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おじいちゃんの封筒 -紙の仕事-




先日、古道具・坂田さんで目にし、as it isで購入した本です。デザイナーの藤井咲子さんのおじいちゃんが、80歳の頃から95歳までに作った数々の紙の封筒を写真集にしたものです。どの封筒もぎこちなく貼り合わせられていたり、皺になったり、剥がれたりしているのですが、それがなんとも素朴で味わいの深いものになっています。じっと見ていると抽象絵画のようでもあるし、骨董品のようでもあるのですが、こつこつとひたむきに作った手の感じが伝わってきて、不思議と心の奥をじんわりとさせるものがあります。古道具・坂田の坂田和實さんもこの封筒が誰に向けたものでもなく、何の変哲もない、そんな"ただ"そこにある美しさに感動されたようです。

おじいちゃんの封筒 -紙の仕事-
藤井 咲子 (著)
出版社: ラトルズ (2006/12)

※来年3月にas it isにて展示会をやるようです。
 ・おじいちゃんの封筒 (as it is個人コレクション展2)
 ・2007年3月16日~9月9日
 ・museum as it is

by sora_hikari | 2006-12-28 23:41 |

小野哲平さんの大鉢

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東京西麻布 桃居さんにて 2006年11月

先日、桃居さんで行われた小野哲平さんの個展の際のものです。径30㎝×高さ20㎝ぐらいあるどっしりとした大きな鉢です。素焼きに鉄釉を塗ってから長石釉を厚めにかけた小野さんらしい作風です。それぞれの材料にはあまり混ぜ物はせず、自分の入り込む余地を残すことを意識されているとおっしゃっていました。小野さんのお作りになるものは、力強くまっすぐな感を受けます。お人柄もまさに作風そのもので、自然体で作陶が好きでしょうがないという芯の通ったお心が器にも表れているように思います。

by sora_hikari | 2006-12-27 23:06 | 小野哲平さん

museum as it is へ

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千葉にある古道具・坂田さんの主宰する「museum as it is」へ行ってきました。現在、グラフィックデザイナーの山口信博さんの個人コレクションの骨董品を展示しています。「白の消息」という書籍の中で紹介された白を基調とする何の変哲もないモノが中心です。モノとしての役割が抜けてしまったが故に見せる何気なさ、飾らない美しさに魅了されます。建築家・中村好文さんの設計による空間とそれらが相まって、現代の普通美の見立てとはこういうものかと感ずるものがありました。お抹茶代わり(?)に出されるホットミルクの白にも心憎い演出を感じます。当日、ちょうど展示を見にこられていた伊藤環さんや李朝好きの方ともお話をさせて頂き刺激の多い日でした。決して利便性の良い場所ではありませんが感度の高い方々が吸い寄せられる何かがあるのだと思います。西欧的な加飾とは違った引き算の美を楽しんだ静かな和のクリスマスになりました。

白の消息 展
~骨壷から北園克衛まで~
2006年9月26日~2007年3月11日迄
museum as it is
千葉県長生郡長南町岩撫41(0475-46-2108)
※来年より展示品が入れ替わるそうです。

白の消息



書籍も美しいモノが素敵な写真で紹介されており見ごたえがあります。

by sora_hikari | 2006-12-25 00:54 | 見て歩き

古道具 坂田

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目白にある古道具・坂田さんへ行ってきました。こちらは骨董屋さんとして有名なところです。展示品もとても魅力的なのですが、ご店主の坂田さんの審美眼が素晴らしいです。お話を少し伺うことが出来たのですが、これもまた深くておもしろい。様式、時代の垣根をとって見つめる美しさへの視座。日本人のもつ組み合わせの中から美を見出す見立ての心。このところ興味のあったいろいろなものが自分の中で繋がっていくのを実感しました。坂田さんの主宰される千葉のas it isや奥様のmon Sakataの方へも今度お訪ねしようと思いました。

by sora_hikari | 2006-12-24 03:27 | 見て歩き

菊地勝さんの個展へ

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板橋にある工芸・瑞玉さんで開催されている菊地勝さんの個展を見に行きました。菊地さんは93年に芸大を卒業し現在山梨県の小淵沢で作陶されています。花器、急須、お皿、鉢などこれだけ多くの菊地さんのお仕事を目にするのははじめてでした。型によって成形し、化粧土を塗り分け、独特の土肌、形状、文様を描き出しています。何かの壁画のようでもあるし、焼きついた跡のようにも見えます。どこかしら懐かしさを感じさせる不思議な景色が見えてきます。

