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デルフト皿

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東京目白 古道具 坂田 2007年1月

古道具坂田さんでの古いオランダのお皿です。17世紀頃のオランダデルフト地方で焼かれた半陶半磁の白い器です。完全な磁器がまだ技術的に作れなかった時代に白磁を模して錫釉をかけて作られたものだそうです。デルフトの器は江戸時代に茶陶の器として使われたものもあるようですが、このような日常雑器(いわばガラクタ)の美しさに眼を向けたのは坂田和實さんが先駆けなのだそうです。李朝中期の白磁、古伊万里初期の白磁、そしてデルフトの白などしっとりとした吸光性のある白は、日本のような柔らかな光を通した室内で暮らしてきた人々の琴線に触れるものがあるのでしょうか。西洋的な視覚による美的感覚ではなく、不完全ながら内在するものから美意識を見出す感覚は、侘び寂びなどの精神性と通ずるものがあるように思います。昨年as it isへ白の消息展を見に行ってから続いている自分の中で、何だろうと感じている白への不思議な魅力なのです。こういう白い器のもつ静けさが心を和ませてくれる今日この頃です。

by sora_hikari | 2007-02-26 13:12 | 古いもの

内田鋼一さんの個展へ

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銀座の黒田陶苑さんで行われている内田鋼一さんの個展に行ってきました。今回は「茶を愉しむ」というテーマで茶碗を主にした作品の展示でした。内田さんの地元にある伊賀土と唐津の土をブレンドして作られたお茶碗は美しかったです。内田さんの作品はオブジェや白い器をいくつか拝見したことがあるのですが、茶碗を見るのは初めてでした。見た感じは、「うまい」といった感じです。いろいろな表現をされながらも、それぞれに独自の素材感を出すことの出来るセンスがあるから、これだけの人気を持っておられるのだろうなと思います。いずれ、もっと内田さんのまとまった作品の全容を見る機会があれば、拝見したいなと思いました。

内田鋼一 茶を愉しむ
2007年2月24日~3月1日
黒田陶苑

by sora_hikari | 2007-02-25 03:12 | 内田鋼一さん

村木雄児さんの徳利と酒盃

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東京原宿 zakkaさんにて 2007年2月

先日行われた村木雄児さんの個展の際のものです。ゆったりとしたろくろ目に柔らかな釉調が相まって優しい姿だなと思います。自然体、そんな言葉が似合う手仕事を感じます。使い込んで行けば深い土味のある酒器になりそうです。

by sora_hikari | 2007-02-24 01:39 | 村木雄児さん

田鶴濱守人さんの個展へ

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吾妻橋にある土庵さんで行われている田鶴濱守人さんの個展に行ってきました。田鶴濱さんの器に巡りあったのは松本のクラフトフェアでしたが、その後、益子の陶器市、魯山さんでの二人展など見る機会があり、その醸し出す器の素材感に魅せられています。今回のような個展は、はじめて拝見したのですが、充実した作品の数々に心躍る思いでした。鉄釉による錆風のもの、豪快な刷毛目、粉引きなど全般な作風が楽しめます。元は美大の油絵科卒という経歴の方ですが、土の魅力に捉われたのは大学院時代からだったようです。質感の引き出し方が魅力的な作家さんです。

田鶴濱守人展
2007年2月21日(水)~25日(日)
12:00~19:00 ※土日11:00~17:00
土庵

(お伺いした際に土庵の方から当ブログをご覧いただいているとのお声がけを頂き、嬉しい気持ちになりました。ありがとうございます。)

by sora_hikari | 2007-02-21 23:59 | 田鶴濱守人さん

伊藤環さんの器

■銀彩鉢

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■枯淡釉水差し

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■白磁蕎麦猪口

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東京神楽坂 ラ・ロンダジルさんにて 2007年2月

先日、ラ・ロンダジルさんで行われた伊藤環さんの個展の際のものです。一番上のものは、「銀彩」。銀といっても青銅のような金属のような質感です。二番目のものは、「枯淡釉」のもの。枯淡の釉薬とは造語なのでしょうか。見た感じを表すには相応しいように思います。コバルトなどの金属の原料を複雑に混ぜてこの色合いを出されているそうです。三番目のものは「白磁」。この白を出すのには何年もかかったそうです。地味なものですが何気なさが綺麗です。李朝初期の器のような白で雑味があります。いずれの器も仕上げが異なるものですが、素材の醸し出す風合いには一貫して通じるところがあります。時間を経て深みの出た質感や懐かしさといえばいいでしょうか。伊藤さんの素材に対する眼は素晴らしいなと思うのですが、ご本人に制作の際に軸になるのは何ですか、と以前お聞きした時に、「ろくろ」だとおっしゃっていました。きっと釉薬調合や焼成だろうと思っていたので、ちょっと意外だったのですが、土を成形するところからこの風合いをイメージして作っておられるからこそ、素材感を引き出せる器になるのだろうなと感心しました。

