sora_hikari | 2008-05-26 18:30

古い辞書

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フランスの古い辞書。1910年頃のものです。背表紙がなく紐だけでかろうじて繋がっています。退色してバサバサになった紙が綺麗です。

by sora_hikari | 2008-05-24 21:55 | 古いもの

リトルプレスフェア@COWBOOKS南青山

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南青山の方のCOWBOOKSで開催されているリトルプレスフェアに行ってきました。COWBOOKSは、現在は暮らしの手帳の編集長もされている松浦弥太郎さんの主宰する古本屋さんです。昔は店舗を持たず「旅する本屋」として移動本屋さんからスタートしたそうですが、現在は中目黒と南青山にお店があります。本好きのための古本屋さんという印象で、置かれた本はどれも中身の良いものばかりが扱われています。今回の企画は、その南青山のお店でいろんな業界で活躍される30名の方の作った小さな本を展示販売するものです。それぞれの方の視点で綴られた本は、その人ごとの人柄が出ていて興味深いです。

(※お店の写真はご許可の上掲載させて頂きました。)


カウブックスのリトルプレスフェア
日時:2008年5月19日~6月14日
場所:COWBOOKS南青山  ※HP

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参加者:
穴原里映、網中いづる、新井健太、井上由季子、梅田ゆう子、江藤公昭、甲斐みのり、かわしまよう子、金玖美、後藤繁雄、作原文子、jie holi、しまおまほ、多田玲子、立花文穂、DJ Codomo、Team Kathy、土器典美、中原慎一郎、東野翠れん、ひびのこづえ、HIMAA、保里正人、本間良二、マーク・ロビンソン、松浦弥太郎、松林誠、yasumina、山本ムーグ、若木信吾

※Dee's Hallの土器典美さんが出された「ピースフル・ミャンマー」は、ミャンマーの何気ない日常を撮った写真集ですが、先日のサイクロン被害を受けて、売上金はすべて「国境なき医師団」を通じて寄付されるそうです。
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詳しくは土器さんのブログをご覧ください。



by sora_hikari | 2008-05-21 23:37 | 見て歩き

古川欽也・雅子さんの染付銅鑼鉢

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笠間陶炎祭 2008年5月

茨城県石岡市で制作されている古川欽也さん・雅子さんご夫妻の器です。縁が少し上に開いた銅鑼形の鉢です。ご主人の欽也さんが本体を作り、雅子さんが上絵付けをされているようです。お二人の器は、和風の花をモチーフにして描き込み、色使いをされたものが多いです。絵付けは、かっちりとし過ぎずに筆の緩さが残り、懐かしい雰囲気が漂います。この染付鉢は、お二人の器の中では比較的余白が多いです。染付の絵柄が柔らかく、甘手の白との取り合わせが綺麗です。

by sora_hikari | 2008-05-21 00:32 | 古川欽也・雅子さん