カテゴリ:熊谷幸治さん( 19 )

「 」展 @ サンドリーズ

d0087761_2305297.jpgd0087761_2311353.jpg
d0087761_2312643.jpgd0087761_2313797.jpg
d0087761_231496.jpgd0087761_232176.jpg
d0087761_2321013.jpgd0087761_2321962.jpg

南青山のサンドリーズで開催されている「 」展に行ってきました。これは、熊谷幸治さん(土器)、齊藤大地さん(写真)、好井京一さん(平面)による三人展です。「 」の意味するところは、括弧そのものがタイトルではなく、無題もしくは余白であるからです。本展の案内状の表面は、白紙のまま。さすがにそれだけでは分からないので、宛名面に「 」をタイトルとして表記したということのようです。そのタイトルだけを見ると、捉えどころの無い展示内容のように思いますが、実際のところ展示物は具体的な形象があり、メッセージを感じます。本展は、三人が長野県と山梨県の古墳のある森や山を歩き、そこから得たインスピレーションに基づいて製作された展示物が並んでいます。熊谷さんは、その周辺で拾った石を使い、焼成した粘土の上にひとつづ置いた石神のような物体を。齋藤さんは、森の中の木や石、そしてその空気を撮影し、何度も加工処理を重ねたプリントを。好井さんは、表面処理した紙の上に即興的に泥で描いたドローイングを。三者三様の表現ですが、それらは森の精霊を感じるテーマで繋がっています。それは、映画「もののけ姫」に出てくるような聖なる自然の世界のようでもあり、古代の自然神や呪術にも似た魂のような存在を発しています。オーナーの高野さん曰く、今の若い人には、いまの環境に危機感があり、その反動として何か大きな自然信仰のようなものが芽生えているのではないかという見解です。確かにそういう話を聞くと、ここに並んだ物体の向こうには、手の届かない崇高なものへの憧憬や畏れがあるようにも思えます。「 」は、もしかしたら、その捉えようのない存在に接続するためのコネクターのようなものかもしれません。


「 」
土器 熊谷幸治 
写真 齋藤大地
平面 好井京一
2012年10月2日(火)~8日(月)
12:00~19:00
サンドリーズ(港区南青山4-10-15 / tel 03-5411-0799) 地図

d0087761_237122.jpg



by sora_hikari | 2012-10-03 23:24 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんのDOGU

d0087761_22504591.jpg
中野 Hidari Zingaro 2010年9月

熊谷幸治さんのDOGUです。DOGU=土偶。むしろ土面でしょうか。熊谷さんは土器を作っておられますが、このような土面づくりもされています。即興的に土をひねって作ったような形状。ドクロのようにも見えますし、土鈴のようにも見えます。土が火で変化する過程のレアな土肌です。

by sora_hikari | 2010-12-27 22:55 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治 DOGU展 @ Hidari Zingaro

d0087761_518984.jpgd0087761_5181516.jpg
d0087761_5182635.jpgd0087761_5185080.jpg
d0087761_5192518.jpgd0087761_5193285.jpg
d0087761_5194283.jpgd0087761_519521.jpg
d0087761_520093.jpgd0087761_520932.jpg
d0087761_5201815.jpgd0087761_5203716.jpg

中野のHidari Zingaroで開催されている熊谷幸治さんのDOGU展に行ってきました。Hidari Zingaro(ヒダリ・ジンガロー)は本年4月にオープンした村上隆さんの主宰するギャラリー()です。ディープなサブカルチャーのショッピングモールで知られる中野ブロードウェイ()の3階に在しています。その一角で開催されているのが、このDOGU=土偶展です。熊谷さんは、一貫して土器を制作しています。従来より低温焼成による土の器を作っておられますが、それに加えて取り組まれているのが、このような土偶や土面です。それらは、人間が土に触れ始めた原始のころの姿のようでもあり、アフリカの古代造形のようにも見えます。用具として生み出された土器に比べ、それらは、より人間の感情に基づくものであり、太古の信仰の対象として祭祀などに使われてきたものです。非用途であるようで、実は心の根っこを結ぶ情感的な道具とも言えるかもしれません。今回の熊谷さんの造形物が、そういう意図の元で作られたのかは分かりませんが、狙わずして作家個人の意識が生み出した現代土偶と見ることができます。即興的な造形に、火の痕跡が残る焼き土。それらは、自在な土遊びのようで、おどおどろしい土俗的な表情をしています。これをどう捉えるかは個人によってまちまちだと思いますが、いわゆる従来のやきものに対する文法とは違った直截的な感覚を呼び起こすのではないかと思います。村上隆さんがどういう文脈で捉えたのか、そしてこの立地だからこそ得られる対象者など、このギャラリーが持つ特質も今回の作品の意味を深めているように思います。