菊地勝 作陶展
12月17日~25日
工芸・瑞玉

by sora_hikari | 2006-12-23 01:10 | 見て歩き

ヒナタノオトさんへ

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先日、日本橋浜町のヒナタノオトさんへ行ってきました。ここは12月1日にオープンしたばかりのクラフトショップです。「工房からの風」を企画されている稲垣早苗さんが主宰されるお店です。稲垣さんのお書きになった「手しごとを結ぶ庭」を先日読んでおりましたので、その本で紹介されていた作家さんたちの工芸品が実際に手に取って見れるので楽しかったです。お店には稲垣さんご本人もいらしてとても丁寧に接して頂き、また有意義なお話をお聞きできました。作家さんを大切にしているお店、そんな印象を受けました。今後もいろいろ発展していかれるそうなので、これからの展示も楽しみです。

ヒナタノオトさんのHP

by sora_hikari | 2006-12-22 03:25 | 見て歩き

野田敬子さんの鉄釉8寸ボウル

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東京千駄ヶ谷 SHIZENさんにて 2006年11月

先月、SHIZENさんで行われた野田敬子さんの個展の際の器です。ワイン色や小豆色に見える綺麗な色合いは赤土に鉄赤の釉薬を使い冷却還元の焼成をされているそうです。野田さんは、元女性誌編集部におられた方で、編集のお仕事の傍ら、ご趣味で陶芸をやられていたそうです。今は出版社を退職され都内のご自宅で作陶されいるそうです。女性向けの雑誌をお作りなっておられたからでしょうか、とても繊細で綺麗な器を作られ、食卓を華やかに演出してくれそうなそんな女性らしい視点を感じます。

by sora_hikari | 2006-12-21 03:17 | 野田敬子さん

深田容子さんの黄粉引き皿、炭化皿、片口

■黄粉引7寸皿
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■炭化4寸皿
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■グレー粉引き片口
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東京神楽坂 ラ・ロンダジルさんにて 2006年12月

先日、ラ・ロンダジルさんで開催された深田容子さんの個展の際のものです。定番の黄粉引きのお皿、化粧土にコバルトを少し加えて炭化焼成されたお皿、そしてグレー粉引き炭化焼成の片口の3点です。深田さんのお作りなる器はどれも素材のもつ風合いが好きで、見ていて味わいを感じます。茨城の龍ヶ崎という所で作陶されています。お店に伺った際、ご本人とお話させて頂きましたが、とても気さくに接してくださり楽しい時間を過ごさせて頂きました。

by sora_hikari | 2006-12-20 02:43 | 深田容子さん

赤木明登さんの個展へ

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赤木明登さんの個展を見に桃居さんへ行ってきました。赤木さんのお仕事はいろいろなところで紹介されいて著名な方ですが、ご本人のいらっしゃる所で展示を見るのははじめてでした。漆器のもつ凛とした静寂感の中に、赤木さんの手による美しい手仕事を目の当たりにすると静かで精緻な気配りと気高さを感じました。

赤木明登 漆展12/18~23日迄
桃居(西麻布)

by sora_hikari | 2006-12-19 01:34 | 赤木明登さん

日本民藝館、UNTIDY、high-kyo(アンティーク店)へ

日曜日は民藝館とアンティーク店へ行ってきました。

日本民藝館

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東大駒場キャンパス近くにある日本民藝館へ。ここは民藝運動の創始者である柳宗悦の蒐集品を展示している所です。陶磁器、織物、漆器、家具、金工など幅広い民藝品や河井寛次郎、濱田庄司などの民藝運動の要となる方の作品も陳列されています。その中でも特に心惹かれたのは、李朝時代の白磁、粉引き、刷毛目などの器です。当時の雑器であったはずの器のもつ外連味のない美しさに目を奪われました。高麗/李朝の茶碗は国宝級の井戸茶碗など有名ものがありますが、同時代の器を権威を脱いで民藝という視点で平易に接することができると親近感が沸いてきます。

UNTIDY(アンタイディ)

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南青山にあるアンティーク店、UNTIDYさんです。ヨーロッパ、アジア、日本のセンスの良いアンティーク品が並んでいます。小物も多くあるので一つ一つ手に取って見ていると楽しくなってきます。どれも一品ものばかりでしょうから、お店としての品質を保つための選択や仕入れにはきっと大変努力をされているのだろうなと思いました。都内で行われている骨董市を気軽にいくつか教えて頂いたので今度機会があれば行ってみようと思います。

high-kyo(ハイキョ)

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こちらは麻布十番の近くにあるアンティーク店、high-kyoさんです。1階には1960年代~80年代ぐらいの古家具、小道具や現代作家さんのアンティーク風の作品などが並び、また地階にはギャラリーとカフェが併設されています。伺った日にはちょうど値引き交渉ありの古道具展が開催されており楽しく拝見させて頂きました。オーナーの方は大変気さくに接してくださり心温まる思いでした。また企画展の際に伺ってみたいと思います。

今回は、民藝館とアンティーク店を同じ日に見て周りましたが、民藝という視点で日常品に美しさを見出す眼と、現代のアンティークが朽ちていくものに再価値を見出す視点は、奇しくも通ずるところがあるように感じました。

by sora_hikari | 2006-12-18 01:43 | 見て歩き