伊藤環さんのHP

by sora_hikari | 2007-02-20 00:55 | 伊藤環さん

粉引きの中碗、湯のみ(自作)

■松灰釉の中碗

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赤土(T58) 白化粧(N123) 松灰釉 還元焼成

■蛙目釉の中碗

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赤土(T25+唐津原土) 白化粧(N123)  蛙目マット(オリジナル) 還元焼成

■松灰釉+粗土の中碗

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赤土(T25+唐津原土) 白化粧(N123)  松灰釉 還元焼成

■イス灰釉の湯のみ

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赤土(T25+唐津原土)  白化粧(N123)  イス灰釉 還元焼成

先日、窯だしされた自作の器です。今回は土に混ぜた粗土の鉄分が強すぎて鉄粉が強めに出てしまいました。また釉薬も十分に溶けきらなかったようです。いつもと同じ調合の釉薬を作ったのですが、原料の取り寄せ先が違ったり、土が異なったり、掛け方が厚すぎたりしたので、前回のものとはかなり違った表情になってしまいました。同じ材料の組み合わせの中で自分なりの素材感を出したいと思うのですが、それぞれの因子が変化するとまるで違ったものが出来てしまいます。土と火で作り出される世界は奥深いものだなとあらためて思わされます。

by sora_hikari | 2007-02-19 00:35 | 自作のもの

島るり子さんの粉引き汲み出し

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岐阜県多治見市 ギャルリ百草さんにて 2007年2月

先日、百草さんに行った際に行われていた長野の作家さんを集めた企画展の際のものです。粉引きの汲み出しですが、とても素直に作られた暖かみのある器だなと思います。これから使っていくうちに、粉引き独特の沁み込みで良い味わいのある器になっていくように思います。島るり子さんは、長野県伊那市で作陶されているそうです。ご経歴や掲載された雑誌を拝見すると、古い民家を改装してお暮らしになっているようで、そちらで作陶しながら草草舎というギャラリーも開設されているようです。機会があれば一度訪れてみたいなと思いました。

by sora_hikari | 2007-02-18 01:49 | 島るり子さん

森田春菜さんのオブジェ

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東京代官山 ギャラリーit'sさんにて 2007年1月

先日の標本展の際の森田春菜さんのオブジェです。会場では、台座に付けた針金の先端に引っ掛けて展示されていたのですが、それをはずして陶で出来た部分だけをお皿のように置いています。古い須恵器のように風化した感じで発掘品のように見えます。きっと森田さんは、土器などの欠片もお好きなんだろうなと思います。

by sora_hikari | 2007-02-17 02:51 | 森田春菜さん

魚の形をしたナイフ

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東京西麻布 さかむらさんにて 2007年2月

中国の古い物だそうです。木で出来た魚の形の小さなナイフですが、何に使われたのかわかりません。ちょっといびつな形がかわいらしく、年月を感じさせる風合いが良いなと思います。

by sora_hikari | 2007-02-14 20:58 | 古いもの

村木雄児さんの個展へ

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村木雄児さんの個展を見に、zakkaさんへ行って来ました。個展初日を過ぎていたので村木さんにはお会いできませんでしたが、いつもの村木さんらしい、ゆったりとひかれたろくろと自然な土味が相俟った、お人柄通りの暖かい器が並んでいました。器は粉引きを中心に三島手のものなどがあり、どれも大きく誇示することのない、さりげない美しさに魅せられます。

村木雄児 陶展
2月12日(月)~2月17日(土)
11時~7時(最終日2/17 は、5時迄)
zakka (※展示は奥にあるG-spaceの方でやっています)

(※店内はご許可頂けないので外からの写真だけですが、素敵な器がたくさん並んでいました)

by sora_hikari | 2007-02-14 00:22 | 村木雄児さん