熊谷幸治 DOGU展  Assist by ギャラリーブリキ星
2010年9月30日(木)~10月6日(水)
12:00~19:00
Hidari Zingaro (東京・中野ブロードウェイ内)
ギャラリーHP
中野ブロードウェイHP

d0087761_5204459.jpg


by sora_hikari | 2010-10-05 23:39 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの碗

d0087761_2265536.jpg
柳橋 ルーサイトギャラリー 2010年2月

熊谷幸治さんの碗です。ベースは土器。その表面に薄く漆が塗られています。ゆがみと擦れ。崩しの托鉢の碗のような印象です。

by sora_hikari | 2010-04-08 22:24 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治 展 @ ルーサイト・ギャラリー

d0087761_2313098.jpgd0087761_2313816.jpg
d0087761_23132626.jpgd0087761_1154217.jpg
d0087761_2314178.jpgd0087761_23142067.jpg
d0087761_23143975.jpgd0087761_23145560.jpg
d0087761_2315487.jpgd0087761_23151445.jpg
d0087761_23153580.jpgd0087761_5333688.jpg
d0087761_53572.jpgd0087761_5352031.jpg

柳橋のルーサイト・ギャラリーで開催されている熊谷幸治さんの個展へ行ってきました。ここは、元芸者で小唄歌手だった市丸姐さん()の一軒家をギャラリーにした風情のある所です。1階の洋間・小部屋・廊下、2階の隅田川沿いの和室を使い、熊谷さんの器を、各部屋ごとのディスプレイで楽しむことが出来ます。展示されているのは、鉢、皿、碗、花器、板皿、土人形など。熊谷さんは土器にこだわって製作をされていますが、同じ土器でも、無釉焼〆の粗々しいものから、蜜蠟仕上げで光沢のある繊細なものまで、幅のある表情の器を見ることができます。焼成温度が低い土器からは、にじみ出るようなレアな土性や、焼かれた火の痕跡が写しとられ、ひとつひとつの器に異なる景色を描きだしています。熊谷さんの作る土器の造形は、弥生のような素朴でシンプルなものが多いように思います。くどさの無いプレーンな形状だけに、土の見せる様々なテクスチャーの印象がより強く心に残るように思います。「土に近い器」と題された今回の個展。隅田川流れる景色とともに、熊谷ワールドに浸れる贅沢な時間です。


熊谷幸治 展 ~土に近い器~
2010年2月16日(火)~24日(水)
11:00~18:00
ルーサイト・ギャラリー (東京・浅草橋 )
台東区柳橋1-28-8 / 03-5833-0936 / 地図 / Google MAP

d0087761_23161827.jpg


by sora_hikari | 2010-02-17 23:04 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの壺

d0087761_5551994.jpg
西荻窪 ブリキ星 2009年6月

山梨県で制作している熊谷幸治さんの壺です。土器の表面に漆を施しているようです。熊谷さんの土器は、土そのものを見せる粗いものや、蜜蝋を塗って磨いたものなどいくつかの表情を見せてくれますが、この壺は漆によって表面のテクスチャーが石のようにも見えます。

by sora_hikari | 2009-08-07 06:08 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの個展 @ ブリキ星

d0087761_2354126.jpgd0087761_23541679.jpg
d0087761_23542912.jpgd0087761_23543942.jpg
d0087761_23545350.jpgd0087761_23545941.jpg
d0087761_23551566.jpgd0087761_23552139.jpg
d0087761_23553437.jpgd0087761_23554392.jpg
d0087761_23555090.jpgd0087761_2357223.jpg

西荻窪のブリキ星で開催されている熊谷幸治さんの個展へ行ってきました。熊谷さんは土器にこだわって制作をされています。古代の焼き物である土器は、焼成温度が低いため器としての強度や耐水性には弱い面もありますが、一方で土の特性や表情を豊かに伝えてくれる作品としての魅力が大きくあります。それを引き出すためには、単なる低温度の焼成というだけでなく、土探し、形づくり、焼成の方法、そして仕上げの一連の流れのなかで作者の意図をどう表していくかの難しさがあるのではないかと思います。熊谷さんの土器はひと言で土器と言っても、さまざまな表情をしています。粗い土と焼け肌が出たもの、漆を施しかさったした表情のもの、蜜蠟を塗って磨きあげたつるんとしたものなど、土が見せてくれるいろんな顔を熊谷さんの手によって描きだしてくれます。また見るだけでなく、手に触れることで土から伝わってくる奥深さをより体感できるように思います。例年は二人展という形式で展示をされていましたが、今回は個展ですので熊谷さんの土器ワールドを堪能することができます。


熊谷幸治 展
2009年6月24日(水)~7月2日(木)
12:00~19:00 (最終日は17:00まで)
ギャラリー ブリキ星(東京・西荻窪) ホームページ
※6月26日(金)~28日(日)の3日間は坂村岳志さんが花活けされるそうです。

d0087761_23555816.jpg



現在発売されている「日々」で熊谷さんの工房の様子が紹介されています。

『日々』16号
2009年6月1日発売 リンク
~桃居・広瀬さんが注目している熊谷幸治さんの工房を訪ねる(22P~27Pに掲載)~

d0087761_016790.jpg



by sora_hikari | 2009-06-26 00:19 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの土器

d0087761_17511649.jpg
d0087761_17512225.jpg
南青山 サンドリーズ 2008年12月

熊谷幸治さんの黒い土器です。6寸ほどの大きさです。見込みを見ると須恵器のように見えますが、裏側を見るともう少し焼成は甘いように思います。燻して炭素がついてこのような色合いになったのかもしれません。作家さんが作ったものだと聞かなければ、古い時代の器に見えます。素焼きほどもろくなく、適度に焼きしまっています。器として成り立つぎりぎりのラインでしょうか。高温度で焼かれた焼〆の器とはまた違った土と火が作り出す表情に魅力があります。

by sora_hikari | 2009-01-18 18:04 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの個展@サンドリーズ

d0087761_0291415.jpgd0087761_0292945.jpg
d0087761_030682.jpgd0087761_0301727.jpg
d0087761_0303745.jpgd0087761_03156.jpg
d0087761_125813.jpgd0087761_144682.jpg
d0087761_0323766.jpgd0087761_0325142.jpg
d0087761_033294.jpgd0087761_0332796.jpg
d0087761_034352.jpgd0087761_0342587.jpg

南青山のサンドリーズさんで開催されている熊谷幸治さんの展示会へ行ってきました。サンドリーズさんは普段は世界のアンティーク品を中心に扱っておられるお店です。熊谷さんは、山梨で土器を作る作家です。今回の展示では熊谷さんの土器と一緒に世界各国の土器も合わせて展示されています。熊谷さんの作るものは、土器といっても様々な表情をしています。粗々しい土のままの器、野焼きで火の色が写された器、磨き込まれてつるつるした器、黒褐色のせっ器、壁掛けのオブジェ、手でひねっただけの土偶など幅広い形や土の表現を見ることができます。土器は焼成温度が低く焼き物としては未完成な状態ですが、低温ゆえに見せる原土の特性や表情の変化に心を引き付けられます。焼き物の原点とも言える「土」と「火」の面白さに取りつかれてしまったらなかなかやめられなくなるのかもしれません。器としての機能性には劣るところがありますが、むしろそういうリスクを超えて生活の中で使いこなすのが楽しいと思います。そんな一例として、今回は、骨董&カフェ店「さかむら」のオーナーでもあり華道家の坂村岳志さんの活ける花との組み合わせも見ごたえがありました。現代作家がつくる古代の器。これからもこだわっていって欲しいなと思いました。


熊谷幸治の土器と世界の土器  花/坂村岳志
2008年12月2日(火)~7日(日)
12:00~19:00
サンドリーズ(港区南青山4-10-15 ※うつわ楓の斜め前) 
紹介ページ

d0087761_0372145.jpg



by sora_hikari | 2008-12-04 00:35 | 熊谷幸治さん

熊谷幸治さんの豆皿


d0087761_21593544.jpg
d0087761_21594245.jpg
西荻窪 ブリキ星 2008年3月

熊谷幸治さんの小さな豆皿です。焼成温度の低い土器として作られていますが、磨かれた後、表面に蜜蠟を塗って仕上げてありますので、つるりとした質感になっています。火によって変化した色合いが綺麗です。

by sora_hikari | 2008-04-09 22:05 | 熊谷幸治さん